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ThinkPad W700dsのレビュー記事の続きです。
(前記事→ ThinkPad W700ds に付属している10.6型のサブディスプレイを使う

今回はThinkPad W700dsでベンチマークテストを行ってみました。

このモデルには、ワークステーション向けのグラフィックス Quadro FX 3700Mや、
Core2 Extreme Q9300といったプロセッサが搭載されています。

当時にしてみると結構ハイエンドな内容のマシンですが、
少し古いモデルなので最近のPCと比較するとそれ程高性能には感じないかもしれません。
ですが性能は今見てもそれなりに高い方だとは思います。

というわけで以下、その内容です。



【ThinkPad W700ds ベンチマークの結果】

まずは構成から。

【ThinkPad W700ds の主な構成】

OS Windows XP Professional SP2
プロセッサ Core2 Extreme Q9300(2.53GHz)
チップセット PM45 Express
グラフィックス NVIDIA Quadro FX 3700M(1GB)
メモリ 4GB(4GB×12GBx2 (PC3-8500 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 160GB HDD×2(7200rpm/RAID 0/日立製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 17型WUXGA(1,920×1,200)光沢なし+10.6型WXGA(768×1,280)光沢なし
バッテリ 9セルバッテリー(駆動時間:約2時間)
サイズ 410×310×51.4~52.2(幅×奥行き×高さ/mm/9セルバッテリー搭載時)
重量 約5kg

※掲載モデルの構成なので、当時販売されていたモデルとは多少内容が異なります。

上にも書きましたが、今回のモデルはプロセッサにはCore2 Extreme Q9300、
グラフィックスにはQuadro FX 3700Mが搭載されています。

QuadroはCADなどの用途に向くグラフィックスで、
GeForceのようなゲームに最適化されたグラフィックスとは得意とする分野が異なります。
主にモバイル・ワークステーションと呼ばれるマシンに搭載されている事が多いグラフィックスです。

あとストレージはHDDですが、2ドライブ構成でRAID 0が設定されており、
当時の一般的なPCを思うと、内容的には結構ハイエンドな構成だと思います。

その他、OSにはXP Professionalが搭載されています。
当時はVistaが主流で、ダウングレードする事でXPの利用が可能となっていました。

今は既にWin 7にアップグレードしてありますが、以下のベンチ結果は大半がXP搭載時のものです。



W700dsのベンチマークのスコアをみていきます。

なお、XPでは性能指標としてよく利用されるエクスペリエンス・インデックスが存在しないため、
エクスペリエンス・インデックスのスコアのみ、Win 7にアップグレード後にスコアを計測しました。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.2
メモリ 5.9
グラフィックス 6.7
ゲーム用グラフィックス 6.7
プライマリ ハードディスク 5.9

スコアを見ると、最近のやや高性能なPCという感じのパフォーマンスに見えます。
(そう思うと最近のPCはコスパが高い)

メモリのスコアは、最大の8GBまでメモリを追加すればもう少し上がるのではないかと思います。



【CrystalDiskMark】

Seq 155.7153.2
512K 40.8060.42
4K 0.5451.574
4K QD32 1.6951.686

数値は左がRead、右がWrite

HDDは2台をRAID 0で運用していますが、それぞれのHDD自体が余り早くはない為、
ディスクのベンチスコアもそれ程高くはなりませんでした。

今なら、単体のHDDでも早いものであればこのくらいのスコアはだせるのではないでしょうか。
ここは改善の余地ありです。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 227455
ALU ・・・ 47118
FPU ・・・ 52433
MEM ・・・ 18382
HDD ・・・ 15295
GDI ・・・ 8053
D2D ・・・ 3318
OGL ・・・ 82856

Quadroを載せているだけあり、OGL(OpenGL/3D)の値が82856と高スコア。



【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1280×720 / 右:1920×1200

1280×720 ・・・ 6976
1920×1200 ・・・ 3382



【デビル メイ クライ 4】

1280×720

1920×1200

【1280×720】
平均fps ・・・ 92.96~185.19
RANK ・・・ S

【1600×900】
平均fps ・・・ 57.90~99.42
RANK ・・・ A



【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 468
HIGH ・・・ 233

GeForceのようなゲーム向けのグラフィックスを搭載しているわけではないですが、
ゲーム系のベンチも種類によっては結構高いスコアが出ています。

なお、ワークステーション向けグラフィックスの性能計測に適したベンチマーク等もありますが、
W700dsのスコアと比較できるデータなどを持っていないため行いませんでした。

実際に製品を使用した感じでは、やはりHDDがそれ程高速でないためか、
アプリの起動など所々でスムーズに行かない所があります。

メモリの追加(現在4GBメモリが載っているので、さらに4GBを追加)と、
ストレージの換装を行うことで、体感速度が大きく改善されると思います。


性能に関しては以上です。
もう少し、W700dsのレビュー記事は続きます。