レノボ・ジャパンが販売する初のゲーミングデスクトップPC、Erazer X700のレビューです。

Erazer X700は、Core i7-3820やGeForce GTX 660を搭載するゲーム向けのデスクトップPC。

BIOHAZARD 6やSimCity、Call of Duty:Black Ops 2といった最新ゲームの動作推奨PCとされる製品で、これまでレノボで販売されていた製品とは一味異なる性質を持ち合わせています。

独自のアプリケーションを搭載しており、BIOS設定なしでオーバークロックが行えるという点も、この製品の大きな特徴です。

外観もこれまでの製品とは違い、ゲームを意識した筐体デザインやイルミネーションなど、いかにもゲーミングPCらしい内容となっており、ゲーム向けの高性能なPCをお探しのユーザーの選択肢の一つになり得る製品だといえます。

今回の記事では、そんなErazer X700の外観や筐体内部の構造について触れてみたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、ぜひ記事をごらんください。

掲載製品の公式ページはこちら: Erazer X700

【Erazer X700 レビュー記事目次】

・Erazer X700 外観・インターフェースについて
主な概要外観・インターフェース筐体内部の構造

・Erazer X700 ベンチマーク結果(通常クロック編)
主な構成・特徴ベンチマーク結果消費電力・温度

・Erazer X700 ベンチマーク結果(オーバークロック編)
Erazer Control Centerの設定ベンチマーク結果

Erazer X700のリカバリ方法

・Erazer X700 レビューまとめ
長所短所・気になる点


主な概要

先に、この製品の主な概要について触れておきます。

以前掲載した、Erazer X700の展示機レビューでも簡単に触れたのですが、この製品は2011年8月にレノボが買収したドイツの大手メーカー「Medion」とレノボが、日本市場向けに共同で開発したゲーム向けの製品です。(Erazer Xシリーズ自体は、以前よりMedionブランドで存在していました)

これまで、レノボにはゲーム向けとされる高性能な製品はあったものの、それらはゲームに特化したPCというには、性能面や拡張性などの面で少々物足りない所がありました。

ですが今回のErazer X700は、外観はもとより性能面、拡張性、機能面など様々な部分で本格的なゲーミングPCである事がうかがえる製品で、今後の展開においても期待できそうな雰囲気が十分にあります。

ただ、今の時点(2013年5月1日時点)では本製品はカスタマイズには対応していません。

「ゲームPC=細かなカスタマイズが可能」というイメージがあるため、最初にその辺りで少し残念に感じてしまったのですが、そもそもErazer X700は、自作ユーザーのようなマシンに非常に詳しい方々を対象とした製品ではないのではと思う所がありますし、拡張性は高くメンテナンス性にも優れているため、詳しい方であれば変にカスタマイズせず自分であれこれするだろうとも思います。

若干価格が高い感じはありますが、製品自体は扱いやすく内部の構造も良く出来ており、オーバークロックが簡単に行えるなど細かな部分にも配慮されているため、デフォルトの構成で不満がないのなら、購入の視野に入れて損はない製品だと言えるのではないでしょうか。



外観・インターフェース

Erazer X700の外観について、詳しく解説していきます。

筐体は幅210mm、奥行き475mm、高さ455mmで重量は約18.5kg。
非常に大きいです。

以前、展示会場で見てその大きさはわかっていたはずですが、自宅で見ると一回りは大きいように見えます。

筐体以上に梱包に使われている箱があまりにも大きく、購入された方は手元に届いた箱を見て、そのサイズにまず驚かれるのではと思います。




筐体前面。
何でもこのケースは、中世騎士の鎧をモチーフにデザインされたものなのだとか。

写真ではわかりませんが、電源オン時、筐体前面の下側はブルーのLEDが点灯するようになっています。(写真は後から掲載します)

これまでのレノボの製品には見られなかった、ゲーミングPCらしいデザインです。




パネルの右端にプリントされている、Lenovoのロゴ。




前面パネルの上部。




インターフェースの内容はマイク入力、ヘッドフォン出力、USB3.0、USB2.0、eSATA。
eSATAは口を塞がれており、使う事ができません。




上がオーバークロックボタン、下が電源ボタン。
オーバークロックボタンはその名の通り、OCを簡単に行うためのボタンです。

オーバークロックボタンについては後程詳しく解説します。





次に、前面中央のパネルについてですが、以下写真のように左側に開く事ができるようになっています。

パネルの内部には、メディアカードリーダーや光学ドライブ、幾つかのベイが並びます。




最上段には29-in-1 メディア・カード・リーダー、その下には5.25インチベイ。
DVDスーパーマルチドライブが搭載されています。




光学ドライブの下には、2基のホットスワップHDDベイ。

ホットスワップとは、電源を入れたままパーツ等を付け外しする事で、Erazer X700では前面にある2基の3.5インチベイが、ホットスワップに対応しています。

例えば企業の大型コンピュータなどだと、簡単にシステムを停止するわけにはいかないため、ホットスワップによってHDDなどの装置を容易に入れ替える事ができるようになっています。

今回の製品は個人のPCなので必要か?と聞かれれば、必要ないという声も多いのかもしれませんが、データのバックアップ等使いようによっては便利な場合もあるでしょう。




ホットスワップHDDベイ内部のフレームは、以下のように取り出します。

前面の取っ手を手前に引くだけ。
取っ手が外れたら、フレームごと引き抜きます。




ここに、3.5インチ及び、2.5インチのHDD(SSD)を装着する事ができます。





筐体左右側面の様子を見てみます。

右側面。
中央に、メッシュ状の通気口が配置されています。




通気口には、erazerのロゴ。




左側面には何もありません。





さらに、筐体上部の様子。

筐体上部を、背面側から見た図。
中央付近にメッシュ状の小さな天板、その後ろには排気口があります。



メッシュ状の小さな天板は・・

指で押すと下に下がります。



天板奥に、キャップをかぶせた端子が見えます。

USB3.0(Bタイプ)や端子(電源?)のようですが、用途は不明。
何らかの専用オプションを搭載できるようですが、今のところそのようなオプションは用意されていません。





筐体背面のインターフェースをチェックします。

背面上部に電源。




中央に拡張スロット。
下部2段に、GeForce GTX 660を搭載しています。

表に出ている端子は、グラフィックカードに搭載のDVI×2、DisplayPort、HDMI。




背面下部には、7.1ch対応のオーディオポート、USB3.0×2、LAN、USB2.0×6、SPDIF×2(光/同軸)。かなり充実した内容のインターフェースです。



筐体内部の構造

次に、Erazer X700の筐体内部の構造について触れてみます。
筐体内部へは、側面のパネルを外す事でアクセスする事ができます。

側面のパネルは、背面にあるネジをはずせば開きます。
ネジはツールレスで緩める事が可能です。



Erazer X700は両側面のパネルを外す事ができるようになっているのですが、まずは左側面のパネルを外してみます。

筐体内部全体図。
見ての通り、マザーボードの取り付けが逆となる逆倒立方式を採用しています。

冷却効率の面でメリットがあります。



筐体後方の側上には電源ユニット。



電源ユニットのすぐ隣、天井にあたる部分にファンが搭載されています。



電源ユニットの下にはグラフィックカード。
GeForce GTX 660が搭載されています。

逆倒立の設計なので、グラフィックカードも通常とは逆向き(ファンが上)です。



グラフィックカードの下には、CPUが配置されています。
水冷システムを採用しており、CPUの熱を背面へと逃がす仕組みです。

水冷システムは、レノボリキッドクーリングシステムと呼びます。





筐体前方はというと・・

前面からアクセスできる、メディアカードリーダーや5.25インチベイ、3.5インチベイ(ホットスワップHDDベイ)等が並びます。



その下に、4基のHDDベイ。



HDDベイのトレイは、つまむだけで簡単に引き出す事ができます。
HDD等を取り付ける際には、4つのネジで固定します。




・・ここまでは筐体左側面のパネルを外した場合にアクセスできる内部パーツで、光学ドライブなどのベイにアクセスするには右側面のパネルも外す必要があります。

左側面のパネルを外したところ。
触る事ができるのは、写真右側の光学ドライブ等が搭載されたベイです。

ケーブルやネジを数個取り外す必要はありますが、比較的簡単に内部のドライブにアクセスできます。


・・という具合にどのパーツのメンテナンスも行いやすくできており、自分でパーツの換装や追加等を行いたい方などに便利だと思われる構造です。




Erazer X700の外観や内部構造については以上となります。

次回の記事では、機能面や性能面について詳しく触れてみたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次の記事もご覧ください。