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前記事「HP Elitebook Revolve 810 レビュー 法人向けの11.6型コンバーチブルタブレット」の続きです。
今回はHP Elitebook Revolve 810で複数のベンチマークテストを実施してみました。

掲載のモデルはWindows 8 Pro やCore i5-3437U、4GBメモリ、128GBのSSDを搭載した、HP Directplus(直販)で提供されているラインアップの中では上位にあたるモデル。

ビジネスモデルという関係上、性能はある程度のレベル以上であればそれ程重視されない傾向にありますが、性能は高いに越した事はありません。構成選択の目安として、各種のベンチマークテストやバッテリ駆動時間などについての検証を行ってみました。

【HP Elitebook Revolve 810 レビュー記事目次】

・HP Elitebook Revolve 810 筺体外観とインターフェース
筺体変形の様子外観・インターフェースキーボード重量液晶の見やすさ

・HP Elitebook Revolve 810 構成とベンチマーク結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間

・HP Elitebook Revolve 810 レビューまとめ
良い点いまいちな点


構成と特徴

まず最初に、HP Elitebook Revolve 810の主な構成と特徴に触れます。
以下、CPU-Zの実行結果です。

【HP Elitebook Revolve 810の主な構成】

OS Windows 8 Pro 64bit
プロセッサ Core i5-3437U(1.9GHz/TB時最大2.9GHz)、vPro有効
チップセット QM77 Express
セキュリティチップ TPM1.2準拠
グラフィックス HD グラフィックス4000(CPU内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1(オンボード)/PC3-12800 DDR3/最大12GB/2スロット)
ストレージ 128GB SSD(SATA 3/Micron製)
ディスプレイ 11.6型ワイドHD(1366×768)光沢あり、IPS、400nit、マルチタッチ対応、ゴリラガラス採用
無線機能 Intel Centrino Advanced-N 6235(802.11a/b/g/n)、Bluetooth v4.0+EDR準拠、NFCリーダー
バッテリ 6セル(駆動時間:約8時間)
サイズ 285×212×22~25(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.4kg
保証 3年

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2013年7月2日時点のものです。

冒頭にも記載しましたが、掲載モデルはCore i5-3437Uを搭載する上位モデル。

上位モデルといっても主要なパーツの構成は平凡ですが、ビジネス向けのモデルである事よりvPro対応であったり、セキュリティチップやNFCの搭載、セキュリティ関連ツール・保証の充実など、個人向けモデルにはない要素を持ち合わせています。

今回のモデルはWindows 8搭載ですが、Windows 7の選択肢も残されており、企業だけでなく仕事でPCを利用されるような個人ユーザーにもニーズがあるでしょう。


構成をより細かく見てみると、搭載のSSDにはMicron製の製品が使われていました。


SSDの詳細

MTFDDAT128MAM-1J2という型番のモデルで、カードタイプの小さいSSD(mSATA)です。SATA3に対応しており、実際のベンチマークテストでも高速だという結果がでていました。

ただ、128GBの容量は企業で利用するような場合だとあまり問題にならないのかもしれませんが、業務によってはちょっと少ないかもしれないと思います。(容量が必要ならHDD・・と思いますが、構成内容から考えて、多分この製品にはHDDを搭載するようなスペースがなく、mSATA SSDしか載せる事ができないのではと思います。※確認したわけではありません


なお、HP Elitebook Revolve 810にはCore i3-3227Uを搭載した下位モデルも用意されています。

といっても、上位モデルとの違いは多分プロセッサのみですが、Core i3-3227U搭載モデルはvProに対応しておらず、PCトラブル時の対応やセキュリティ的な面でvPro対応モデルよりもメリットが薄いため、どちらかというと個人向けや少人数の事業所向けといった位置づけのモデルだと言えるかもしれません。


ベンチマークテストの結果

以下、ベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.0
メモリ 5.9
グラフィックス 4.5
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリ ハードディスク 8.1


【CrystalDiskMark】

Seq 429.9190.5
512K 333.6192.8
4K 22.4946.87
4K QD32 265.1167.5

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 4506
SM 2.0 Score ・・・ 1382
SM 3.0 Score ・・・ 1949
CPU Score ・・・ 3384


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P587
Graphics Score ・・・ 516 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 2726 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 517 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【ファンタシースターオンライン2 】

1360×768

1360×768 ・・・ 594

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【FINAL FANTASY XIV】

左:LOW / 右:HIGH

LOW ・・・ 806
HIGH ・・・ 409


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

1360×768

1360×768 ・・・ SCORE:1688 / 平均フレームレート:13.159


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 12.54fps
CPU ・・・ 1.20pts


最初にも述べたとおり、あまり性能の高さを重要視するようなモデルではありませんが、それでも性能はそこそこ高いです。SSDを搭載しているため、起動等も非常に速くとても快適。

ビジネス用途であれば、性能面で不満を感じる事はまずないでしょう。



消費電力・温度

次に、HP EliteBook Revolve 810の消費電力について。
アイドル時と、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を実行)の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 10W
ベンチマーク実行時 ・・・ 33W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

低電圧版のプロセッサや内蔵グラフィックス・・という構成なので、いずれの場合も消費電力は低めです。




さらに、アイドル時と高負荷時のCPU温度の測定結果です。
高負荷時の温度は、BIOHAZARD 6を20分以上実行した後に測定しています。

高負荷時は80度以上とやや高め。
ですが、他製品と比べて温度が高すぎるという事はないと思います。

ただ、高負荷時はファンの音が結構うるさいです。(今回のマシンで、ゲームプレイ時のような負荷を長時間かける事はまずないと思いますが)

なお、今回は都合により高負荷時の筐体表面温度は測定していないのですが、負荷をかけるとキーボード左側がやや温かくなる傾向があるようです。



バッテリ駆動時間

最後に、バッテリ駆動時間の測定結果です。

駆動時間の測定に利用したソフトウェアはbbench、設定はストロークが10秒毎、インターネットへのアクセスが60秒毎。画面の輝度を半分程度まで下げて測定しました。


バッテリの電力残量が100%から2%になるまでの時間は20063秒。
約5時間半(5.573055555555..)のバッテリ駆動が可能という結果になりました。

長くもなく短くもなく・・といった具合に、公称の8時間という数値よりもバッテリ駆動時間はやや短めです。

PCを出先でちょっと使う分には十分な駆動時間ですが、外で長く使う方の場合、もう少し長持ちしてほしいと感じる方もおられるかもしれません。

ただ、バッテリの交換が可能であるため、使用時間が長い場合は予備のバッテリを用意しておけば良いですし、将来、バッテリの劣化によって駆動時間が短くなってしまった場合にも、バッテリを交換する事でモバイルノートとして活用し続ける事ができます。

最近、バッテリ交換が不可能な製品が多い事を考えると、この点はこの製品の長所だといえるでしょう。



HP EliteBook Revolve 810の構成の特徴や性能面については以上となります。

次記事で、製品の使い勝手について簡単にまとめてみたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、次記事もご覧ください。

次記事:HP Elitebook Revolve 810 レビューまとめ モバイルノートしての使い勝手は