Inspiron 17R(5721/2013年春モデル)でベンチマークテストを行ってみました。

掲載のモデルはCore i7-3537Uや8GBメモリ、Radeon HD 8730M、フルHDの非光沢液晶を搭載した「Inspiron 17R プラチナ・フルHD」という最上位(※)のモデル。

デルの個人向けPCの中ではスタンダードに位置づけられるInspiron 17Rですが、プラチナの構成であれば少々負荷の高い作業であっても快適にこなせるパフォーマンスを発揮できるでしょう。

この内容で8万円台(※)の価格であるのは、かなり魅力的だと思います。
※2013年2月25日時点確認の情報です。

今回の記事では、そんなInspiron 17Rのベンチマークテストの結果の他、消費電力・バッテリー駆動時間等の測定結果なども掲載してみました。

掲載製品の公式ページはこちら: Inspiron 17R

【Inspiron 17R レビュー記事目次】

・Inspiron 17R 外観やインターフェースのチェック
外観チェック液晶について

・Inspiron 17R ベンチマーク結果
構成・特徴ベンチマーク結果消費電力・バッテリー駆動時間他

Inspiron 17Rを工場出荷時の状態にリカバリ

Inspiron 17R 使用感や特徴のまとめ


Inspiron 17R 構成と特徴

まずは、掲載モデルの構成と特徴からチェックしていきます。


CPU-Zでは、グラフィックスは「HDグラフィックス」のみの表示となっていますが、実際はRadeon HD 8730Mを搭載しています。(以下Speccyの表示を参照)

【Inspiron 17R (5721)の主な構成】

OS Windows 8 Pro 64bit
プロセッサ Core i7-3537U(2.0GHz/TB時最大3.10GHz)
チップセット HM76 Express
グラフィックス HD グラフィックス4000(CPU内蔵)+ AMD Radeon HD 8730M(2GB)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3 DIMM)
ストレージ 1TB HDD(5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 17.3型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢なし
無線機能 Centrino Wireless-N 2230 802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリー 6セル(駆動時間:記事の後方に掲載)
サイズ 412×270×28.34~35.6(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.73kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2013年2月25日時点のものです。

今回掲載しているInspiron 17Rの構成は上記の通りとなります。
冒頭でも述べたとおり、Core i7や8GBメモリ、Radeon HD 8730M、フルHD液晶を搭載したプラチナ・フルHDモデルの構成です。

フルHDの非光沢液晶は、今のところ最上位のプラチナ・フルHDモデルのみに採用されている構成で、標準ではHD+の光沢液晶となります。どちらが良いかは好みや普段の作業内容にもよりますが、個人的には非光沢液晶の方が映り込みがなくて使い易いです。


ストレージについては、今回のモデルにはWestern Digital製の「WD10JPVT-75A1YT0」という1TB HDDが搭載されていました。


HDDの詳細(モデルによってHDDのメーカーや型番が異なる可能性があります)

HDDなのでSSD程の快適さはありませんが、5400rpmの割にはそこそこ速度の出るHDDです。容量も大きいので写真や動画等、サイズの大きいファイルを沢山保存したい方に向いています。


その他、グラフィックスにはRadeon HD 8730Mを搭載。
こちらは上位構成のモデルにのみ搭載されるオプションです。

このグラフィックスを搭載する事によって、Inspiron 17R上でスイッチャブル・グラフィックス機能(グラフィックスカードの切り替え機能)を利用できるようになります。

ちなみにスイッチャブル・グラフィックスとは、マシンへの負荷が低い時には内蔵グラフィックスのみで稼働し、高い負荷がかかると外部グラフィックスがオンになるという機能の事。

主に電力の消費を抑えるために役立つ機能であるため、電源につないで使用する事が多いと思われる Inspiron 17Rでは余り必要がない機能かもしれませんが、長い目で見ると節電につながると思います。


総合すると、Inspiron 17Rはスタンダードという位置づけのモデルですが、上位モデルになると性能はかなり高いため、そこそこ負荷のかかる作業であっても十分こなせるマシンだと言えます。Core i3の構成から提供しているため、それ程性能は必要としないという方にも対応できます。

ただ、より上の性能を求めるのであればInspiron 17Rではなく、上位シリーズのInspiron 17R Special Editionが適しています。

Inspiron 17Rが低電圧版のプロセッサを搭載しているのに対し、Inspiron 17R Special Editionは標準電圧版のプロセッサを搭載しており、グラフィックスもGeForce GT 650Mを標準で搭載するなど、負荷の高い作業をメインにされる方向けの製品です。

高性能な17.3型のノートPCをお探しの方は、そちらのモデルもあわせてご覧下さい。




ベンチマーク結果

Inspiron 17Rで行ったベンチマークテストの結果を掲載します。

なお、今回のモデルはスイッチャブル・グラフィックス(グラフィックスの切り替え)機能に対応しており、マシンにかかる負荷に応じて外部グラフィックスのオンオフが行われます。

スイッチャブル・グラフィックスは便利な機能ですが、自動でグラフィックスの切り替えが行われると正常にベンチマークのスコアを測定する事ができないため、今回はグラフィックスの設定を行うCCC(Catalyst Control Center)より、外部グラフィックスがオンになるように手動で設定しています。

以下に掲載の殆どのベンチマーク結果は、外部グラフィックスがオンになった状態で測定したものとなります。

ただ、エクスペリエンス・インデックスは例外で、表内のグラフィックスの欄が内蔵グラフィックスのスコアになっていますので、ご了承の上でご覧いただければと思います。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.1
メモリ 7.5
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 6.6
プライマリ ハードディスク 5.9


【CrystalDiskMark】

Seq 120.7119.5
512K 37.1158.12
4K 0.4671.081
4K QD32 1.2091.016

数値は左がRead、右がWrite

ディスクの速度。
今回のモデルは、5400rpmの1TB HDDを搭載しています。

HDDなのでSSDのような速度はありませんが、HDDとしては遅くはありません。
体感的にもストレスを感じるような速度ではなく、許容できるパフォーマンスだと思います。


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 8841
SM 2.0 Score ・・・ 3292
SM 3.0 Score ・・・ 3787
CPU Score ・・・ 3519


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P1527
Graphics Score ・・・ 1376 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 3672 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 1454 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 4258~4288
1920×1080 ・・・ 2535~2552


【デビル メイ クライ 4】

1360×768

1920×1080

【1360×768】
平均fps ・・・ 86.35~134.35
RANK ・・・ S

【1920×1080】
平均fps ・・・ 54.71~83.07
RANK ・・・ A


【ファンタシースターオンライン2 】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 2107
1920×1080 ・・・ 1191

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【FINAL FANTASY XIV】

左:LOW / 右:HIGH

LOW ・・・ 2040
HIGH ・・・ 1019


軽~中程度の負荷のゲームであれば、解像度を下げれば快適にプレイできそうなグラフィック性能です。日常的な作業しかしないのであればCore i3やCore i5搭載のモデルでも十分だと思います。

ストレージに関してはSSDのオプションが用意されていないため、SSDを搭載したければ後から換装する必要がありますが、HDDベイには底面からアクセスできると思うので、それ程難しい事ではないでしょう。

なお、制作系の作業など高負荷な作業をメインにされるのであれば、一つ上のシリーズであるSpecial Editionをお勧めしますが、今回のモデルの構成でも動画編集等は快適に行えると思います。(趣味で動画編集等する程度であれば、今回のモデルで十分)




消費電力・バッテリー駆動時間 他

掲載しているInspiron 17Rの消費電力を測定してみました。
アイドル時と、ベンチマーク(デビルメイクライ4)実行時の消費電力値です。

アイドル時 ・・・ 19W
ベンチマーク実行時 ・・・ 50W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時は外部グラフィックスがオフになっているためか、外部GPUやフルHD液晶を搭載している割りに消費電力は低いです。

ベンチマーク実行時は外部グラフィックスがオンになるため、若干ですが消費電力は高くなります。




Inspiron 17Rの筐体内パーツの温度を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(デビルメイクライ4)の温度測定結果です。

ベンチマーク実行時はCPU温度が80度ギリギリとやや高くなりますが、注意するほどではありません。




ベンチマーク(デビルメイクライ4)を20分実行させた後、キーボード上の表面温度を測定してみました。

キーボード左上辺りの温度が少し高めです。
キーボード操作をしていると、指に若干温かさを感じます。




Inspiron 17R のバッテリー駆動時間を測定してみました。
測定にはbbenchを使用(設定はストロークが10秒毎、インターネットアクセスが60秒毎)。

画面の輝度を半分程度まで下げた状態で測定しています。

バッテリーの電力残量が100%の状態から5%になるまでの時間は12742秒。
約3.5時間ものバッテリー駆動が可能という結果です。

駆動時間は長くはありませんが、モバイルノートではないため気にする方はそれ程いないと思います。




Inspiron 17R のベンチマーク結果については以上となります。

上位モデルなので当然性能は良いのですが、そのモデルでも8万~9万(2013年2月25日時点)と安価。操作性にも妥協がなく、お買い得なノートPCだと思います。

上記以外にも幾つかの構成のモデルが提供されていますので、興味をお持ちの方は製品ページをチェックしてみてください。