レノボ・ジャパンが販売するノートPC、ThinkPad X240のレビューです。

X240は12.5型の液晶を搭載するモバイル向けのビジネスノート。
第4世代のCoreプロセッサを搭載する薄型のノートPCで、旧世代のX230よりも薄く、またバッテリの持ちも格段に良くなるなど大幅に魅力を増しています。

モバイル向けの製品としては、X240sといったより軽量な製品も存在しますが、X240sがバッテリの取り外しを行う事ができないのに対し、X240は2基あるうちの片方のみバッテリの取り外しが可能。X240sとはまた違う、フレキシブルな利用が可能となった製品です。

というわけで今回は、ThinkPad X240の筐体外観や内部の構造、性能面他、製品の詳細な内容について掲載したいと思います。

※かなり長文の記事です。目次を設けていますので、ご覧になりたい項目へ飛んでお読みいただけますと幸いです。

ThinkPad X240 製品ページ

【ThinkPad X240 レビュー記事目次】

・ThinkPad X240 と X230の比較
ThinkPad X240 と X230を実際に比較してみる

・ThinkPad X240 外観やインターフェース・操作性について
外観・インターフェースキーボードの操作性筐体底面内部の構造重量液晶チェック

・ベンチマーク結果とバッテリ駆動時間【Core i5-4300U&128GB SSD搭載モデル】
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力と温度バッテリ駆動時間

・ベンチマーク結果とバッテリ駆動時間【Core i7-4600U&256GB SSD搭載モデル】
構成とその特徴ベンチマーク結果消費電力と温度再起動にかかる時間様々な場面でのバッテリ駆動時間

・ThinkPad X240 で選択可能な 12.5型フルHD IPS液晶について
IPS液晶とTN液晶の比較12.5型フルHD液晶 画面の見え方

・X240 と X240s 特徴を比較
ThinkPad X240と薄型・軽量なX240s 買うならどちら?

・ThinkPad X240のレビューまとめ
製品のまとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


ThinkPad X240 と X230を実際に比較してみる

天板から順に見ていきます。

上の写真は左がX240の天板、右がX230の天板です。
どちらもブラックカラーですが、同じブラックでない事が写真からわかります。X230は青っぽいブラックですが、X240は本来のブラックという感じ。

またX230では上から見てヒンジが見えているのに対し、X240は完全に見えなくなっており、インジケーターランプもありません。

デザイン的な理由からそうしているのかどうかはわかりませんが、天板側からヒンジが見えないのは何となく垢抜けた雰囲気でよいです。




拡大してみるとカラーが異なるというだけでなく、素材自体が異なるように見えます。




筺体の厚みを比較してみます。
仕様によるとX230は幅305mm、奥行き206.5mm、高さ19~33.6mmで、X240は幅305.5mm、奥行き208.5mm、高さ19.9~20.3mm。

最厚部の差がかなり大きいです。

写真は左がX240の前面部、右がX230の前面部。
ほんの僅かですが、X230の方が厚みがあります。




続いて背面側の厚み比較。
左がX230の背面部で、右がX240の背面部。

1cm以上もの差があるので当然ですが、大幅に厚みが異なります。X240はかなり薄いです。






X230は日本語キーボード、X240は英語キーボードを搭載しているため、キーボードに関してはあまり比較にはならないのですが、キーボード以外の部分は確実に変化しています。

最も大きな変化はタッチパッドで、X230が2ボタンのクリックパッドであるのに対し、X240ではトラックポイント側のボタンも含めた全てのボタンがタッチパッドに一体化(5ボタントラックパッドという)されています。

その他、電源ボタンの位置も異なりますし、X240ではミュートやボリュームコントロールボタンがありません。


左がX230、右が240のタッチパッド



さらにトラックポイントの高さも異なります。

X240のトラックポイントは、X230のものよりも背が低いです。
背が低いだけでなく口の形も違うので、従来のトラックポイントを新製品で使う事はできません。




底面に関しては・・

まずドッキングコネクタの形状が異なります。
X230用のドックは、X240では使用する事ができません。




そして底面4隅に配置されたゴム足の形状も異なります。

形状の変更については、従来のゴム足だと寒い地域など温度の低い環境での利用時にゴムが固くなってしまい、衝撃を吸収できない恐れがあったため、空気の入った細長い形状に変更したのだとか。



・・という具合に、新製品は様々な部分が変化しました。
デザインを見直すなど、大きな変化を遂げたのにもかかわらず、操作性等はThinkPadのままという所が有難いです。

X240は旧モデルと比べて重さは殆ど変わらないものの、バッテリや薄さの面で使いやすく変化しており、X230ユーザーの自分にとってはうらやましくなるようなモデルです。

個人的に5ボタントラックパッドはいまいちだと感じるのですが(使い慣れたらまた違うのかもしれません)、それ以上に良い所が多いため、個人的にはあまり気にしていません。

重量重視であればX240sの選択が良いと思いますが、X240はバッテリを取り外せるという利点があるため、多少重量が増えても気にならないのであればX240の方がおすすめです。



外観・インターフェースの内容

ThinkPad X240の外観やインターフェースの内容について、詳しくご紹介します。


X240の天板の様子。
ブラックカラーの天板にThinkPadやLenovoのロゴが入る、おなじみのデザインです。

従来と変わらないデザインに見えますが、X230の天板と見比べると同じブラックでも若干色味が異なっており、またヒンジに関しても、X230では天板側からヒンジの金具が見えていたのに対し、X240では見えなくなっています。



X240を正面から。
筺体のサイズは幅約305.5mm、奥行き208.5mm、高さ19.9~20.3mmで重量は約1.45kg。マルチタッチ液晶のオプションを搭載した場合、約1.47kgと若干重くなります。

軽量版のX240sよりも、筐体はやや厚く重い(X240s:厚み17.7mm/約1.34kg)です。




液晶は12.5型ワイドHD(1,366×768)の非光沢液晶を搭載。

今回掲載のモデルは、カスタマイズを一切行っていない標準の液晶が搭載されていますが、カスタマイズではIPSやタッチ液晶、フルHDの液晶などを選択する事ができます。

標準の液晶はTNであるため、正直言ってあまりきれいではありません。液晶にこだわらない方、またTN液晶を選択する理由があるというのならばともかく、液晶の綺麗さにこだわる方はIPSの選択をお勧めします。




液晶の上部には、HD 720p HDに対応のWebカメラを搭載。
Webカメラはオプションで、デフォルトでは搭載されません。





筺体側面に並ぶ、インターフェースの内容をチェックします。


左側面


右側面

筺体左側面には、電源コネクター、VGA、USB3.0、MiniDisplayPortが、右側面にはマイク入力とヘッドフォン出力のコンボポート、USB3.0、SDカードスロット、LANポート、セキュリティスロットが搭載されます。





前面


背面

前面と背面には何もなし。
USB端子がやや少ないかなと思いますが、日常的にあると便利だろうと思われる一通りの端子は揃っています。




ディスプレイは、180度の位置まで完全に開ききる事ができます。

液晶の可動性の高さは今に始まった事ではありませんが、以前のX230と現在のX240では、ややディスプレイとヒンジの位置が違っており、ディスプレイの開き方が異なります。




X240のディスプレイを完全に開いた様子


X230のディスプレイを完全に開いた様子 天板側にやや隙間ができるような構造です



キーボード周辺の様子と操作性

X240のキーボード周辺の様子と操作性をチェックします。


キーボード面全体


キーボード左半分


キーボード右半分

基本的にキーボードやタッチパッド(トラックパッド)は、その他の現行ThinkPadシリーズのキーボードやタッチパッドと同じで、6列のアイソレーションタイプのキーボードを搭載しています。

PrtScキーが手前にあるなど、やや一般的なキーボードとは異なる配列を持っていますが、とても使いやすいキーボードです。

なお、キーボードの内容は X230と殆ど同じですが、ファンクションキーの配置や機能が若干、X230とX240では異なっています。




X230のファンクションキー Fキーが隙間なく並んでいる Windows 8向けの機能もなし


X240のファンクションキー Fキーの間に所々スペースが挿入されている Windows 8向けのキーも搭載

ファンクションキーの間にスペースがあるのとないのとでは、使いやすさに差が出ます。
断然、X240のファンクションキーの方が使いやすいです。




キートップの形状は、キーの端から中央にかけてやや湾曲しています。
指先へのなじみが良く、押しやすいキーです。




X240の5ボタントラックパッド。
手前に2ボタン、トラックポイント側に3ボタンを内蔵した、5ボタン内蔵のタッチパッドです。

X230のクリックパッドに比べて、パッドの面積や構造などが大幅に変化しました。



X230のクリックパッド


個人的に、X240に搭載されているような5ボタントラックパッドの使い心地はあまり好きではなかったりします。

このトラックパッドには、キーの下に使われているパンタグラフと同じものが使用されているそうで、パッド上でクリックをすると、パッド面全体が押し下がるような感じになっています。

パッドの面積が小さければまだしも、クリックする度に大きなトラックパッド全体が下がるため、以前のクリックボタンを押す場合よりもクリック時に力が要りますし、ダブルクリックなどは失敗しやすいです。

トラックポイント側のボタンも、物理的にボタンがあるのとないのとでは操作性が異なっており・・(物理的にボタンがあれば、適当に押しても押し間違える事はあまりない)

慣れれば使いやすくなるのだろうかと思っていましたが、何時まで経っても慣れません。もっとも、私自身がそう感じているだけで、普通に使いやすいという方はもちろんいると思います。

なお、パッドの面積が広くなったのは、ジェスチャー操作を頻繁に行うような方には便利な変更だと言えます。



筐体底面内部からアクセス可能なパーツのチェック

X240の底面の様子と、底面からアクセスできる筐体内部の様子をチェックします。


X240の底面全体の様子。
奥にバッテリスロットと、その手前にドッキングコネクターが搭載されているのが見えます。

なお、軽量版のX240sはバッテリの脱着が行えないため、バッテリスロット自体がありません。また底面にX240のようなドッキングコネクターも搭載されておらず。




底面4隅のゴム足は、従来のゴム足とは形状や構造が異なっており、ゴムの中央にエアーポケットを通したゴム足が採用されています。

エアーポケットには、低温時にゴム足が硬くなって衝撃吸収性能が低下してしまわないようにする効果があるのだそうです。




X230のゴム足 エアーポケットはありません



肝心のX240の筐体内部へのアクセスについてですが、X240は底面のボトムカバー全体を取り外し、内部へアクセスする事ができるようになっています。

ボトムカバーは、一番最初はやや取り外しにくいです。


X240 内部構造

X240sと比べてバッテリが取り外せるようになっていたり、ドッキングステーション用のコネクターが配置されていたり等の違いはありますが、基本的にX240sとX240の内部の構造は同じです。




M.2規格のスロットが搭載されています。
その手前にあるストレージには、2.5インチ 9.5mm厚のHDDも搭載可能。

以前のXシリーズとは構造が大きく変わってしまいましたが、メンテナンス性は相変わらず良いです。



重量を測定

X240の重量測定結果です。
まず、バッテリを2基搭載(3セル++3セル)した場合の重量について。

3セルの内蔵バッテリと、同じく3セルの外付けバッテリを搭載したX240の重量は1437g。
公称が約1.47kgとありますので、ほぼその通りだという事になります。



次に、外付けの3セルバッテリを外した場合の重量について。

外付けバッテリを搭載しない場合の重量は1288g。
基本構成のX240sよりも軽いです。

その代りにバッテリ駆動時間は多少短くなってしまいますが、携帯性を優先したい場合は内蔵バッテリのみで持ち歩く事もできると思います。

逆に、長時間バッテリを持たせたい場合は、別売りの6セルバッテリを取り付ければより長時間のバッテリ駆動が期待できるなど、フレキシブルな利用が可能です。



液晶の見やすさ

掲載のX240に搭載されている液晶の見やすさについて。
以下、液晶の視野角をチェックしています。


液晶を正面から


上側から


右側面から

今回掲載のモデルには、基本構成で提供されている 12.5型ワイドHD(1366×768)の非光沢液晶が搭載されています。TN液晶なので、見ての通り視野角はかなり狭いです。




参考: X230搭載のIPS液晶とX240搭載のTN液晶との比較

今回のモデルに搭載されている液晶は、視野角の狭さより、外出先での利用時に隣りからの覗き見などを防止する効果はあると思いますが、正直言って、見た目にあまりきれいな液晶ではありません。

上記の液晶の他に、IPS液晶やタッチ液晶、またフルHD液晶の選択肢も提供されています。
X230にはなかった、解像度の高い液晶が選択できるという所が非常に魅力的です。

なお、実売されている製品に掲載モデルと同じ液晶が搭載されるとは限りませんので、参考程度にお願いいたします。



ThinkPad X240 主な構成と特徴【Core i5-4300U&128GB SSD】

まず、掲載しているX240の主な構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果です。






【ThinkPad X240】

OS   Windows 7 Professional (32bit)
プロセッサ   Core i5-4300U(1.90GHz/TB時最大2.9GHz)
チップセット   QM87 Express
vPro   対応
TPM   あり
グラフィックス   HDグラフィックス 4400
メモリ   4GB(4GB×1/PC3-12800 DDR3L SDRAM/最大8GB/1スロット)
ストレージ   128GB SSD(SAMSUNG製)
ディスプレイ   12.5型ワイドHD(1366×768)、光沢なし
無線機能   Wireless-AC 7260、Bluetooth v4.0
バッテリ   内蔵3セル、外付け3セル
駆動時間 約11.6時間(構成により異なる)
サイズ   305.5×208.5×19.9~20.3(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.40kg(構成により異なる)
電源アダプター   45W

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年01月15日時点のものです。

掲載しているX240の構成は上記の通り。
提供されている基本パッケージの内容を若干カスタマイズした構成のモデルで、プロセッサには Core i5-4300U、メモリ4GB、128GBのSSDを搭載しています。

OSは上記構成を見るとわかるとおり、Windows 8だけではなく Windows 7の選択も可能です。

プロセッサには、語尾にUのついた低電圧版のCore i3からCore i7までを選択可能となっており、メモリは最小2GBから最大8GBまで。またストレージは500GB HDDから最大512GBのSSDまでを選択可能となっており、ストレージにHDDを選択した場合は、マイクロHDDと呼ばれる16GBのキャッシュ用SSDを選択できるようになっています。


X240の構成面での大きな特徴としてあげられるのは、液晶パネルの選択の幅が広いという所と、バッテリを2基搭載できるという所。

液晶は今回のモデルは基本構成のHD(1366×768)液晶ですが、カスタマイズではフルHD(1920×1080)も選択可。
IPSやタッチパネルの選択肢も提供されています。

バッテリに関しては2基あるうちの1基は内蔵タイプ、そしてもう1基は取り外しが可能な外付けタイプのバッテリが用意されており、場面に応じてバッテリ1基で運用したり、また長時間バッテリ利用する場合には外付けに大容量のバッテリを用いたりと、フレシキブルな利用が可能となっています。

注意しなくてはいけないのは、デフォルトの構成ではフロントバッテリ(内蔵バッテリ)が搭載されないという部分で、購入時のカスタマイズで追加する必要があります。

後から追加する事はできませんので、バッテリ2基でのマシンの運用をお考えの場合は、必ず3セルのフロントバッテリを追加するようにしてください。

一方でリアバッテリ(外付けバッテリ)は基本構成では3セル、またカスタマイズでは容量違い(47Wh or 72Wh)の6セルバッテリを選択できるようになっており、製品のカスタマイズとは別に、周辺機器として売られているバッテリを同時購入する事も可能。

内蔵3セル&外付け3セルでもかなりバッテリは持つため、普段の利用にはそれで十分ではないかと思うのですが、加えて6セルの外付けバッテリを追加購入しておくと、長時間利用する場合などに便利です。

ただ、6セルは3セルのバッテリよりもサイズが大きい為、X240に装着するとバッテリ部分の底が出っ張ります。


なお、先にも書いたように6セルのバッテリは47Wh と 72Whの2種が販売されています。

これは容量の違いで 72Whの方が長く持つため、長時間駆動が目的で選択するのであれば72Whの6セルバッテリがお勧め。重量は、47Whの6セルバッテリよりもよりもわずかに72Whの方が重くなるようですが(20g程度)、気にする程の差はありません。



搭載のストレージの内容を詳しく見てみます。


SSDの詳細

今回のモデルには、SAMSUNG製の「MZ7TD128HAFV-000」という128GB SSDが搭載されていました。

6.0Gb/s対応 SATA3接続で、CrystalDiskMarkでも高い数値を出していますが、Readに比べてWriteが遅いです。といっても体感する程のものでもなく、使用感は快適。

コストを抑えたい場合、ストレージはHDDを選択してキャッシュ用のSSD(マイクロHDD)を選択するという手もありますが、キャッシュ用のSSDを搭載していたとしても、起動ドライブにSSDを設定した場合に比べると速度は明らかに劣ります。

作業効率を考えるとSSDを選択したい所ですが、カスタマイズでの追加はかなり高価。

X240は、底面から内部のHDDベイに比較的容易にアクセスできる構造であるため、市販のSSDを購入してきて自分で換装した方がコストを大幅に抑えることができると思います。(換装等の作業は自己責任でお願いいたします)



ベンチマークテストの結果

以下、掲載していX240のベンチマーク結果です。


【CrystalDiskMark】

Seq 504.9137.4
512K 420.1137.2
4K 27.3198.53
4K QD32 345.0137.1

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark】


Ice Storm・・・ 37405
Cloud Gate・・・ 4058
Fire Strike・・・ 502


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 1720~1728


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1360×768

1360×768 ・・・ 715

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1360×768

【1360×768】
SCORE ・・・ 1034
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編(1360×768)

ワールド編 ・・・ SCORE:2100 / 評価:普通


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720

1280×720 ・・・ スコア:3921 / 評価:普通


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 12.99fps
CPU ・・・ 2.51pts


ビジネス用途には申し分のないパフォーマンスだと思います。
SSDの搭載で起動や処理が高速だという所もポイントです。SSD搭載であれば、i3でもそれなりに快適に作業出来るでしょう。


なお、今回搭載しているCore i5-4300Uは、X240で提供されているCore i5の中では上位に当たるモデルです。

現時点(2014年1月15日)でCore i7-4600U の選択肢もありますが、Core i5-4300U(1.90GHz~2.9GHz、3MB)とCore i7-4600U(2.10GHz~3.3GHz、4MB)ではそれ程クロックに差はなく、コストパフォーマンスの高さでは今回のi5の方が上。

もちろん、性能は周波数の高さだけではないため、高い性能をお求めで予算に余裕があるのならCore i7をお勧めしますが、個人的には今回のプロセッサは、提供されている中では性能と価格のバランスが良いかなと思います。

本音を言うと、Uのつかない標準電圧版のプロセッサを選べると良かったですが、そうなると今度はバッテリ駆動時間の長さに影響します。モバイル向けのノートである以上、パフォーマンスよりもバッテリの持ちを優先するのが理にかなっているのでしょう。



消費電力と温度

X240の消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 23W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

全体的に低い数値ですが、特にアイドル時の消費電力がノートPCにしてはかなり低いです。




次に、筐体内パーツの温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時の各パーツの温度です。

なお、ベンチマーク実行時の温度は、BIOHAZARD 6のベンチを20分以上実行させた後に測定しています。


ベンチマーク実行時はCPU等の温度が上昇しますが、一般的なパーツ温度の範囲内だと思います。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度測定結果です。
BIOHAZARD 6を20分以上実行した後に、赤外線放射温度計を用いて温度を測定してみました。

全体的に低い数値です。
CPUが配置されているあたり(キーボード左上付近)は、他よりもやや温度が高めですが、それでも低いです。

なお、測定は暖房のかかった室内で行っています。
環境によってはもう少しキーボード表面の温度が低くなったり、高くなる可能性もあります。



バッテリ駆動時間の測定結果

掲載しているX240のバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定に使用したソフトウェアはbbenchで、設定はストロークが10秒毎、無線LANによるネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎。画面の輝度は半分程度まで落としています。

以下は、内蔵の3セルバッテリと外付けの3セルバッテリ搭載時の駆動時間と、内蔵の3セルバッテリのみ搭載時の駆動時間です。

【バッテリ2基搭載時(内蔵3セル+外付け3セル)】

【バッテリ1基搭載時(内蔵3セルのみ)】

【バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間】

バッテリ2基搭載時(内蔵3セル+外付け3セル) ・・・約13.6時間(13.61277777..)
バッテリ1基搭載時(内蔵3セルのみ)  ・・・約7.3時間(7.2863888..)

バッテリ2基搭載で、約13時間半のバッテリ駆動時間という結果になりました。
測定環境の違いもありますが、公称の約11.6時間よりも2時間程長いです。

内蔵の3セルバッテリのみでも7時間以上持っており、バッテリの持ちは非常に良いという事がわかります。軽さを優先して内蔵バッテリのみで携帯したとしても、6~7時間使えれば困らないでしょう。

ましてや、バッテリ2基の状態だと外出先で頻繁にPCを使うような場合でも余裕ではないかと思いますが、もっとバッテリを長く持たせたい場合は、6セルのバッテリに付け替えるという選択肢もあります。

柔軟性という点においては、X240sよりもX240の方が優れていると言えそうです。



ThinkPad X240 掲載モデルの構成とその特徴【Core i7-4600U&256GB SSD】

Core i7-4600Uや256GB SSDを搭載するX240を使用してみましたので、そのデータも掲載します。

まず、上記構成モデルの詳しい構成内容とその特徴について詳しく解説します。
以下、CPU-Zの実行結果です。






【ThinkPad X240 ハイパフォーマンス高解像度ディスプレイパッケージ】

OS   Windows 8 (64bit)
プロセッサ   Core i7-4600U(2.1GHz/TB時最大3.3GHz)
チップセット   QM87 Express
vPro   対応
TPM  あり
グラフィックス   HDグラフィックス 4400
メモリ   8GB(8GB×1/PC3-12800 DDR3L SDRAM/最大8GB/1スロット)
ストレージ   256GB SSD(SAMSUNG製)
ディスプレイ   12.5型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢なし、IPS
無線機能   Wireless-AC 7260、Bluetooth v4.0
バッテリ   内蔵3セル、外付け3セル
駆動時間   約10.3時間(構成により異なる)
サイズ  305.5×208.5×19.9~20.3(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.45kg(構成により異なる)
電源アダプター   45W

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年02月07日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
OSにはWindows 8、プロセッサはCore i7-4600U、メモリ8GB、256GB SSDを搭載する、「ハイパフォーマンス高解像度ディスプレイパッケージ」を若干カスタマイズした内容のモデルです。

直販のカスタマイズ内容などを見る限りでは、ほぼ最上位の構成内容ではないかと思います。指紋センサーやバックライト付きのキーボードなども搭載され、ワイヤレスLANアダプターなども上位のパーツにアップグレードされており、非常に使い勝手の良い構成だと思われます。

以前掲載したCore i5搭載のモデルも128GB SSDを搭載しており、マシンやアプリケーションの起動・処理速度などは十分高速でしたが、今回の構成はプロセッサやメモリ、SSDなどがさらにアップグレードされた内容となっており、よりパフォーマンスが高いであろう事が想像されます。

なお、X240はバッテリを2基搭載する事ができますが、標準ではリアバッテリ(外付けバッテリ)のみとなっており、フロントバッテリ(内蔵バッテリ)は標準では搭載されません。

X240を2基のバッテリで運用したいとお考えの方は、購入時のカスタマイズで忘れずに追加するようにしてください。カスタマイズ価格は5000円弱と安いです。



搭載されているSSDの内容を詳しく見てみます。


SSDの詳細

掲載のモデルには、SAMSUNG製の「MZ7TD256HAFV-000L9」という256GB SSDが搭載されていました。2.5インチ7㎜厚の、Samsung SSD 840シリーズのSSDです。

参考までに書くと、以前掲載したモデルにもSAMSUNG製の「MZ7TD128HAFV-000」という同シリーズの128GB SSDが搭載されていました。

読み込みは非常に高速、しかし書き込みの速度が読み込みに比べるとやや遅いという特徴のあるシリーズです。といっても、HDDに比べれば十分高速。

ただ、このSSDは新しくはありませんし(枯れているという意味では良いですが)、SSD自体の価格を考えると、もう少しカスタマイズ価格が安価であれば・・と思ってしまいます。

コストを抑えたい場合は市販のSSDを購入し、自分で換装されるのが良いかと思います。購入するSSDにもよりますが、同じものであればカスタマイズで載せるよりも数万円安くなるはずです。

ただし、換装などの作業によるトラブルは自己責任となりますのでご注意ください。



ベンチマークテストの結果

以下、Core i7を搭載したThinkPad X240のベンチマーク結果です。

以前掲載した、Core i5搭載のX240のデータもあわせて掲載してあります。(データのあるもののみ。()内の数値がCore i5を搭載したX240のスコア)


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.2
メモリ 7.2
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 6.4
プライマリ ハードディスク 8.1


【CrystalDiskMark】

Seq 510.5(504.9) / 255.2(137.4)
512K 432.0(420.1) / 249.3(137.2)
4K 27.91(27.31) / 85.58(98.53)
4K QD32 375.7(345.0) / 232.9(137.1)

数値は左がRead、右がWrite / テストデータはランダム

128GBのSSDを搭載した X240のCrystalDiskMarkでは、書き込みのスコアがかなり低めでしたが、256GB SSDでは非常に高速とまではいかないまでも、128GB SSDと比べて倍近いスコアが出ています。

これ(Writeがやや低い)はこのSSDの特性によるもので、メーカーが公開している公称値も同じような値になっています。スコア云々はともかく、実際の速度はかなり快適です。効率よく作業が行えるでしょう。

なお、X240ではストレージにHDDを選択すると、マイクロHDDと呼ばれるキャッシュ用のSSDを選択できるようになります。

SSDをキャッシュとして利用する事で、HDD単体時よりもシステムを高速化させる事ができるというもので、SSDを追加する予算はないが少しでもシステムを高速化させたいという方は、HDDにキャッシュ用SSDを追加するという選択肢もあります。

ただ、個人的にはSSDキャッシュによる効果は微々たるものだと感じており、ないよりはましという程度。容量が必要であるというのならばともかく、速さを求める方にはSSDをお勧めします。


【3DMark】

Ice Storm・・・ 40255(37405)
Cloud Gate・・・ 4048(4058)
Fire Strike・・・ 517(502)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 1913~1916(1720~1728)
1920×1080 ・・・ 1057~1062


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 829(715)
1920×1080 ・・・ 347

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

【1360×768】
SCORE ・・・ 1136(1034)
RANK ・・・ D(D)

【1920×1080】
SCORE ・・・ 702
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080

キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080

【ワールド編】

1360×768 ・・・ SCORE:2309(2100) / 評価:普通(普通)
1920×1080 ・・・ SCORE:1351 / 評価:設定変更が必要

【キャラクター編】

1360×768 ・・・ SCORE:1341 / 評価:設定変更が必要
1920×1080 ・・・ SCORE:824 / 評価:動作困難


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720 ・・・ スコア:4357(3921) / 評価:普通(普通)
1920×1080 ・・・ スコア:2290 / 評価:やや重い


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 14.05fps(12.99fps)
CPU ・・・ 2.54pts(2.51pts)


どのベンチマークテストにおいても、Core i5を搭載したX240よりも、Core i7を搭載したX240の方がややスコアが高いという結果です。

とはいっても大幅なスコア差があるというわけではなく、目で見てわかるほどの差はないと感じました。

実際、Core i5-4300UとCore i7-4600Uでは動作周波数やキャッシュ容量などは異なるものの、どちらも2コアでクロック以外に大きな差はありません。

動画のエンコード等では編集にかかる時間が変わってくるかもしれませんが、プロセッサのカスタマイズ価格等を考えると、コストパフォーマンスはCore i5-4300Uの方がよいかなと思いました。

とはいえ、性能はとても良いです。
プロセッサやメモリ等の性能もありますが、システムが高速であるのはSSDを搭載している部分が大きいと思います。

内蔵グラフィックスの構成なのでグラフィック性能は程々ですが、ビジネス系の作業なら余裕ですし、少しくらい負荷のかかる作業でも快適に行えるでしょう。



消費電力と温度

ThinkPad X240の消費電力について。
アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力値を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 29W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

全体的に低いですが、特にアイドル時の消費電力が低いです。

6Wと記載していますが、実際は5Wと6Wの間を常に行ったり来たりしている状態でした。タブレットとまではいかないまでも、非常に消費電力は低いです。




次に、アイドル時とベンチマーク実行時のパーツ温度を測定してみました。
ベンチマーク実行時のパーツ温度は、BIOHAZARD 6を20分以上実行した後に測定しています。


高い負荷をかけると、CPUの温度は最大で70度前後まで上昇しました。
低くはありませんが、高くもない温度です。

なお、今回は暖房のかかった暖かい部屋で検証を行っていますが、環境によって結果が変わる可能性があります。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度について。
BIOHAZARD 6を20分以上実行した後に、赤外線放射温度計を用いてキーボード表面の温度を測定してみました。

負荷をかけても、パームレストやキーボード右半分は冷たいままですが、プロセッサなどが内部に配置されている、キーボード左上付近の温度が上昇しやすいようです。

熱いとまではいきませんが、キーボードを打っているとやや熱を感じます。不快になるほどではありません。



再起動にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、X240の再起動にかかる時間を測定してみました。
再起動を10回繰り返し、それぞれにかかった時間から再起動にかかる平均時間を割り出しています。

1回目 0:43
2回目 0:39
3回目 0:40
4回目 0:40
5回目 0:42
6回目 0:39
7回目 0:40
8回目 0:39
9回目 0:39
10回目 0:41

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 40秒

再起動にかかる平均時間は40秒という結果です。

HDDを搭載したノートPCでは、再起動に大体1分弱~1分半程度の時間がかかることを考えると、やはりSSDを搭載したノートPCは起動やシャットダウンが高速だと感じます。



様々な場面でのバッテリ駆動時間を測定

ThinkPad X240 には内蔵(フロントバッテリ)と外付け(リアバッテリ)の2基のバッテリが搭載可能となっており、非常に長い時間バッテリのみでの駆動が可能となっています。

Core i5を搭載した ThinkPad X240で行ったバッテリ駆動時間の測定では、内蔵3セル&外付け3セルのバッテリを搭載した場合で約13.6時間、内蔵3セルバッテリのみの搭載でも約7.3時間というバッテリ駆動が可能という結果でした。

今回はCore i7搭載のX240を利用し、bbenchによるバッテリ駆動時間の測定に加え、実際の作業でのバッテリ駆動時間等も測定してみましたので、その結果を掲載します。


軽負荷時のバッテリ駆動時間

文字の入力やウェブの閲覧など、軽い作業にX240を利用した場合のバッテリ駆動時間測定結果について触れたいと思います。

なお、今回測定に利用するX240の主な構成は、Windows 8、Core i7-4600U、メモリ8GB、256GB SSD、フルHDのIPS液晶という内容です。構成によってバッテリ駆動時間は変化しますので、参考程度にご覧ください。

まず、ThinkPad X240の消費電力値について。

アイドル時 ・・・ 6W(5Wに近い)
ベンチマーク実行時 ・・・ 29W

アイドル時(何もしない)は6W、ベンチマーク実行時は29Wという結果です。
全体的に消費電力が低めである事が、X240のバッテリ駆動時間の長さに影響していると思われます。



以下、bbenchを利用してバッテリ駆動時間を測定したその結果です。
キーストローク(入力)は10秒毎に、無線LANを利用したウェブ(ブラウザ)へのアクセスは60秒毎に行われるよう設定してあります。

画面の輝度は、最大輝度の半分程度に設定。この設定で、消費電力は大体6W~9W前後となります。(ほとんどが6~7Wで、たまに9W)

【バッテリ2基搭載時(内蔵3セル+外付け3セル)】

【バッテリ1基搭載時(内蔵3セルのみ)】

【バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間】

バッテリ2基搭載時(内蔵3セル+外付け3セル) ・・・約11時間(11.025)
バッテリ1基搭載時(内蔵3セルのみ) ・・・約5.3時間(5.26027777..)

内蔵の3セルバッテリと外付けの3セルバッテリを両方搭載した場合は約11時間、内蔵の3セルバッテリのみでも約5.3時間バッテリが持つという結果です。

Core i5を搭載したX240よりは若干バッテリ駆動時間が短めですが(※)、それでもかなりバッテリの持ちは良いようです。

※Windows 7、Core i5-4300U、メモリ4GB、128GB SSD搭載のX240のバッテリ駆動時間は、2基のバッテリ搭載時で約13.6時間、内蔵3セルバッテリのみの場合は約7.3時間。



動画再生時のバッテリ駆動時間

次に、X240のストレージ内に保存した動画(DVD)を、繰り返し再生し続けた場合のバッテリ駆動時間について。

動画再生時の画面の輝度は最大輝度の3分の2程度(映像が見やすいよう、やや明るめに設定)、無線LANはオンにしたまま動画を再生しています。


動画再生時の消費電力は以下の通りです。

動画再生時 ・・・ 9W~14W

通常9Wの消費電力ですが、バックグラウンドでアンチウイルスソフトなどの常駐プログラムが動いているためか、9~14Wくらいの間をウロウロしていました。



動画再生時のバッテリ駆動時間の測定結果は以下の通りです。

バッテリは内蔵3セルと外付け3セルの2基を搭載した状態で、bbenchを利用(bbenchによるストローク、ネットへのアクセスはオフ)して駆動時間を測定しました。


バッテリが100%から5%になるまでの時間・・・約6.8時間(6.79138888..)

動画を再生するくらいの使い方だと、バッテリは大体7時間程度持つようです。



当サイト管理人の作業時のバッテリ駆動時間

さらに、私自身が普段行っている作業を掲載のThinkPad X240で行った場合に、どの程度バッテリが持つのかについて調べてみました。

普段の作業・・と言ってもいろいろありますが、普段は殆どが文字入力とネットを閲覧したり物を調べたりといった作業で、たまに画像の編集を行います。

といっても常に5~6個のアプリケーションと、常時50~60以上のページを複数のブラウザで開きっぱなしにしており、何もしなくてもそれなりに消費電力は高いと思います。

2012年から利用しているX230でそのような作業を行う場合、バッテリは1時間半程度持つか持たない程度。常に電源に接続して利用しています。


作業時の消費電力は以下の通りです。

通常時 ・・・ 9W~13W
画像編集時など ・・・ 10W~30W

通常は9W~13W程度、画像などを編集する場合、作業内容によって最低10W程度、内容によっては30Wを超える消費電力となります。

ただ、それ程頻繁に画像の編集を行うわけではなく、例えば10時間作業したとして、そのうち画像編集を行うのは30~40分程度の時間であるため、大体常時9W~13Wの消費電力だと考えてよいでしょう。



上記作業内容での、X240のバッテリ駆動時間は以下の通りです。

内蔵の3セルバッテリと、外付けの3セルバッテリ両方を搭載した状態で、bbenchを利用してバッテリ駆動時間を測定しています。(bbenchによるストローク、ネットへのアクセスはオフ)

画面の輝度は、ネット閲覧や文字入力時などは最大輝度の3分の1程度、画像編集時などは最大輝度に設定。


バッテリが100%から5%になるまでの時間・・・約7.6時間(7.649166666..)

私自身が普段の作業にThiknPad X240を利用した場合、約7.6時間ものバッテリ駆動が可能だという結果になりました。X230などのバッテリの持ちを考えると、非常にバッテリの持ちは良いです

外出時にPCを利用する場合、バッテリが持たないPCだとアプリやブラウザの起動数を減らすなど色々と気を配る必要がありますが、バッテリを2基搭載したX240では普段通りの作業が行えます。

バッテリに配慮しなくてよいのは楽ですし、とても使いやすいと思います。



X240のバッテリ駆動時間 まとめ

X240のバッテリ駆動時間についてまとめます。

【バッテリ2基搭載時 バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間】

ネットや簡単な文字入力(6W~9W)・・・約11時間
動画の連続再生(9W~14W)・・・約6.8時間
管理人の通常作業時(9W~13W、たまに30W)・・・約7.6時間

例えばCeleronやAtom搭載のモデルなどで、長時間のバッテリ駆動が可能なノートPCはよくありますが、Core i7搭載でこのバッテリの持ちはかなり優秀。性能が高い為、作業もはかどります。

人によってPCでの作業内容は異なりますが、ビジネス関係の作業に使用される場合、大抵は上記範囲内であると思われます。動画のエンコードなど高負荷な状態が続く作業をされる場合、上記よりも短くなるでしょう。

バッテリがどの程度持つのかについての目安になれば幸いです。


なお、今回は3セル&3セルで計6セルのバッテリを搭載していましたが、例えば外付けの3セルバッテリを6セルバッテリに換えれば、さらに長時間の駆動が可能。

外出時、ノートPCをバッテリ駆動で利用する事が多いという方には、容量の大きい6セルバッテリの利用をお勧めいたします。(6セルバッテリは47Whと72Whが選択可能。6セルを選ぶのなら、72Whがおすすめ)



X240のIPS液晶とTN液晶の比較

X240に搭載の12.5型フルHD IPS液晶について、簡単にではありますが触れておきたいと思います。
X240に搭載されているIPS液晶と、X240の標準液晶(多分TN液晶)との比較写真も掲載していますので、興味をお持ちの方はご覧下さい。


まず、今回のX240に搭載されているIPS液晶と、X240の標準構成選択時に搭載される液晶(多分TN液晶)との比較写真を掲載します。

X240のIPS液晶とそうでない液晶とでは、視野角の広さが異なるだけではなく色温度や明るさなどもかなり違っているようで、同じ写真を見ても随分と雰囲気が変わります。


まず、両方のX240の画面に同じ写真を表示させ、正面から見た場合の比較です。

なお、液晶画面の色や見え方は、見る環境や撮影するカメラによっても変わります。以下の写真は参考程度にご覧いただくようお願いいたします

以下 左がTN液晶、右がIPS液晶



正面から見た場合でも、色が随分と異なります。
IPS液晶の方は色温度が低く赤みがかっていますが、TN液晶の方はIPSよりも色温度が高く青味がかっています。

また、TN液晶の方は全体的に白っぽく色が薄く見えます。



同じように、今度は上から見た場合。

以下 左がTN液晶、右がIPS液晶



IPS液晶の方は上から見た場合であっても、画面の内容をしっかりと視認できますが、TN液晶の方は画面の色が完全に白く反転してしまい、なにが映っているのかよくわかりません。



さらに、画面右側から見た場合。

以下 左がTN液晶、右がIPS液晶


やはりこちらも、IPS液晶は内容を視認できるのに対し、TN液晶の方は全体的に白っぽく、また色の変化も大きく何が映っているのか良くわかりません。

IPS方式を採用したディスプレイのオプションはそれ程高いものではないため、個人的には予算に余裕があるのならIPS液晶を選びたい所ですが、TN液晶は隣りから画面を覗いても内容がわかり難い為、セキュリティ面では優れます。

よく電車の中やカフェなどで作業をされるなど、PCの使い方によってはTN液晶の方が良いという場合もあるでしょう。



ThinkPad X240 に搭載の12.5型フルHD液晶 画面の見え方をチェック

ThinkPad X240では、液晶にHD(1366×768)の解像度を持つパネルの他、フルHD(1920×1080)のパネルを選択する事ができます。

【X240で選択可能な液晶 2014年2月11日時点】

・12.5型HD (1366×768 光沢なし)
・12.5型HD (1366×768 光沢なし IPS)
・12.5型HD (1366×768 光沢なし IPS) マルチタッチ対応

・12.5型フルHD (1920×1080 光沢なし IPS)
・12.5型フルHD (1920×1080 光沢なし IPS) マルチタッチ対応

今回掲載のX240にはフルHDのIPS液晶が搭載されていますが、画像などが高精細で美しく、また1画面に表示できる情報量が多い為、作業がはかどります。

このようにX240に高解像度な液晶が選択できるのは、解像度の高い液晶が好みの方には嬉しい事ですが、12.5型サイズでフルHDの解像度だと文字などの表示がかなり小さくなりますので、場合によっては見辛いと感じる事があるかもしれません。


なお、初期設定では画面の表示サイズは125%に設定されていました。


フルHDの解像度


初期状態では125%の表示設定



125%表示に設定した場合と、100%表示に設定した場合のデスクトップ画面やウィンドウの見え方は以下の通りです。



上:125%表示時のデスクトップ画面 / 下:100%表時示のデスクトップ画面



上:125%表示時のブラウザやウィンドウの表示例 / 下:100%表示時のブラウザやウィンドウの表示例

初期設定の125%では、比較的アイコンや文字が大きく表示されるため、小さな文字でもそれ程見辛いとは感じませんでした。

私自身はどちらかというと高解像度な液晶が好みであるため、画像の編集を行う場合や、エディタやウィンドウを並べて作業をする場合は100%表示でもよい位ですが、逆に小さな文字が苦手な方には、125%表示でも小さすぎて見辛いのではないかと思います。

さらに大きく表示させる事も可能ですが(150%など)、ソフトによっては表示サイズの変更に対応しておらず、サイズを変えても表示が小さいままなどというものもあるため、小さな文字を読むのが苦手だというような方は、HD液晶を選択した方が使い勝手が良いのではと思います。

以上、参考になれば幸いです。



ThinkPad X240 と X240s 買うならどちらが良いか

X240の特徴や使い勝手をまとめると共に、X240の特徴をThinkPad X240sと簡単に比較してみたいと思います。

PCの用途にもよりますが、個人的には軽量版であるX240sよりも、X240の方が様々な点で使いやすいのではと考えており・・そういった事柄について触れています。



ThinkPad X240 や X240sは、12.5型の液晶を搭載するノートPC。
どちらも低電圧版の第4世代Core プロセッサを搭載しており、見た目も内容も非常に似ているのですが、当然全く同じではなく、細かく見ると所々に異なる箇所があります。

大きな違いは筐体のサイズと重量、そしてバッテリの取り外しが可能であるか、不可能であるかという所で、良く見ると天板の質感(素材)なども若干異なっています。

サイズは、X240が幅305.5mm、奥行き208.8mm、高さが19.9~20.3mmで重量は標準構成時で約1.45kg。そしてX240sは、サイズが幅305.5mm、奥行き208.5mm、高さが17.7mmで、重量は標準構成時で約1.34㎏。SSD搭載のモデルだと1.3kgを切っていました。

厚みの差は2~3mm弱と、数値だけ見るとそれ程変わらないように見えますが、目で見て分かるくらい筐体の厚みも手に持った感触も異なっており、初めてX240sを見た時にはその薄さに驚きました。


一方で重量に関しては、X240はX240sよりも確かに重いのですが、外付けのバッテリを取り外す事ができるようになっているため、いざという時には内蔵バッテリのみでの運用でマシンを軽くする事ができます。

元々の構成にもよりますが、X240から外付けのバッテリを取り外した時の重量は、大体1.2~3kg台。X240sと殆ど変らない重さです。

変わらない重さと言っても、X240sは3セルのバッテリを2基搭載した状態で1.2~3kg台ですから、バッテリの持ちなども加味して考えると、総合的な携帯性能はX240sの方が優れていると言えます。




X240の底面にあるバッテリスロット ドッキングコネクターも搭載


X240の重量実測値(内蔵3セルバッテリ+外付け3セルバッテリ)


X240の重量実測値(内蔵3セルバッテリのみ)


X240sの重量実測値(内蔵3セルバッテリ+内蔵3セルバッテリ)

【重量実測値(すべてSSD搭載モデル)】

X240(内蔵3セル+外付3セル) ・・1437g
X240(内蔵3セル)    ・・1288g
X240s(内蔵3セル+内蔵3セル)・・1246g

【バッテリ駆動時間の実測値(すべて同じ環境で測定)】

X240(内蔵3セル+外付3セル) ・・約13.6時間(13.61277777..)
X240(内蔵3セル)    ・・約7.3時間(7.2863888..)

X240s(内蔵3セル+内蔵3セル)・・約13時間(13.153888…)

こうやって見ると、モバイル用のノートにはX240sの方が適しているように思えますが、個人的にはX240の方がメリットが多いように感じます。

PCをどのように使うのかにもよりますが、X240を内蔵バッテリのみで携帯した場合の駆動時間は約7.3時間。最大駆動時間よりも短くなってしまいますが、普段はバッテリは7時間も持てばそれ程困らないのではないかと思う事、また外出先で長時間PCを利用する事がわかっている場合には、X240の外付けバッテリに大容量のバッテリを装着したり、別途予備のバッテリを持参したりといった事もできます。

X240sも長時間のバッテリ駆動が可能ですが、充電できない場所で長く利用する場合、予備のバッテリに付け替えたりする事ができないというのはやや不安。

X240sが、X240とは比べものにならないくらい軽いというのならば、バッテリの取り外しができなくても迷わずX240sを選択するくらいのメリットがあると感じますが、実際はそうではないため、軽量化もロングバッテリも可能なX240の方に魅力を感じてしまいます。

というわけで、私自身は X240sよりもX240の方が買いだと思います。



ThinkPad X240 のまとめ

レビューは以上です。
最後に、ThinkPad X240について簡潔にまとめます。

・バッテリを2基搭載、うち1基は取り外し可能
・液晶はHDやフルHDを選択可 IPSやタッチパネルの選択肢もあり
・メンテナンス性が良い(内部のパーツヘアクセス可)
・キーボードが非常に使いやすい

・個人的にトラックパッドは使い難いと感じる

Ultrabook(構成によっては)でありながら、バッテリの取り外しが可能だという部分や、メンテナンス性に優れる部分、また端子の種類も比較的充実している部分など、ビジネス用途に適した特徴を多数持つ製品です。

デザインは従来製品から大幅に変わったものの、頑丈なボディやキーボードの使いやすさは変わらず。特にキーボードの操作性に関しては、誰もが認めるクオリティの高さを誇っていると言えるでしょう。私の周りでも、使い難いという声を聞いたことがありません。

バッテリについては、内蔵(フロント・バッテリ)と外付け(リア・バッテリ)の2基が搭載されているため、電源を落とさずにバッテリの交換を行う事が可能。

場面にあわせて、外付けバッテリを外して軽量化したり、逆に大容量の外付けバッテリを搭載する事で長時間のバッテリ駆動に備えることができるなど、フレシキブルな利用が可能となっており、これは本当に便利だと思います。

従来のX230では選べなかった、フルHD液晶の選択肢の追加も、高解像度な液晶をお望みのユーザーにはうれしい変更点です。

1点、個人的な意見ではありますが、トラックパッドがいまだに使い難いと感じており・・
日常的にマウスを利用するため作業自体は問題ないのですが、全く使わないわけではないため、ここだけは以前のクリックパッドの方が良かったかなと感じます。

とはいえ、総合的にはとても良い製品です。
キーボードの操作性を重視される方には、特にお勧めです。