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ThinkPad Tablet 2で幾つかのベンチマークテストや、バッテリ駆動時間の測定等を行ってみました。


左がX230、右がThinkPad Tablet 2。非常にデザインが似ています。

今回の製品の主な構成は、Windows 8 Pro (32bit)、Atom Z2760、2GBメモリ、64GB MMC、10.1型ワイドフルHD(1366×768)IPS液晶という内容。

既に似たような構成のタブレットは沢山出回っているため、性能面にはそれ程目新しいところはないかもしれませんが、とりあえずできる範囲でのベンチマークテストを行ってみました。


【ThinkPad Tablet 2 レビュー記事目次】

・ThinkPad Tablet 2 外観など
外観・インターフェースのチェック重量付属品

・ThinkPad Tablet 2 操作性・液晶の画質など
タッチパネルの操作性とデジタイザペン音質液晶の見やすさQuickLaunch

・ThinkPad Tablet 2 ベンチマーク結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間

・ThinkPad Tablet 2のウェブカメラで写真撮影
撮影写真写真を加工

・ThinkPad Tablet 2 Bluetooth キーボードを使ってみる
外観チェックペアリングの設定実際の使用感重量・携帯性について

BIOS(ThinkPad Setup)設定画面の表示方法

・ThinkPad Tablet 2で絵を描いてみる
IllustStudioのインストール絵を描いてみる感想

ThinkPad Tablet 2の使用感まとめ


構成と特徴

まずは、ThinkPad Tablet 2の主な構成と、構成面での特徴を解説します。

【ThinkPad Tablet2:タブレット・ペン対応 バリューパッケージ の主な構成】

OS Windows 8 Pro 32bit
プロセッサ Atom Z2760(1.80GHz)
グラフィックス Intel グラフィックス・メディア・アクセラレーター
メモリ 2GB(2GB×1/800MHz LPDDR2)
ストレージ 64GB MMC(FUJITSU製)
ディスプレイ 10.1型ワイドHD(1366×768)、IPS、5点タッチ、ドラゴントレイル、ARコート有、光沢有
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 2セル(駆動時間:約10時間)
サイズ 262.6×164×9.8 (幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約590g(WiFi + タブレット・ペンの構成の場合)
付属 ThinkPad Tablet2用デジタイザペン

※以下に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2013年4月04日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
今回のモデルは、Windows 8→Windows 8 Proという具合に、標準構成に若干カスタマイズをかけた内容のマシンです。

構成の内容に関しては、Atom Z2760は同じような製品で採用される事の多いプロセッサです。メモリやストレージにおいても、特に目立った特徴はありませんが、個人的には性能はともかく(そこそこ使える事はわかっているので)、Windows 8を搭載し、かつ長時間のバッテリ駆動が可能になっている部分が魅力だと感じます。

価格的な面で見ると、ThinkPad Tablet2はAndroidを搭載するようなタブレットに比べるとやや高めな印象はありますが、使い勝手などを考えると価格なりの価値は十分にある製品だと思います。


なお、今回のモデルには搭載されていませんが、ThinkPad Tablet 2はオプションとしてNFCモジュールの搭載を選択する事ができます。

NFCはNear Field Communication(近接無線通信)の略で、最近このNFCを搭載するデバイスが増えています。NFCを搭載していると搭載機器同士の通信が簡単に行えるため、今後様々な分野で活用される事が見込まれています。

まだ今は普及しているといえるほど活用されているとは思えませんが、搭載機器も増えてきているため、必要性を感じる方は選択しておくと良いかもしれません。(非常に安価なオプションです)


最後にもう一つ、現在(2013年4月4日)ThinkPad Tablet 2では、タブレットペン対応モデルと非対応モデルの2種が提供されています。

タブレット・ペン対応のモデルと非対応のモデルとではディスプレイの種類が異なるため、誤って非対応のモデルを購入してしまった場合、タブレット・ペンを利用する事ができません。

タブレット・ペンを使用されたい方は、必ずペンに対応したモデルをご選択ください。


ベンチマーク結果

ThinkPad Tablet2 で簡単なベンチマークテストを行ってみました。
以下、その結果です。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 3.4
メモリ 4.7
グラフィックス 3.7
ゲーム用グラフィックス 3.2
プライマリ ハードディスク 5.4


【CrystalDiskMark】

Seq 81.4135.52
512K 77.9329.05
4K 8.5662.052
4K QD32 10.422.189

数値は左がRead、右がWrite


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 50788
ALU ・・・ 11876
FPU ・・・ 9488
MEM ・・・ 9716
HDD ・・・ 11358
GDI ・・・ 320
D2D ・・・ 119
OGL ・・・ 7911


【FINAL FANTASY XI Vana’diel Bench】

LOW ・・・ 1477
HIGH ・・・ 795

一昔前のネットブックより、ややパフォーマンスが良いと思われるくらいの性能です。

日常的な作業に関しては、一通りのことが行えると思います。ビジネスソフトなども普通に使えますが、負荷のかかる処理などを行った場合に動作が鈍くなる事はあります。

とはいえ、触っている限りでは、画像編集や作成等は普通に行えますし、動画の閲覧なども快適にできています。

キーボード等必要なものをそろえれば、簡単なノートPC代わりとしても十分に機能すると思われる内容のタブレットです。


消費電力・温度

ThinkPad Tablet 2の消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(FINAL FANTASY XI)の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 4W
ベンチマーク実行時 ・・・ 8W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

いずれの場合も、消費電力は非常に低いです。
そのためか、バッテリ駆動時間もかなり長めです。(バッテリ駆動時間については後の項に掲載)




ベンチマーク実行時のタブレット表面の温度を測定してみました。
(FINAL FANTASY XIを20分以上実行した後に測定)

写真で見て左上の位置(操作時には右上にあたる位置)の温度がやや高め。
ですが手でタブレットを持つ場合、タブレットの左下か右下を持つ場合が多いと思うので、特に温度は気にならないと思います。


バッテリ駆動時間

最後に、バッテリ駆動時間の測定結果です。

バッテリ駆動時間の測定に使用したソフトはbbench、設定はストロークが10秒毎、ネットへのアクセスが60秒毎。画面の輝度を半分程度まで下げて測定しています。

バッテリの残量が100%から5%になるまでの時間は44223秒。
約12時間もの(12.28416666…)のバッテリ駆動が可能という結果になりました。

WiFi使用時のバッテリ駆動時間の公称値は約10時間という事でしたが、今回の結果はそれよりもやや長めです。一日中持ち歩いても十分なくらいの駆動時間を実現しているといえます。

実際に使っていて、充電を気にしなくて良いのは気が楽です。




製品の性能面については以上となります。

ThinkPad Tablet 2の記事はもう少し続きます。
購入を検討されている方、興味をお持ちの方は、次の記事もご覧いただければと思います。