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ENVY Ultrabook 4-1100の性能面について検証してみました。

掲載の製品は、Core i5-3317UやHDグラフィックス4000、4GBメモリ、HDD&キャッシュ用SSDという
最近出回るUltrabookの中では普通な感じの構成を持つモデルです。

今回の構成のモデルの他、8GBのメモリやオフィスを搭載したモデルが予め用意されてはいますが、
各パーツのカスタマイズオプション等は用意されていません。

キャッシュ用のSSDを搭載しているとはいえ、HDDなのでSSD搭載のUltrabookのような速度は出ませんが、
一般的な作業に使うには十分な性能を発揮できる内容です。

今回の記事では、そんなENVY Ultrabook 4-1100の実際のパフォーマンス面について詳しく触れてみました。



【ENVY Ultrabook 4-1100 構成とベンチマーク結果】

まずは、掲載モデルの主な構成からチェックします。

【HP ENVY Ultrabook 4-1108TU スタンダードモデルの主な構成】

OS Windows 8 64bit
プロセッサ Core i5-3317U(1.70GHz/TB時最大2.60GHz)
チップセット HM77 Express
グラフィックス HDグラフィックス4000(CPU内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-12800 DDR3 SO-DIMM/最大8GB/2スロット)
ストレージ 500GB HDD(メーカー不明/5400rpm)+32GB SSD(mSATA)
ディスプレイ 14.0型ワイドHD(1366×768)、光沢あり
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 4セルバッテリー(駆動時間:約8時間)
サイズ 340×236×19.8~22.0(幅×奥行き×高さ/mm/ゴム足部を含む)
重量 約1.77kg(4セルバッテリー搭載時)
カラー ブラック&レッド

※記載の仕様や解説等は、記事を作成した2012年12月20日時点のものです。

掲載のモデルの構成は上記の通りです。

価格は上記構成で¥69,930(税込/2012年12月20日時点)~。
特にこれといった大きな特徴はないですが、気になる所もないです。
あえて言うと液晶の解像度がもう少し高ければとは思うくらいでしょうか。

バッテリー駆動時間もとても長いです。
上に記載の数字は公称値ですが、実際の駆動時間もかなり長めでした(記事下のほうに結果を掲載)。

内容から考えると安価だと思います。


なお、ENVY Ultrabook 4-1100では上記構成の他に、同構成で色違い(ブラック&シルバー)のモデル、
および同構成・同カラーで Office Personal 2010 SP1や8GBのメモリが搭載されたモデルがラインアップされています。

後からメモリの追加などを行えない事を考えると、最初から8GBメモリ搭載のモデルを・・
といいたいところですが、8GBメモリのモデルはオフィスが入る分価格が上がります。

オフィスが必要でなければ、4GBメモリのモデルを選択された方がコストパフォーマンスは良いです。

ベンチマークのスコア等においては、今回のモデルよりもメモリ容量が多いオフィスモデルの方が勝るかもしれませんが、
実際のパフォーマンスにおいては大差はないと思います。




以下、ENVY Ultrabook 4-1100の各種ベンチマークの結果です。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 5.0
ゲーム用グラフィックス 6.3
プライマリ ハードディスク 5.9



【CrystalDiskMark】

Seq 237.456.16
512K 249.733.14
4K 18.510.947
4K QD32 170.80.966

数値は左がRead、右がWrite

今回のモデル、HDDが搭載された構成だと書きましたが、
データのキャッシュ用として32GBのSSDが搭載されているため、Readの値が少し前のSSD並みに高いです。

実際、HDD単体の構成よりもアプリの起動や処理等が早く感じると思います。

全てのアプリケーションでそのような速度が出るわけではないので、
期待しすぎると思ったよりも遅い・・などという事にもなりかねませんが、
コストを抑えながら、ストレージの容量とディスクのパフォーマンスを両立させるには良い構成です。



【3DMark06】

3DMark score ・・・ 4527
SM 2.0 Score ・・・ 1440
SM 3.0 Score ・・・ 1943
CPU Score ・・・ 3024



【3DMark11】

3DMark score ・・・ P576
Graphics Score ・・・ 504 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 2744 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 523 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)



【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 1724~1744



【デビル メイ クライ 4】

1360×768

【1360×768】
平均fps ・・・ 30.33~51.54
RANK ・・・ D



【ファンタシースターオンライン2 】

1360×768

1360×768 ・・・ 437

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作



【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 859
HIGH ・・・ 400

グラフィック性能は、軽いゲームがプレイできるくらい。

低電圧版プロセッサ搭載の構成ではありますが、
PCを普通の用途(ネットやメール、動画閲覧等)に使う分には申し分ない性能です。

動画のエンコード等もそれなりにこなせます。
(そのような用途で買われる方はいないと思いますが)

動画編集等をメインに行うのであれば、もっと高性能なモデルを・・と思いますが、
たまに行う程度ならこのモデルの構成でも十分でしょう。




次に、ENVY Ultrabook 4-1100の消費電力を測定してみました。
アイドル時の消費電力と、ベンチマーク(デビルメイクライ4)を実行したときの消費電力をそれぞれ掲載しています。

アイドル時 ・・・ 11W
ベンチマーク実行時 ・・・ 37W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

負荷をかけた場合でも、消費電力は低めです。




次に、ENVY Ultrabook 4-1100のCPU温度を測定してみました。
アイドル時の温度と、ベンチマーク実行後(デビルメイクライ4を20分間実行した後)の温度を掲載しています。

ベンチマークをしばらく実行すると温度が上昇しますが、気にするほどの数値ではありません。




さらに、ベンチマーク(デビルメイクライ4)を20分間実行した後の筐体表面の温度も測定してみました。

この製品は排気口が筐体背面のやや底面側にあります。
ですのでマシンに負荷をかけると、電源ボタンやステレオスピーカーの左側周辺が最も高温になります。

温度自体は大した事はありませんが、マシンを使用する際は排気口をふさがない様に注意したほうが良いでしょう。




最後に、ENVY Ultrabook 4-1100 のバッテリー駆動時間の測定結果です。
駆動時間の測定に使用したのはbbenchで、設定はストロークが10秒毎、インターネットへのアクセスが60秒毎。

画面の明るさは最大輝度中、半分程度まで下げて測定しています。

バッテリーの電力残量が100%から9%になるまでの時間は26368秒。
約7.3(7.3244444444..)時間ものバッテリー駆動が可能だという結果となりました。

上の計算より、バッテリーの電力が0%になるまで駆動させた場合の時間は約8時間です。

公称値のバッテリー駆動時間が約8時間との事ですから、その時間通りだという事になります。
HPの製品はバッテリーの駆動時間が長めのものが多いですが、この製品もそれに当てはまるようです。

携帯用途の製品ではありませんが、バッテリーの電力で作業するような場合でも、
バッテリーの残量をそれ程気にせず利用できると思います。



性能面については以上です。
SSDの速度に慣れているという方には、HDD搭載のモデルは使いにくいかもしれません。

ですが、HDD搭載といっても処理はそれ程遅くはありませんので、
パフォーマンス面でストレスが溜まるような事はないと思います。

価格や構成についてさらに詳しく知りたい方は、公式の製品ページをご参照ください。



記事はもう少し続きます。

次記事では、マシンに標準搭載されている HP Backup & Recovery Managerを使用した、リカバリ手順を掲載したいと思います。
興味をお持ちの方は次記事もご覧下さい。