GALLERIA VF-HG のベンチマーク結果 Core i7-4700MQやGeForce GT 740Mを標準搭載
前記事(GALLERIA VF-HG レビュー GeForce GT 740M搭載のリーズナブルな17.3型フルHDゲームノート)に続き、今度はGALLERIA VF-HGの構成と性能面について。
掲載のモデルはCore i7-4700MQ、GeForce GT 740M(2GB)、メモリ8GB、500GB HDDを搭載する、GALLERIA VF-HG では基本構成として提供されている内容のマシン(2013年12月23日時点)。17.3型サイズでゲーム向けの構成を持ちながらも、送料含めて約10万円前後というコストパフォーマンスの高いモデルです。
今回は上記構成のGALLERIA VF-HGを用い、各種のベンチマークテストを実施してみました。
【GALLERIA VF-HG レビュー記事目次】
・GALLERIA VF-HG 外観や操作性をチェック
(外観・インターフェースの詳細 / キーボード周辺 / 筺体底面内部の構造 / 液晶の見やすさ)
・GALLERIA VF-HG 主な構成と特徴・性能面について
(構成とその特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / バッテリ駆動時間)
・GALLERIA VF-HG ソフトウェア・機能など
(プリインストールソフトウェア / リカバリメディアの作成方法)
・GALLERIA VF-HG レビューまとめ
(製品のまとめ)
主な構成とその特徴について
まず、掲載しているGALLERIA VF-HGの主な構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果です。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【GALLERIA VF-HG の主な構成】
OS Windows 7 Enterprise
プロセッサ Core i7-4700MQ(2.40GHz/TB時最大3.40GHz)
チップセット HM86 Expressチップセット
グラフィックス GeForce GT 740M(2GB)+ HD グラフィックス4600
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3L SO-DIMM/2スロット/最大16GB)
ストレージ 500GB HDD(5400rpm/TOSHIBA製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 17.3型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢なし
有線LAN 10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T LAN
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0 + HS
バッテリ リチウムイオンバッテリ(駆動時間:約4.2時間/公称値)
サイズ 417.8×269.3×39.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.8kg
※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2013年12月23日時点のものです。
掲載モデルの内容は上記の通り。
プロセッサにはCore i7-4700MQ、グラフィックスにGeForce GT 740M(2GB)、メモリ8GB、500GB HDDを搭載する、GALLERIA VF-HGの基本構成モデルです。
今回のモデルはデモ機という関係上、 Windows 7 Enterpriseが搭載されていますが、通常はWindows7 Home PremiumやProfessional、Windows 8.1といったOSが搭載されます。
なお、カスタマイズではDSP版の選択肢も提供されており、DSP版のWindowsを選択した場合はWindowsのディスクが付属します。DSP版は通常のOSよりも2000円程度高くなってしまいますが(2013年12月23日時点)、ディスクが欲しいという方はそちらを選択されると良いでしょう。
OS以外のカスタマイズについては、グラフィックスはGeForce GT 740M固定となりますが、プロセッサは最大でCore i7-4900MQ、メモリは16GBまで、ストレージは容量違いのHDDの他、SSDの選択も可能。また、CPUグリスの変更オプションといった、ゲーミングPCらしいカスタマイズも提供されています。
ストレージの内容を詳しく見てみます。
HDDの詳細
HDDには、東芝製のMQ01ABD050というモデルが搭載されていました。9.5mm厚の500GB HDDです。速度は早くもなく遅くもなくという普通のHDDですが、音が静かだという事で比較的評判が良いモデルのようです。
とはいっても、HDDですのでそれ程早くはないです。予算に余裕がある場合はHDDをSSDに変更するなどすると、より快適なパフォーマンスを得られるかと思います。
なお、上記のHDDと同じものが実際の製品に搭載されるとは限りませんので、参考程度にお願いいたします。
ベンチマークテストの結果
以下、GALLERIA VF-HGのベンチマーク結果です。
今回のGALLERIA VF-HGは NVIDIA Optimus(グラフィックスの自動切り替え機能)に対応しており、デフォルトの設定のままだと正確なスコアが測れない可能性があるため、予めGeForce GT 740Mが常時オンになるように設定した上で各ベンチマークテストを実行しています。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 7.6
メモリ 7.7
グラフィックス 6.8
ゲーム用グラフィックス 6.8
プライマリ ハードディスク 5.9
【CrystalDiskMark】
Seq 113.5 / 112.3
512K 35.72 / 43.13
4K 0.421 / 1.026
4K QD32 0.899 / 1.020
数値は左がRead、右がWrite
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
左:1360×768 / 右:1920×1080
1360×768 ・・・ 3797~3815
1920×1080 ・・・ 2124~2126
【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】
左:1360×768 / 右:1920×1080
1360×768 ・・・ 5366
1920×1080 ・・・ 2318
~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作
【BIOHAZARD 6】
左:1360×768 / 右:1920×1080
【1360×768】
SCORE ・・・ 3050
RANK ・・・ B
【1920×1080】
SCORE ・・・ 1907
RANK ・・・ C
【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】
ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080
キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080
【ワールド編】
1360×768 ・・・ SCORE:5051 / 評価:とても快適
1920×1080 ・・・ SCORE:2952 / 評価:やや快適
【キャラクター編】
1360×768 ・・・ SCORE:2785 / 評価:やや快適
1920×1080 ・・・ SCORE:1593 / 評価:設定変更を推奨
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左:1280×720 / 右:1920×1080
1280×720 ・・・ スコア:5290 / 評価:快適
1920×1080 ・・・ スコア:3235 / 評価:快適
【CINEBENCH】
OpenGL ・・・ 41.41fps
CPU ・・・ 6.91pts
今回のモデルに搭載されているGeForce GT740M はミドルクラスのグラフィックスであるため、ゲームによっては快適にプレイするには若干設定を軽くする必要があるようですが、大抵のゲームは快適にプレイできるという結果です。
高負荷なゲームを高画質な設定で快適にプレイしたいという場合、より上位のグラフィックスを搭載したモデルの方が向いているのではと思われますが、そこまで高負荷なゲームはプレイしないという方には適したモデルだと言えるでしょう。
価格も安く、コストパフォーマンスは高いです。
消費電力・パーツ温度など
GALLERIA VF-HGの消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。
アイドル時 ・・・ 20W
ベンチマーク実行時 ・・・ 60W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
大画面の液晶を搭載し、外部グラフィックスを搭載しているため、ベンチマーク実行時は消費電力はやや高め。構成内容から考えると普通です。
次に、筐体内のパーツの温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。
高負荷な状態が続いても、それ程筐体内の温度は上昇しませんでした。
プロセッサもグラフィックスの温度も全体的に低いです。
なお、上記の温度は12月の室温低めの部屋で測定した結果であり、夏場ではまた違ってくる可能性があります。
さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のキーボード表面の温度を測定してみました。
プロセッサやグラフィクスのあるあたりがやや温度高めですが、全体的に低温です。
高負荷な状態が続いても、キーボード操作時に熱さを感じるような事はあまりないと思われます。
バッテリ駆動時間
最後に、バッテリ駆動時間について。
バッテリ駆動時間の測定に使用したソフトウェアはbbench、設定はストロークが10秒毎、無線LANによるインターネットへのアクセス(Webページの切り替え)が60秒毎。画面の明るさは半分程度に設定した上で測定しています。
バッテリの残量が100%から5%に減少するまでの時間は9748秒。
約2.7(2.707777777..)時間ものバッテリ駆動が可能という結果になりました。
17.3型サイズで外部グラフィックスを搭載しているため、さすがにバッテリの持ちは短いです。しかし携帯するようなモデルではないため、特に問題はないでしょう。
GALLERIA VF-HGの構成と性能面については以上となります。
次記事ではプリインストールされているソフトウェアの内容を簡単にご紹介した後、製品をまとめてみたいと思います。
→ GALLERIA VF-HG 搭載ソフトウェアやリカバリメディア作成(Windows 7モデル)について