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GALLERIA QF770HEを利用し、幾つかのベンチマークテストを行ってみました。

掲載モデルの主な構成は Core i7-4700MQ、8GBメモリ、GeForce GTX 770M(3GB)、1TB HDDという内容。Windows8を搭載する基本構成のモデルとなります。

今回は、上記構成のモデルで複数のベンチマークテスト、消費電力や温度、バッテリ駆動時間の測定などを行ってみました。カスタマイズの参考として、お読みいただければと思います。


【GALLERIA QF770HE レビュー記事目次】

・GALLERIA QF770HE 外観・インターフェース内容の詳細
外観・インターフェースキーボードの操作性筐体内部の構造液晶

・GALLERIA QF770HE 構成や性能面について
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力と温度バッテリ駆動時間

・標準搭載のソフトウェア・他
ソフトウェア一覧システムリカバリの手順

・GALLERIA QF770HE レビューまとめ
長所短所まとめ


構成と特徴

まず最初に、掲載のQF770HEの主な構成とその特徴について触れます。

CPU-Zの実行結果

GPU-Zの実行結果

【GALLERIA QF770HE の主な構成】

OS Windows 8 Enterprise
プロセッサ Core i7-4700MQ(2.4GHz/TB時最大3.4GHz)
チップセット HM87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 770M(3GB) + HD グラフィックス4600(CPU内蔵)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3L SO-DIMM/4スロット/最大32GB)
ストレージ 1TB HDD(5400rpm/TOSHIBA製)
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢なし
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0 + HS
バッテリ リチウムイオンバッテリ(駆動時間:不明)
サイズ 395.0×278.0×45.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約3.4kg

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2013年7月23日時点のものです。

今回掲載しているGALLERIA QF770HEは、Windows 8を搭載する標準構成のモデル。
デモ機という性質上、OSにWindows 8 Enterpriseが搭載されるなど実際の製品とは異なる部分もありますが、性能に関係のあるパーツに関しては販売されている製品と同じです。

標準で第4世代のCore i7やGTX 770M(3GB)を搭載しており、非常にハイエンドな内容だと思います。今のところ(2013年7月23日時点)、Haswellを搭載する15.6型ゲームノートの中では最も高性能なGPUを積んでいます。※Haswell採用の17.3型ノートではGTX780を搭載するモデルが存在しますが、Haswell採用の15.6型ノートではGTX 770Mが最大。

性能面だけでなく、解像度の高い非光沢液晶の採用など、ゲームのプレイに適した仕様のマシンだといえるでしょう。

なお、OSはWindows 7も選択できますので、ゲームメインで利用されるのであれば、Windows 8ではなく7を選択するという選択肢もあります。


少し細かく見てみます。
ストレージにはTOSHIBA製の1TB HDDが搭載されていました。


HDDの詳細

MQ01ABD100という、5400rpmの1TB HDDです。
HDDとしては速くはないが遅くもない速度で、起動や処理を行う際に少し間がある感じの使い心地です。

1TBのモデルが標準となっていますが、下は320GBから選択可能。またSSD等の選択肢も豊富に用意されています。

なお、メインのストレージの他に mSATA SSDを追加する事もできます。mSATA SSD3基によるRAID構成等も選択できるようになっており、拡張性はかなり高いです。


あともう1点、余談ですがこの製品はMSI製のベアボーンを使用しています。

多分ベースとなっているのは、以前少しだけ掲載した事のあるMSIの「GT60」というモデルで、同じ構造だけあって構成も似ています。
※以前掲載したモデルはIvyBridge世代のマシンで、上記リンク先では主にGT70の写真を掲載しています。

ゲーミングPCとしては、MSIのGT60の方がバックライトキーボード等がゲーム向けらしい印象があるのですが、価格に驚くほど差があるため、その辺りを考えると、QF770HEは非常にコストパフォーマンスの高いモデルだと言えそうです。



ベンチマーク結果

以下、GALLERIA QF770HEのベンチマーク結果です。

なお、今回のモデルはNVIDIA Optimus テクノロジーによるGPUの切り替えに対応しており、マシンにかかる負荷の状態によってGTX 770Mの動作がオンオフされます。

高負荷時にはGTX 770Mが稼働して高いパフォーマンスを発揮、低負荷時には内蔵GPUのみが稼働して電力を節約する等、合理的な機能ではありますが、その状態ではベンチマークスコアを正確に測る事ができないため、NVIDIAコントロールパネルにて、GTX 770Mを常にオンにした状態でスコアを測定しています。

以下の結果には「HDグラフィックス4600」と表示されているものもありますが、GTX 770Mは常にオンの状態です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.9
メモリ 8.1
グラフィックス 7.1
ゲーム用グラフィックス 7.1
プライマリ ハードディスク 5.9


【CrystalDiskMark】

Seq 117.5113.5
512K 37.7546.70
4K 0.5141.104
4K QD32 1.0810.958

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 21377
SM 2.0 Score ・・・ 8596
SM 3.0 Score ・・・ 9407
CPU Score ・・・ 6661


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P5084
Graphics Score ・・・ 4969 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 7101 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 4060 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 14926~15082
1920×1080 ・・・ 8721~8754


【BIOHAZARD 6】

1360×768

1920×1080

【1360×768】
SCORE ・・・ 9450
RANK ・・・ S

【1920×1080】
SCORE ・・・ 6084
RANK ・・・ S


【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 4173
HIGH ・・・ 2842


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

左:1360×768 / 右:1920×1200

1360×768 ・・・ SCORE:11791 / 平均フレームレート:104.398
1920×1200 ・・・ SCORE:7931 / 平均フレームレート:65.210


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 56.12fps
CPU ・・・ 6.63pts


最近の高負荷なゲームであっても、快適にプレイできると思われる結果が出ました。カスタマイズなしの標準構成でも十分なようです。

唯一、HDD搭載であるためにディスク性能だけがパッとしないのですが、実際に使っていてストレスを感じるようなものではありません。速度が気になる方はSSDを選択されると良いでしょう。

なお、負荷がかかるとファンの音が若干大きくなりますが、ゲームPCとしては普通だと思います。



消費電力と温度

次に消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 12W
ベンチマーク実行時 ・・・ 63W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

Optimusに対応しているからなのか、また第4世代Coreプロセッサの消費電力が低いからなのか、高性能なGPU等を搭載する構成にもかかわらず、アイドル時の消費電力はかなり低めです。

ベンチマーク実行時の消費電力も、構成の割に低めではないかと思います。




次に、筐体内のパーツ温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)の温度測定結果です。

高負荷時な状態が長く続いても、CPU・GPU共に温度上昇の幅は小さいです。

QF770HEでは、CPUのヒートシンクとGPUのヒートシンクをヒートパイプで連結する、冷却効率の高いブリッジ式の冷却機構を採用していますが、その効果が出ているのかもしれません。




さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のキーボード表面の温度も測定してみました。

負荷をかけ続けているのにも関わらず、総じて低い表面温度です。
排気口は左側面と背面に備えられていますが、左側の排気口がかなり背面に近い位置に配置されている為、筐体の左右で熱を感じる事もそれ程ありません。

表面温度が低いのは、Ultrabookなどの薄型の製品に比べると筐体に厚みがある事なども関係があると思いますが、冷却性能はかなり高いと言えるでしょう。



バッテリ駆動時間

最後に、GALLERIA QF770HEのバッテリ駆動時間について。
携帯などまずしないと思われる製品ですが、一応測定してみました。

バッテリ駆動時間の測定に使用したソフトウェアはbbench、設定はキーストロークが10秒毎、ネットへのアクセスが60秒毎。インターネットは無線LANで接続しています。

画面の輝度は、半分程度の明るさまで下げています。

バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間は11758秒。
約3.2(3.266111111111…)時間ものバッテリ駆動が可能だという結果になりました。

万が一バッテリで利用する場面があったとしても、簡単な作業ができるくらいには電力は持つようです。ハイエンドな構成のモデルなので、こんなものだと思います。



GALLERIA QF770HEの性能面については以上となります。

これまでの結果を見ての通り、ゲームのプレイには十分なパフォーマンスを持つノートPCだと言えます。冷却性能も優れており、熱の面でも安心です。

15.6型のノートとしては非常に拡張性が高く、SSD3基のRAIDなどノートにしては面白い構成も可能、またメンテナンス性にも優れているため、自己責任となりますが購入後にパーツを追加・換装などする事も容易に行えるでしょう。

価格もこのクラスの製品としては手頃。
性能から考えると、十分に満足できる価格設定だと思います。