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dm1-4200のレビューの続きです。
(前→ HP Pavilion dm1-4200 レビュー AMD Eシリーズ搭載のリーズナブルな11.6型ノート

前記事では主に外観について触れました。

今回の記事ではdm1-4200の主な構成や各種ベンチマークテストの結果、
バッテリーの駆動時間など、実際の性能面について掲載してみました。

以下、その結果です。



【dm1-4200 ベンチマークレビュー】

掲載しているdm1-4200の主な構成からみていきます。

【HP Pavilion dm1-4202AU スタンダードモデル の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ AMD E1-1200(1.40GHz)
チップセット AMD A68M FCH
グラフィックス Radeon HD 7310(CPU内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-12800 DDR3 SO-DIMM/最大8GB/2スロット)
ストレージ 640GB HDD(5400rpm)
ディスプレイ 11.6型ワイドHD(1366×768)、光沢あり
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 6セルバッテリー(駆動時間:約8時間30分)
サイズ 292×216×20.5~34.5(幅×奥行き×高さ/mm/6セルバッテリー搭載時)
重量 約1.53kg(6セルバッテリー搭載時)
カラー アッシュブラック

※記載の価格や構成は2012年9月12日時点のものです。

今回のdm1-4200では、購入時のカスタマイズオプションが殆ど提供されていません。

モデルのラインアップとしては、上記構成のスタンダードモデルと、上記のモデルにオフィスや
外付けのDVDスーパーマルチドライブを付属したスタンダード・オフィスモデルが用意されています。

価格はスタンダードモデルが¥39,900(税込)~、
スタンダード・オフィスモデルが¥59,850(税込)~とかなりリーズナブル。

さらに現在150台限定でメモリが4GBから無償で8GBにアップグレードされるキャンペーンが開催されており、
購入を考えているのならばキャンペーンが終了しないうちに購入を決断された方が良いかもしれません。
※2012年9月12日時点でまだ有効なキャンペーンです。
 HPのサイトにアクセスするタイミングによってはキャンペーンが終了している可能性もあります。

なお、今回のモデルはとても安価ではありますが、
現在出回っているPCの中ではかなり低性能な部類のモデルです。

ですので、ライトな作業中心に利用される場合には安くてとても良いモデルですが、
ある程度パフォーマンスを求められる方には向きません。

個人的にはこの価格でこのスペック、そしてこのパフォーマンスであれば十分ではと感じていますが、
HDD搭載のモデルという事もあって、所々で遅いと感じる事がありました。


ちなみにdm1シリーズにはインテルのCPUを搭載したdm1-4100もラインアップされており、
そちらのモデルには Core i3-2367Mが搭載されています。

AMDのモデルよりも若干価格は上がりますが(現時点で¥43,050(税込)~)、
性能面ではE1-1200を搭載したモデルよりも若干上ではないかと予想されますし、
何より、インテルのCPUはAMDのものよりも動作等がわかりやすいです。

安価でそこそこ使えるノートPCをお探しの方は、dm1-4100も併せてご覧になられると良いと思います。




上記構成のdm1-4200のベンチマーク結果を見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 3.6
メモリ 5.4
グラフィックス 4.2
ゲーム用グラフィックス 5.7
プライマリ ハードディスク 5.9

最も低いスコア(基本スコア)はプロセッサの3.6。
やはりCPU性能はかなり低めです。

一方でプロセッサのスコアに比べると高めなのがグラフィックス。
勿論性能はしれていますが、負荷の軽いゲームを軽めの設定で行うくらいの性能はもっています。



【CrystalDiskMark】

Seq 93.5245.83
512K 38.1224.50
4K 0.4660.567
4K QD32 1.0060.747

数値は左がRead、右がWrite

ディスク性能です。
掲載のdm1-4200には日立の640GB HDDが使われています。
※掲載モデルには日立の「HTS547564A9E384」が搭載されていましたが、全てのモデルがそうだとは限りません。

今回最も気になったのがこの部分で、
5400rpmという時点でそれ程早いものではないという事は予想がつきますが、思った以上にスコアは低め。

実際の利用でも、マシンやアプリの起動が一呼吸置いてという感じで、
最近のPCのパフォーマンスを思うとあまり早くはありません。

イライラするほど遅いかというとそうでもないですが、
最近の早いマシンに慣れている方には遅く感じられると思います。

ただ、このモデルは比較的容易にHDDの換装等を行える構造となっており、
容量を気にしないのであれば容量の少ない安価なSSDを入れても良いのでは?と個人的には考えます。

CPUなどの性能がイマイチであっても、SSDを載せればそれなりに快適になるはずです。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 50716
ALU ・・・ 9353
FPU ・・・ 8756
MEM ・・・ 7357
HDD ・・・ 9204
GDI ・・・ 3900
D2D ・・・ 1899
OGL ・・・ 9707

他のスコアに対し、3D性能(OGL)が比較的高めであるのがわかります。



【3DMark06】

3DMark score ・・・ 2252
SM 2.0 Score ・・・ 801
SM 3.0 Score ・・・ 998
CPU Score ・・・ 907



【3DMark11】

3DMark score ・・・ P288
Graphics Score ・・・ 261 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 630 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 284 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)



【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720 ・・・ 927~961



【デビル メイ クライ 4】

【1280×720】
平均fps ・・・ 19.30~30.88
RANK ・・・ D



【ファンタシースターオンライン2 】

1280×720 ・・・ 137

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作



【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 419
HIGH ・・・ 224


ゲームを出来るような性能ではありませんが、上にも書いたとおり、
軽めのゲームを軽めの設定で行えるくらいのグラフィック性能は持ち合わせています。

AMDのAPUは、CPUよりもGPU性能を重視する方向けのプロセッサですので、
その辺りの性能を重視される方にはAMDのCPUは向いていると思います。




次に、dm1-4200の消費電力について。
アイドル時とベンチマーク実行時(デビルメイクライ4)の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 10W
ベンチマーク実行時 ・・・ 22W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時、ベンチマーク時共に消費電力は低いです。
消費電力の低さはバッテリー持続時間の延長にもつながります。




続いてdm1-4200の筐体内のパーツの温度です。
消費電力測定時と同じように、アイドル時とベンチマーク実行時の温度を測定してみました。

温度は低くも高くもなく、常時ある程度の数値を保っていますが、
負荷をかけてもそれ程高温にはなりません。

特に気にするようなところはないと思います。




負荷をかけると少し筐体が温かくなるように感じられたので、
負荷を一定時間かけ続けた場合の、筐体表面の温度を測定してみました。

排気口から近い位置のパームレストやキーボードがやや温かくなりはしますが、
平均して体温以下の温度を保っており、不快になるほどではありませんでした。




最後に、dm1-4200 のバッテリー駆動時間の測定結果です。
使用したのはbbenchで、設定はストロークが10秒毎でネットへのアクセスが60秒毎。

なお、通常であれば画面の輝度は最大値の半分程度まで下げるのですが、
dm1-4200でそれをするとかなり画面が暗くなってしまうため、快適にマシンを利用できると思われる
最大輝度の3分の2程度の明るさでバッテリー駆動時間を測定しました。

バッテリーの電力残量が100%の状態から5%の状態になるまでの時間は27487秒。
約7.6時間(7.635277777777778)のバッテリー駆動時間となりました。

測定環境などの違いにより、公称値の約8時間半よりは短めとなりましたが、
バッテリーの持ちはかなり良いといっても良いでしょう。



具体的に、どのような用途であればdm1-4200を快適に使えるかと考えた場合、
ネットやメール、文書の作成や編集、動画閲覧、画像編集程度の用途であれば性能は十分だといえます。

ただ、HDDが遅いからなのか、アプリの起動がやや遅いです。(起動してからの動作はそれ程遅くはない)
この辺りの遅さを我慢出来ない方は、このモデルはやめておいた方が良いです。

なお、dm1-4200の旧モデルには確かSSD搭載モデルがあったはずですが、今回なくなってしまったのは少々残念。
出来る方に限られますが、HDDをSSDに換装するとかなり快適になるでしょう。

容量の小さいSSDであれば今はかなり安価に出回っていますので、
多少の手間とお金をかけても良いという方はそうするのもありだと思います。

dm1-4200はモバイルノートとしては携帯性、操作性、バッテリーの持ちなど優れる所が沢山ありますので、
性能が上がればかなり使い勝手の良いモデルになるはずです。




【ソフトウェアの内容をチェック】

dm1-4200に標準搭載されたソフトウェアの内容などを簡単にチェックしてみます。

内容はHP独自のソフトウェア(管理ツールやバックアップツール、指紋認証関係のツール等)が幾つか、
他、動画や音楽・写真等のエンターテインメント系のソフトが搭載されています。

人によっては利用しないものもあると思いますが、必要最低限の内容です。



その他・・

beats audioの設定を行うソフトウェア。

beats audioとは簡単にいうとサウンドのイコライザーを行う機能で、
ノートPCの頼りない音をある程度補正する事ができます。

実際、beats audioがオンになっていてもノートPCの域を超える音が出るわけではないのですが、
beats audioをオフにした場合とは明らかに音が違う為、利用する意味はあるのだと思います。



そして最後はHP CoolSense。
デフォルトではオンになっています。

ノートPCのサーマル設定を自動で管理する機能です。




タスクバーより、CoolSenseのオンオフを行うことが出来ます。
が、特にオフにする必要はないと思います。




性能面やソフトウェアについては以上です。
次記事ではdm1-4200のまとめを掲載する予定です。

製品に興味をお持ちの方は、是非次の記事もご覧いただければと思います。