マウスコンピューターが販売するデスクトップPC、NEXTGEAR-MICRO シリーズのレビューです。

NEXTGEAR-MICRO シリーズはマウスコンピューターのゲームブランド、G-tuneでラインアップされているミニタワー型のデスクトップPC。

G-tuneのゲーミングデスクトップPCで一番人気だといっても過言ではない製品で、今回レビューするのはNEXTGEAR-MICRO im540という、H87チップセットを搭載するモデルとなります。

NEXTGEAR-MICROの大きな特徴の一つとしてあげられるのは、何と言っても非常にコストパフォーマンスに優れているという部分。

価格は構成にもよりますが、基本構成モデルでは5万円台後半からというリーズナブルな価格で提供されており、安価ながらも放熱性・メンテナンス性に優れたケースの採用や、ゲームを快適にプレイする事の出来る性能を備えるなど、安かろう悪かろうの製品ではありません。

今回は、そんなNEXTGEAR-MICRO シリーズの特徴や機能面に加え、H87搭載の im540の性能面について詳しく触れたいと思います。

NEXTGEAR-MICRO シリーズの公式ページをお探しの方はこちら

【NEXTGEAR-MICRO シリーズ レビュー記事目次】

・NEXTGEAR-MICRO シリーズ ケース外観と内部の構造について
放熱性重視のケースを採用インターフェースの内容ケース内部の構造をチェック付属品

・NEXTGEAR-MICRO im540SA4 のベンチマーク結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度

・搭載ソフトウェアの内容(参考までに)
ソフトウェアの内容リカバリ方法は?

・NEXTGEAR-MICRO シリーズのレビューまとめ
長所・短所など製品のまとめ


放熱性重視のケースを採用

まず、NEXTGEAR-MICRO シリーズに採用されているケースについて触れます。

ゲーム向けのPCは高性能なパーツを搭載する以上、熱に気を配る必要があるというのは常識ですが、特に現在販売されているNEXTGEAR-MICRO シリーズは、下はGeForce GTX650から、上はGeForce GTX780TiやGTX Titan等の選択肢も提供されており、構成によっては発熱量はかなり大きいものになると思われます。

そのため、NEXTGEAR-MICRO シリーズでは放熱性を重視したケースが使われており、冷却性能はとても高いです。

なお、かなり前の記事で述べた記憶がありますが、使われているケースは多分 IN-WINの「IW-BR665」というケースをオリジナルに改造したものだと思われます。機能性だけでなく、見た目も派手すぎずそれでいて存在感のある格好の良いケースです。

ケースフロントの半分以上がメッシュ加工のパネルで覆われており、見るからに通気性が良さそうです。

ケース全体のサイズは幅196mm、奥行き430mm、高さ417mmで、約10.7kgの重量。
ゲーム向けのケースとしてはサイズはそれ程大きくはありませんが、ハイエンドなグラフィックカードを選択できたりと、サイズの割に拡張性は高いです。(内部の構造については後の項で触れています)




ケースフロント部分のメッシュパネルは簡単に取り外す事が可能。


中央付近にあるPUSHボタンをおすだけで簡単に外れます。




下部にある2枚のパネルも簡単に取り外し可能。




パネルの内側には大・小サイズのファンが一つずつ設置されており、空気をケース内部に取り込むようになっています。




取り外したパネル。
製品の構造上、最も埃のたまりやすい部分だと思いますので、手軽に取り外して洗えるというのは便利です。





ケース天面にもメッシュ状の通気口が設けられています。
穴から透けて見えるのはファン。このファンは標準で搭載されるもので、ここから内部の熱を含んだ空気を排気します。




通気口の傍にはIN-WINのロゴ。
上にも書いた通り、NEXTGEAR-MICRO シリーズには「IW-BR665」というケースがベースに利用されています。





左サイドパネルにも、メッシュ加工の大きなパネルが設置されています。
通気性が非常に良いです。





右サイドパネルには、隅の方に小さな通気口。
HDDベイが設置されているあたりです。




ケース底面に設置されているインシュレーター。
底面の通気を良くしたり、マシン駆動時の振動が床に伝わるのを防ぐ役割を持つ部品です。

インシュレーターはBTOでアルミニウムを使用したインシュレーターや、より制振性の高いインシュレーター・プロの選択が可能です。こういったカスタマイズはゲーム向けのPCならではのものだと思います。



インターフェースの内容をチェック

インターフェースの内容や配置をチェックします。
まずはフロント側の様子から。

上部にDVDスーパーマルチドライブ、その下にマルチカードリーダーを搭載。
さらにヘッドフォン出力やマイク入力などのオーディオ端子、USB2.0×2、USB3.0、電源ボタンや各種のインジケーターランプを配置。

端子類が並ぶのは上部のみで、フロント中央、下部には何もありません。

なお選択するモデルにもよりますが、下位モデルではマルチカードリーダーや光学ドライブは標準では搭載されません。どちらもカスタマイズで搭載可能となっており、光学ドライブにおいては DVDスーパーマルチドライブやブルーレイディスクドライブの選択が可能です。



次に、背面の様子について。

上からPS/2コネクター、USB2.0×4、LAN、USB3.0×2、オーディオポートを6基搭載。
映像出力はDVI-I×1、DVI-D×1、DisplayPort×1という内容で、下部に電源を搭載しています。

なお、背面端子の内容は選択する構成によって上記のものとは異なってきますので、参考程度にご覧ください。例えば、H81やGTX650を搭載する「im550BA2」というモデルでは、映像出力はDVI-I×1、DVI-D×1、USB端子やオーディオポートの数が上記よりも少ないです。



ケース内部の構造をチェック

次に、ケース内部の構造をチェックします。
ケース内部へは、背面にある左サイドパネルの2つのネジを外す事でアクセスする事ができます。


外すネジは2つあります。


取り外したケース左側のサイドパネル。


パネルを片手で持っても大きく撓らず。頑丈にできています。


メッシュパネルは2重に重ねられています。ちょっとぶつかるくらいではへこんでしまうような事はないでしょう。

ケース内部全体図。
右上から時計回りに光学ドライブやカードリーダー、HDDベイ、電源、グラフィックカード、CPUという配置。




一般的なケースと比べると、前面側に設置されるベイの数が極端に少ないですが、フロントファンが直接グラフィックカードを冷やす事ができる為、冷却効率は高いです。

またそれ程大きくないケースにもかかわらず、長さのあるハイエンドなグラフィックカードの搭載も可能。

その代わりにストレージの拡張性が抑えられてしまいますが、マウスコンピューターのスタッフの方曰く、今はHDD一台当たりの容量も大きくなっている事もあって、昔ほど多くのHDDベイは必要ないのではという考えなのだとか。

もちろん、RAIDなどを組む場合は別ですが、ゲーム用途の製品にそういったニーズがあるとはあまり考えられず、必要にして十分な内容を備えていると言えるでしょう。




プロセッサ付近の様子。
背面と天面に1基ずつファンを搭載しています。

フロント側のファンと合わせると全部で4基のファンを搭載。
カスタマイズなどで追加したものではなく、標準で4基のファンが搭載されています。

5万円台後半の下位モデルにも同じ内容のケースが使われている事を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。





・・上記のように冷却効率が高く、またケースサイズが大きくはない割にハイエンドなグラフィックカードを搭載可能であるなど、良いと思える点が沢山ある NEXTGEAR-MICROシリーズのケースですが、HDDの増設や換装がやや面倒だという欠点もあります。

一見容易に思えるストレージの取り外しですが、HDDベイのすぐ左側に電源ユニットが設置されているため、左側からストレージを取り出す事ができません。

ストレージの追加や換装を行うには、フロント側のパネルやファンを外しストレージホルダーごと取り出す必要があるなど、やや面倒な手順を踏まなくてはなりません。

それ程頻繁に触る部分でもないので欠点と呼ぶほどではないかもしれませんが、手間はかかります。




掲載のモデルに搭載されていた電源は、FSP製の700W電源(80PLUS GOLD)。
+12Vは4系統で最大出力672Wとなります。

なお、電源は選択するモデルによって異なります。(例えば、GTX650を搭載するNEXTGEAR-MICRO im550BA2だと、標準で500Wの電源が搭載される)

カスタマイズで電源の種類変更が可能です。



付属品の内容(参考)

キーボードやマウスなど、掲載のモデルに添付されていた付属品の内容を簡単にご紹介します。
実際に販売されている製品とは、付属品の内容が異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。

標準で添付される、G-Tuneオリジナルのキーボードとマウスです。
カスタマイズで別のキーボードやマウスを選択する事も可能。Realforceシリーズなど、ゲーム向けの高価なキーボードもラインアップされています。





標準のキーボード。
一応ゲーム向けだけあって、最大11キーの同時押しとWindowsキーのロックが可能となっています。




接続はPS/2。
マウスはUSB接続です。





底面のツメを立てると、キーボード面がやや傾斜するような格好になります。





マウスもG-Tuneオリジナル。6ボタンのマウスです。
サイドに「戻る・進む」のショートカットボタンを搭載。




その他 DVI-HDMI変換コネクタや、HDD用のブラケットやネジが幾つか付属していました。増設など行う際に利用できます。



NEXTGEAR-MICRO シリーズのケースや内部構造、付属品については以上となります。
ケースの特徴についてはG-tuneの公式製品ページにも掲載されていますので、そちらも合わせてご覧ください。

引き続き、性能面について詳しく触れていきます。興味をお持ちの方はぜひ次記事もご覧ください。
→ NEXTGEAR-MICRO im540SA4 のベンチマーク結果 GTX760搭載で快適なゲームプレイが可能