IdeaPad Flex 10 簡易レビュー 2つのモードで利用可能なタッチ対応 10.1型ノート
レノボ・ジャパンが販売するノートPC、IdeaPad Flex 10の簡易レビューです。
Flex 10は、10点のマルチタッチに対応する10.1型モバイルノートPC。
液晶が300度まで開閉可能な構造を持つ製品で、通常のラップトップモードの他、スタンドモードでの利用が可能となっています。
今回の記事では、先日開催のイベント(レノボとNECの合同イベント)にて、会場に展示されていたFlex 10の外観や特徴、製品の感触などについて簡単に触れたいと思います。
スタンドモードの状態。
写真は液晶を300度まで開き、キーボードを底面にした状態で設置しています。
300度以上は液晶が開かない構造となっているため、タブレットとして利用する事はできません。
しかし300度の位置で液晶が完全に固定されるため、強くタッチ操作を行っても液晶がぐら付かず安定した操作が可能です。
ヒンジ内側の左右に足が設置されているため、
スタンドモード時であっても、キーボードがテーブルなどに直接触れてしまう事はありません。
私自身は、キーボードが底面に来ると摩擦でキーボードの印字が消えてしまうのではないかとか、何かが引っかかって傷つくのではないかと心配してしまう方なので、こういった構造の工夫は有難いです。
正面から。
筺体のサイズは幅273mm、奥行き188.5mm、高さ21mmとやや薄めで、重量は約1.2kg。
十分携帯できる重さですが、10.1型の製品だと思うとそれ程軽くはないです。
ディスプレイには10.1型ワイドHD(1,366×768)の光沢液晶を搭載。
10点のマルチタッチに対応しています。
液晶とベゼルの境界に段差がなく、フラットである部分がデザイン的に良いと感じます。
天板と底面側の様子。
カラーはブラック一色で、隅にlenovoのロゴが配置されています。
底面側は、見る限りではメモリなどにアクセスするためのスロットなどは設けられていないようですが、底面全体を外せば簡単に内部にアクセスできそうです。
非常に細かい編み目のメッシュのようなデザインです。
マットな質感で指紋がついてもあまり目立ちません。
筐体左右のインターフェースを確認します。
左側面。
電源コネクター、HDMI、USB3.0、マイク入力とヘッドフォン出力のコンボポートが搭載されています。
右側面。
ボリュームボタンに電源ボタン、USB2.0が並びます。
ボリュームボタンや電源ボタンが側面にあるのは、スタンドモード時にボリュームの調整を行いやすくするための工夫だと思います。
キーボード面全体。
写真は英語キーボードですが、仕様を見る限り、実際の製品には日本語キーボードが搭載されるようです。
それ程触れていないので大したことは言えませんが、簡単に触ってみた所では使い勝手は普通。ただ、価格の高いモデルに比べるとキーのつくりが簡素な感じがします。(あくまでも私自身の感想です)
キートップの形状は完全に平ら。
ボタン一体型のタッチパッドを搭載しています。
サラサラとしていて質感は良いですが、パッドが小さく使い辛いです。
ただ、Flex 10の液晶はタッチ操作に対応しているため、そうでない10.1型ノートに比べるとまだ使いやすいとは思います。
画面の視野角は狭いです。
光沢なので映り込みや反射も目立ちますが、真正面から見る限りでは明るく普通に見やすい液晶でした。
顔認証ソフトとしてVerifaceというソフトウェアが搭載されていました。
あと、現在量販店や直販で提供されているモデルには、Microsoft Office Home and Business 2013が標準で搭載されているよう。
最後に構成と性能面についてですが、掲載のモデルは展示機であるためか、実際に販売されている製品とは構成が若干異なっていました。
現在日本で販売されているFlex 10の構成は、Celeron N2810、2GBメモリ、500GB HDDという内容ですが、展示機の構成はPentium N3510、4GBメモリ、500GB HDDとややハイスペックな内容で、実際に販売されているモデルよりも若干性能は高いと思われます。
といっても、構成的に考えて大きな性能差があるわけではないと思うので、あまり参考にならないかもしれませんが、エクスペリエンス・インデックスのスコアを掲載しておきます。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 5.2
メモリ 5.5
グラフィックス 4.1
ゲーム用グラフィックス 5.6
プライマリ ハードディスク 5.9
現代風のネットブック、という感じのパフォーマンスです。
スコアは良くもなく悪くもなくで、普段の作業であれば快適にこなせる性能。実際の操作でも、触っていて動作がもたつくような事はありませんでした。タッチ操作も快適。
なお、上で掲載モデルの構成は実際に販売されているモデルとは内容が異なると述べましたが、海外では上記のような構成のモデルも提供されているようです。(USレノボのサイトにあるFlex 10の仕様には、上記構成も掲載されています)
日本でPentiumを搭載したモデルが販売されるかは不明です。
Flex 10については以上となります。
10.1型のノートとしてはやや重めですが、コンパクトであるため持ち運びしやすい部分、またラップトップ、スタンドといった2モードへの対応や、10点のタッチ操作に対応しており操作性に優れる部分などは、この製品の長所だと言えるでしょう。
2モードへの対応は個人的にはあまり興味がないのですが、10.1型と小さい所やそこそこの性能を持ちあわせている部分、5万円を切る価格(¥49,791/2013年12月2日時点での直販での価格)には魅力を感じます。
本音を述べると、もう少し軽ければ良かったです。
なお、掲載の内容は展示機をもとに書いたものである為、実際の製品の内容とは異なる可能性があります。
記載の内容は参考までに、製品のより詳しい仕様や価格については、公式サイトの製品ページにて正確な情報をご確認ください。