GALLERIA QF770HE レビューまとめ 製品の使い勝手や長所・短所など
GALLERIA QF770HEを使用して感じた製品の使い勝手を、長所・短所にわけてまとめてみました。
製品の外観や性能など、より詳しい内容については前に掲載したレビュー記事をご参照ください。
【GALLERIA QF770HE レビュー記事目次】
・GALLERIA QF770HE 外観・インターフェース内容の詳細
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 筐体内部の構造 / 液晶)
・GALLERIA QF770HE 構成や性能面について
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力と温度 / バッテリ駆動時間)
・標準搭載のソフトウェア・他
(ソフトウェア一覧 / システムリカバリの手順)
以下、まとめです。
個人的な見解も多く含まれますので、参考程度にご覧いただければと思います。
長所
まずは長所だと感じる部分から。
・基本構成でも非常に高性能
・底面から大半のパーツヘアクセス可能
・冷却性能が高い
一つずつ見ていきます。
まずは搭載されている液晶について。
QF770HEには15.6型のフルHD非光沢液晶が採用されています。
最近は、ゲーミングノートに非光沢液晶を搭載しているメーカーが増えていますが、自然な流れだと思います。海外ではゲーム向けのノートは非光沢液晶が主流です。
非光沢の液晶を搭載
液晶自体は、視野角もそれ程広くはなく程ほどの質だと感じますが、風景の映り込みや光の反射がなく、画面が明るいために見やすいです。
特にゲームでは全体的に画面のトーンが暗いものや、暗闇を進んでいくような場面があったりしますが、そういった場合に非光沢の液晶は見やすいです。光沢液晶だと自分の顔や部屋が映り込んでしまい、気が散ります。
高い解像度も、ゲーム用としては満足の出来るものです。
次に性能面について。
改めて書くまでもありませんが、掲載モデルは標準で第4世代のCore i7やGTX 770Mを搭載しており、パフォーマンスは高いです。
BIOHAZARD 6のベンチマーク結果(1920×1080)
ドスパラが販売する15.6型のゲームノートPCの中ではスペックは高い方で、大抵のゲームは解像度1920×1080の設定で快適に動作します。
様々なゲームをプレイしたいという方に適していますが、プレイするゲームの負荷がそれ程高くはなく種類も限定されている場合、下位のグラフィックスを搭載したノートを選択しても良いかもしれません。
搭載するグラフィックスの種類によって、製品価格は結構変わります。
さらに、メンテナンス性について。
QF770HEは底面に設けられたパネルから、内部のパーツへとアクセスする事ができます。
底面から見た内部の構造
メモリ(※)やHDD、CPU、GPU、mSATA スロット等、多くのパーツが目に見える位置に配置されており、あちこち分解しなくても良い分、パーツの追加や交換が容易です。
見ての通り、mSATA SSD用のスロットが3基設けられており、合計4基のドライブによる構成を構築する事も可能。RAID等も可能ですが、私的にはSSDを起動ドライブにし、HDDをデータドライブとするような構成が無難でコストもかからず、さらにパフォーマンスも得られるという意味で良いのではないかと考えます。
※メモリは全部で4スロット存在するようですが、目に見える位置には2スロットしかありません。ドスパラでは細かいマニュアルを公開されていないためGT60の分解マニュアルなどを参考にしましたが、やはりどこにあるのかがわからず。ですがカスタマイズでは8GB×4の構成が可能です。
冷却性能についてもゲーミングノートという性質上、QF770HEにはCPUにもGPUにも高性能なパーツが搭載されていますが、高負荷な状態が長く続いた場合でも内部パーツの温度の上昇はそれ程大きくはありませんでした。
この製品にはCPUとGPUをヒートパイプで連結するという、ブリッジ式の冷却機構が採用されており、冷却性能の高さはその効果が大きいのではないかと思います。
ブリッジ式の冷却機構
負荷をかけるとファンの音は多少うるさくなりますが、内部パーツの温度はもちろん、キーボード表面の温度もそれ程大きくは上昇しません。
PCを使っていて筐体が熱いと気になりますし、夏場などは不快に感じやすいですが、本製品ではそういった点での心配は全くないと思います。
短所
次に、短所について。
短所と呼ぶほどの部分はありませんでしたが、何点か気になる点がありました。
・ヒートパイプの干渉によってメモリの取り外しが行いにくい
まず1つ目はキーボードについて。
といっても、キーボード自体は打ちやすいという程ではないものの、使い心地は悪くありません。
ですが頻繁に使うDeleteキーが、BackSpaceキーから少し離れた場所に配置されており、何度か打ち間違えをしてしまう事がありました。
Deleteキーはテンキーの上
慣れれば問題ないのだとは思いますが、もう少し使いやすい配置であると良かったです。
なお、キーボードとは関係がないですが、タッチパッドは結構使いやすいです。
あともう1点は、メモリの配置について。
メモリについてはメンテナンス性の項で簡単に触れましたが、今回の製品はCPUやGPUを連結するヒートパイプがメモリスロットの上部にある関係で、メモリの取り外しがやや難しくなっています。
取り外しが出来ない事はないと思うのですが、慎重にやらないとメモリの端子を傷つけてしまう可能性もあります。
メモリを増設予定で上手く付け外しを行う自信のない方は、予め購入時のカスタマイズでメモリを追加しておいた方が良いかもしれません。
まとめ
GALLERIA QF770HEは、基本構成で第4世代のCore i7やGTX 770、非光沢の液晶などを搭載しており、多くのゲームを快適な環境で楽しむ事のできるモデルです。
SSD3基のRAIDも可能であるなど15.6型のノートにしては拡張性が高く、カスタマイズが豊富に用意されている所もポイント。カスタマイズ価格も一般的なメーカー製の製品に比べると安いですし、メモリの取り外しが若干やり難くはあるものの、メンテナンス性も良いため自分であれこれしたい方にも向いています。
低価格帯の製品ではありませんが、ゲーム向けのノートとしては高価な部類でもなく、このクラスの製品としてはコストパフォーマンスは高いです。
キーボードバックライトに凝りたいとか、そういった細かい拘りがなければ購入の選択肢に入れても良いモデルだと思います。