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パソコン工房が販売する、Lesance(レサンセ) BTO Di CL7S0-TSのレビューです。

Lesance BTO Di CL7S0-TSは、Lesance(レサンセ)シリーズの中では、エントリーノートに位置づけられる低価格な製品で、17型HD+(1600×900)の液晶や、プロセッサにはCeleron 1037Uを搭載しています。

Celeronというと、CPUの中では非力というイメージを持つ方が未だに少なくありませんが、最近のCeleronはかなり性能も高くなっています。特に今回のCeleron 1037U は、2013年頭にリリースされたばかりのIvyBridge世代のモバイル向けCeleron。デュアルコアで、日常的な作業においては申し分のない性能を発揮する事ができます。

日常的なノートとして、またサブノートとしても手頃で使いやすい製品だといえるでしょう。
今回は、そんなLesance BTO Di CL7S0-TSの実機を用い、使い勝手や性能面などを詳しく検証していきたいと思います。


【Lesance BTO Di CL7S0-TS レビュー記事目次】

・Lesance BTO Di CL7S0-TS 外観やインターフェース
外観・インターフェースキーボード内部構造液晶

・Lesance BTO Di CL7S0-TS ベンチマーク結果
主な構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・パーツ温度バッテリ駆動時間

・Lesance BTO Di CL7S0-TS 使用感まとめ
良いと思う点気になる点


外観・インターフェース

まず最初に、Lesance BTO Di CL7S0-TSの外観をチェックします。

天板の様子。
細かな模様が入った、ブラックカラーの光沢天板です。

指紋はやや目立ちやすいですが、くっきりとしたブラックカラーや天板端のカッティングが、スタイリッシュな印象です。安っぽくは見えません。




筺体を背面側から。
筺体のサイズは幅416mm、奥行270mm、高さ22~35mmで、重量は約2.75kg。

17.3型とサイズが大きく重量も重めなので、据え置き利用がをされる方が殆どだと思います。




液晶は、17.3型ワイドHD+(1600×900)の光沢液晶を搭載。

17.3型の画面サイズだと解像度はフルHDを望む方もおられるかもしれませんが、画面が大きいために情報表示量が多く、HD+でも普通に使いやすいです。




Webカメラは標準構成では搭載されませんが、オプションで選択可能。
オートフォーカス付きや画質に拘ったものなど、複数の選択肢の中から選ぶことができます。





筺体側面のインターフェースの内容をチェックします。

左側面の様子。
左から電源コネクター、VGA、LAN、HDMI、USB2.0×2、メディアカードリーダーを搭載。

eSATAらしきポートがありますが、カバーで閉じられているため使用する事ができません。




右側面の様子。
左からマイク入力、ヘッドフォン出力、USB2.0、DVDスーパーマルチドライブ、セキュリティスロットを搭載。




前面には、中央付近にインジケーターランプが配置されている以外は何もありません。




背面にも何もなし。




液晶画面は、上写真程度まで開く事ができます。

携帯用のノートなどだと、液晶の可動性は高い方が便利ですが、今回のノートはほぼ据え置きでの利用が想定されるため、特に気にする部分ではないと思います。

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キーボードをチェック

Lesance BTO Di CL7S0-TSのキーボードとその周辺をチェックします。


キーボード全体


キーボード左半分


キーボード右半分

右側にテンキーのついた、アイソレーションタイプのキーボードを採用しています。

カーソルキーがテンキー側にはみ出しているため、カーソルキーの操作がやややりづらく感じました。全体的なキーの打ちやすさは普通です。特に気になる部分はありません。




キートップの形状は完全に平ら。




タッチパッドはボタン分離型です。
ボタンは固めですが、パッド表面の質感などがサラサラしており使いやすいです。

ただ、キーを打っていると右手がパッドの表面に触れて誤操作してしまう事がたまにありました。

この製品では操作にマウスを利用される方も多いと思いますので、タッチパッドを使わない場合は、タッチパッド機能をオフにしておくと良いでしょう。(タッチパッドのオフは、Fn+F1で行えます)




パームレストは、天板と同じデザインです。
光沢で見た目や質感が良いですが、指紋はつきやすいです。




キーボードの右上付近に配置されている電源ボタン。
マシンの電源オン時、青色に点灯します。

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内部構造

次に、Lesance BTO Di CL7S0-TSの筺体の内部構造について。
内部へは、筺体底面から簡単にアクセスする事ができるようになっています。

右側の大きなパネルを開くと、メモリやCPUなどのパーツにアクセスする事ができます。

ファン等がパネルのカバー側に取り付けられているため、本体側の配線がカバーの方にも接続されています。カバーを開く際は勢い余って開けないよう、注意が必要です。




もう一つの小さなパネルの内部には、HDDベイを搭載。
標準では500GB HDDが搭載されていますが、カスタマイズでSSD等を載せる事も可能です。

ただ、HDDベイには底面から簡単にアクセス出来ますので、個人的にはSSDを製品とは別に購入し、自分で換装等を行うとコストを抑える事ができるのではと考えます。(パーツの自己カスタマイズは、マシンのトラブル時に保証が効かない可能性がありますので、自己責任でお願いいたします)



液晶の見やすさ

最後に、液晶の視野角をチェックします。


正面から


上から


右側面から

視野角は狭いです。
とはいえ、掲載製品位の価格のPCでは普通だと思います。

正面から見た場合の画面は明るく見やすいため、普通に使用する分には視野角の狭さは特に影響はないと思います。

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Lesance BTO Di CL7S0-TS の主な構成と特徴

まず、掲載しているLesance BTO Di CL7S0-TS の主な構成と特徴について触れます。
以下、CPU-Zの実行結果です。

※メモリ性能と、グラフィックスに関しての情報は表示されなかった為、省略します。

【Lesance BTO Di CL7S0-TS の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Celeron 1037U(1.8GHz)
チップセット NM70 Express
グラフィックス HD グラフィックス(CPU内蔵)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-10700 DDR3 SO-DIMM/2スロット)
ストレージ 320GB HDD(5400rpm/TOSHIBA製)
ディスプレイ 17.3型ワイドHD+(1600×900)、光沢あり
無線機能 IEEE802.11 b/g/n
バッテリ リチウムイオンバッテリ(駆動時間:約3時間20分/公称値)
サイズ 416×270×22~35(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.75kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2013年6月28日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
Celeron 1037Uや8GBのメモリ、320GBのHDDを搭載する構成です。グラフィックスにはCPU内蔵のHDグラフィックスを利用しています。

低価格なCeleronを搭載しているため、標準構成での製品価格は安価。

購入時のカスタマイズオプションとしては、基本的なメモリやストレージはもちろん、CPUグリスの変更やHDDのパーティション分割、サウンドカードの選択他、比較的幅の広いカスタマイズが提供されており、このあたりはBTOメーカーならではという印象を受けます。


少し詳しく見てみると、ストレージにはTOSHIBA製のHDDが搭載されていました。


HDDの仕様詳細

5400rpmの320GB HDDで、型番はMK3259GSXP。
性能は普通位で、最近のHDDの中ではそれ程早い方ではないようです。

ただ、直販で購入できる製品のストレージは500GB HDD~となっており、実際の製品に搭載されるHDDの内容とは異なる可能性が高いです。

なお、マシン全体の性能はCPUやグラフィックスの性能に依る所が大きいですが、実際の体感速度はディスク性能によって大きく変化するため、より快適にマシンを使いたいのであれば購入時のカスタマイズでSSDを選択するか、もしくは自己責任となりますが、市販のSSDを買ってきて換装するといった対策を行うと効果的です。

写真や動画など、サイズの大きいファイルを沢山保存したい方は、容量の大きいHDDへのカスタマイズも良いと思います。


ちなみに、標準構成の状態でストレスを感じるようなパフォーマンスかというと、全くそんな事はありません。

高い負荷をかけるような作業では、多少動作がもたつく事はありますが、日常的な作業に対しては不足のない性能で、普段からPCをネットやメール、簡単な動画を閲覧したりする位の用途にしか使わない方であれば、メインのPCとしても利用できる内容だと思います。

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ベンチマーク結果

以下、Lesance BTO Di CL7S0-TSで行った各種のベンチマーク結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 5.8
メモリ 7.6
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 6.3
プライマリ ハードディスク 5.9


【CrystalDiskMark】

Seq 87.4587.05
512K 32.5835.33
4K 0.4421.006
4K QD32 1.0701.000

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 3625
SM 2.0 Score ・・・ 1186
SM 3.0 Score ・・・ 1600
CPU Score ・・・ 1890


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1600×900

1360×768 ・・・ 1149~1150
1600×900 ・・・ 886~889


【BIOHAZARD 6】

上:1360×768 / 下:1600×900

1360×768 ・・・ 696(平均fps/RANK:D)
1600×900 ・・・ 617(平均fps/RANK:D)


【ファンタシースターオンライン2 】

左:1360×768 / 右:1600×900

1360×768 ・・・ 373
1600×900 ・・・ 252

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【FINAL FANTASY XIV】

左:LOW / 右:HIGH

LOW ・・・ 653
HIGH ・・・ 330


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

左:1360×768 / 右:1600×900

1360×768 ・・・ SCORE:1516 / 平均フレームレート:11.903
1920×1080 ・・・ SCORE:1214 / 平均フレームレート:9.375


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 10.07fps
CPU ・・・ 1.47pts


当然ゲームのプレイは難しい性能ですが、軽めのベンチマークであればそこそこのスコアが出ており、今回のモデルの構成でここまでのパフォーマンスが発揮できるという部分に少し驚いています。

製品価格から考えて、十分満足のいく性能だと言えるのではないでしょうか。

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消費電力・パーツの温度

次に、Lesance BTO Di CL7S0-TSの消費電力をチェックします。
アイドル時、およびベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 14W
ベンチマーク実行時 ・・・ 34W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

液晶は17.3型と大き目ですが、消費電力は低いです。




次に、パーツの温度について。
アイドル時と、ベンチマーク実行時の筐体内パーツの温度を測定してみました。

ベンチマーク実行時の温度は、BIOHAZARD 6を20分程度連続で実行させた後に測定しています。


高負荷な状態が長く続いても、それ程筐体内の温度は上昇しませんでした。その代り、高負荷時はファンの音が結構うるさいです。




さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分連続で実行)の筐体表面温度(主にキーボード面)の測定結果です。

CPUやファンが左側にある関係か、高負荷時はキーボード左上が若干暖かく感じられますが、気になるほどではありません。

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バッテリ駆動時間

最後に、マシンのバッテリ駆動時間について。

バッテリ駆動時間の測定にはbbenchを利用、設定はストロークが10秒毎、ネットへのアクセスが60秒毎で、画面の輝度を半分程度まで下げた状態で測定しています。

なお、今回の製品は携帯するようなノートPCではないため、それ程バッテリ駆動時間の長さを気にする事はありませんが、短いよりは長いに越したことがないと思います。

一応参考情報として測定してみました。


バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間は13243秒。
約3時間半程のバッテリ駆動が可能だという結果です。

筐体サイズが大きいため、バッテリの持ちはそれ程長くはありませんが、仮にバッテリの状態で利用する場面があったとしても、ある程度の作業は行えると思います。



Lesance BTO Di CL7S0-TSの性能面については以上となります。

一昔前のCeleronを搭載したPCでは、ネットやメールの閲覧・作成程度ならまだしも、複数のフォルダを開いたり、複数の作業を同時に行うと途端に動作が鈍くなってしまうという事は頻繁に起こりました。

今回のモデルも、最新のCore iプロセッサなどに比べるとやや性能は落ちる為、軽めの作業向け、日常的な作業向けの構成・・と書いてはいますが、比較的サクサクと作業が行えており、旧世代のCeleronに比べると性能は格段に向上していると感じました。

今回のモデルはHDDの構成であるため、ディスクへのアクセス速度がイマイチなのですが、この構成にSSDなどを搭載すれば、非常に快適なパフォーマンスを発揮できるようになると思います。

とてもコストパフォーマンスの良い製品だと言えるでしょう。

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以下、製品のまとめです。
17.3型ノートの購入を検討されている方は、参考にしていただければと思います。



Lesance BTO Di CL7S0-TS 良いと感じる部分

今回の製品で最も印象に残ったのは、想像していたよりも性能が高かったという部分。

Celeronというと性能が低いというイメージがありますが、Ivy世代のCeleronは比較的性能が高く、普段からネットやメール、動画閲覧など簡単な作業しかしない方であれば、掲載モデルのようなCeleronの構成で十分すぎるのではないかと思える内容でした。


見ての通り、Celeronでもエクスぺリエンス・インデックススコアの値は5.8とかなり高め


ゲームをプレイする程のパワーはないが、CPU内蔵のGPUでもそこそこの負荷のベンチを動かす事ができる

私はよく、低~中程度の性能のモデルに対して「日常的な作業向けの製品」という表現をしますが、日常的な作業をストレスなく快適に行えるマシンもあれば、とりあえず作業が行える程度の性能を持つマシンも存在するなど、表現が同じでも実際の性能には結構差があります。

今回の製品は、どちらかというとストレスなく快適に作業が行える性能を持つ部類のマシンで、想像していた製品とは良い意味で異なっていました。

標準構成ではHDDであるため、ディスクの速度はそれ程早くありませんが、SSD等を載せればかなり快適に利用できるようになるのではないかと思います。




その他、メンテナンスがしやすい構造である部分も○。


底面からメモリやHDDにアクセスできる

もちろん、製品購入時にメモリやストレージ他、様々なカスタマイズを行う事は可能ですが、自分でパーツ等の追加・換装等の作業ができるという方は、自分でされた方がコストを抑える事ができると思います。

ただその場合、マシントラブルが発生した際に保証等が使えなくなる可能性がありますので、注意が必要です。

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Lesance BTO Di CL7S0-TS 気になる部分

次に、Lesance BTO Di CL7S0-TSの気になる部分について。
特に欠点だと感じるようなところがあまりない製品なのですが、やはり液晶などは低価格帯の製品なりの質だと思います。


視野角は狭い

視野角が狭く、見る角度によって白っぽく見えたり色が若干変化したりするため、写真や動画等の編集用途にはあまり向かないと思います。

とはいえ、低価格帯のノートPCの液晶としては普通の品質ですし、画面は明るく見やすいです。上記のような症状が気にならないのであれば問題ありません。


あと操作性に関しては、良くもなく悪くもなくといった印象。

キーボード等は使っていてストレスを感じるようなものではありませんが、操作性が良いという程でもないので、毎日長時間文章を打つような作業には適さないと思います。

もちろん、使っていてどう感じるかは個人差があります。





以上となります。

そこそこの性能の大画面ノートPCを安く購入したい方にはおすすめのモデルです。その際、ストレージをSSDに換えるなど若干のカスタマイズを加えると、より快適に利用する事ができるようになるでしょう。

既にメインとなるPCをお持ちの方のサブノートとして、また、それ程高負荷な作業を行わない方にはメインPCとしても十分使えるノートPCだと思います。

液晶の質は普通に使う分には全く問題ないと思いますが、拘りたい方は同社で販売されているクリエイター向けのPCや、NTSC95%の液晶パネルを搭載するPCなどをご覧になられる事をおすすめいたします。

どれも内容の割に、比較的安価です。

※Lesanceシリーズは新ブランド「スタイルインフィニティ」へ生まれ変わりました。