デルが販売するデスクトップPC、XPS 8500のレビューです。

XPS 8500 はインテルの第3世代Core iプロセッサであるIvyBridgeや、
高性能なグラフィックカードを搭載するハイエンドデスクトップPC。

デルのデスク製品の中では、ALIENWAREの次に高性能だと思われる内容を持つマシンで、
動画編集やPCゲームなどの高負荷な処理も快適に行う事ができる構成を備えます。

掲載のマシンは、Core i7-3770(3.40GHz~3.90GHz)や12GBのメモリ、2TB HDD+32GB SSD、
Radeon HD 7870(2GB)という、デルの公式サイトで提供されている構成の中でも
特にハイパフォーマンスな内容を持つモデルで、非常に性能は高いです。

今回は、そんな XPS 8500 の外観や性能、実際の使い勝手などについて、
詳細にレビューしてみたいと思います。

なお、記事を読むのが面倒だという方は、最後に掲載のXPS 8500 のまとめをお読みください。


当ページに掲載の製品は販売終了しています。
現在デルでは、以下の後継モデルを販売中です。

xps-8920-desktop(2017/2/24発売)


【XPS 8500 外観・筐体の中身など】

まずは筐体をチェックします。

XPS 8500にはミニタワー筐体が採用されています。
サイズは幅185mm、奥行445mm、高さ406mmとやや大きめで、最少の重量は12.86kg。

筐体のカラーはブラックで、前面のみ光沢のパネルを搭載しています。
前面のフロントパネルは指紋が付きやすい所が気になりますが、つやがあってとても綺麗です。




フロントパネル拡大。




上部にはメディアカードスロットを搭載。
19メディアに対応しています。




メディアカードスロットの下側には5.25インチベイが2基搭載されています。




中身は上がブルーレイディスクドライブで、下は何も入っていません。
ブルーレイではなく、DVDスーパーマルチドライブを搭載したモデルもあります。




5.25インチベイの右下側には、USB3.0が2基。




フロントパネルの中央付近にはDELLのロゴ、左下にはXPSのロゴ。




フロントパネルの下部は、吸気口。




ロゴシールも下部に張られています。
WavesのMaxxAudioというサウンドテクノロジーに対応しており、質の良いサウンドの再生を行えるようです。

といっても、自分には良く分からず。
ただ、MaxxAudioをオンにした状態とそうでない状態では確かに音が違います。




筐体の上部。




フロント寄りの部分に電源ボタン。




中央には小物を置いておけるようなスペースが設けられており、
その側面にいくつかの端子が並びます。

内容はUSB2.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力。




筐体左側面のパネルの下の方に、排気口が設けられています。
ちょうど、グラフィックカードがある位置です。




右側面にはXPSのロゴのみ。




筐体底面に設置された足。
筐体底面のフロントよりの位置に、ゴムのような素材で出来た足が取り付けられています。

前の足の方が高さがあり、筐体を立てたときに前方がやや高くなるような構造です。




XPS 8500の背面全体。




上は電源コネクター。




中央左側には幾つかの端子が並んでいます。
内容はUSB2.0×4、USB3.0×2、LAN、複数のオーディオ端子。

ディスプレイ出力はグラフィックカードに搭載の端子を使うので、
この部分のVGAやHDMIは使いません。(接続しないよう、カバーがかけられています)




下部には拡張スロット。
Radeon HD 7870が2スロット占有しています。





筐体内部をみてみます。

CPUの右隣に見えるのは4本のメモリスロット。

2GBのメモリが2枚と4GBのメモリが2枚搭載されています。
(2GBの方がサムスン製で、4GBの方がマイクロン製でした)




最大出力が460Wの電源ユニットを搭載しています。




先ほども書きましたが、前面上部には5.25インチベイが2基搭載されています。

上にはブルーレイディスクドライブが搭載されており、下は空。
もう一台光学ドライブを増設する事ができます。




5.25インチベイの下には3.5インチベイが2基。
手前側に見えるのはHDDで、奥は空。

こちらももう一台HDDを増設する事ができます。



XPS 8500の外観については以上となります。

インターフェースに関しては、比較的手の届きやすい位置にUSBやカードスロット等があり、
利便性の良い配置だと思います。特に、筐体下側の方に端子類がないというところが良いです。

あと外観ではないのですが、このモデルはフロントパネルの下部に吸気口があり、
そこからグラフィックカード横の排気口や、背面・・という空気の流れになっています。

ですが前方には空気を取り込むためのファン等が取り付けられておらず、
最初は筐体内の温度が上昇しやすいのではないかと思いました。

ですが、実際には負荷がかかり背面のファンが回ると同時に
前面から勢い良く空気が入るようになっており、意外にエアフローは良いようです。

温度については次項で触れますが、ゲーム等を長時間されるような方には良いと思います。




【XPS 8500 の構成とパフォーマンス】

次に、掲載のXPS 8500の構成と性能面について触れてみます。

メモリスロット1には2GB、スロット2には4GB。

メモリスロット3には2GB。

スロット4は画像を取り忘れてしまったのですが、4GBのメモリが搭載されています。

【XPS 8500 の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i7-3770(3.40GHz/TB時最大3.90GHz)
チップセット H77 Express
グラフィックス Radeon HD7870(2GB/DDR5)
メモリ 12GB(2GB×2、4GB×2/PC3-12800 DDR3 SDRAM/最大16GB)
ストレージ 2TB HDD(7200rpm)+ 32GB SSD(mSATA)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×3、Mini-PCIe×1
電源 最大460W
サイズ 185×445×406(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約12.86kg(最少の重量。構成により異なります)

※記載の価格や構成は2012年8月11日時点のものです。

今回掲載のモデルは、現時点で提供されているモデルの中では
最もパフォーマンスの高い構成内容を持つマシン。

各モデルの違いはメモリやHDDの容量、グラフィックカード、光学ドライブの種類などで、
プロセッサーは全てのモデルでCore i7-3770を採用しています。

最少構成でもCore i7やグラフィックカードを搭載しているため、パフォーマンスは高いです。
負荷が軽~中位のゲーム程度であれば、最小構成でも快適にプレイできます。
価格も現時点では最少で8万円台~と安価に設定されており、悪くない内容だと思います。

詳細な価格については時期によって変化するため、公式サイトの製品ページで確認していただければと思いますが、
パフォーマンスの高いマシンを出来るだけ低コストで購入されたい方には良いモデルだといえるでしょう。




掲載の XPS 8500 のベンチマーク結果を見ていきます。

ちなみに余談ですが、今回の構成ではクロックアップソフトウェアである
AMD Overdriveを利用する事が出来るようになっています。

AMD Overdriveは、プロセッサやグラフィックスを通常よりも高いクロックで動作させる事で、
高いパフォーマンスを引き出すソフトウェア。

書くまでもないですが、オーバークロックをを行うとパフォーマンスが向上しますが、
パーツの寿命を縮めたりシステムを不安定にする事があります。

今回はそのような設定は一切せず、ベンチマーク等を行っています。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.7
メモリ 7.7
グラフィックス 7.9
ゲーム用グラフィックス 7.9
プライマリ ハードディスク 5.9

今回のモデルはHDDを搭載しているため、
プライマリ ハードディスクのスコアは他のスコアに比べると5.9と低め。

SSDキャッシュによる速度向上の効果は、エクスペリエンス・インデックスのスコアには表れません。



【CrystalDiskMark】

Seq 290.584.21
512K 265.885.22
4K 20.051.087
4K QD32 205.21.106

数値は左がRead、右がWrite

キャッシュ用のSSDを搭載しているため、読み込みが非常に高速です。

といっても、全体的にハイスペックな構成で元々動作が高速であるため、
HDD単体でマシンを動かした場合とどの程度の速度の差があるのかは分かりませんが、
実際にマシンを触っている感じではかなり快適です。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 319953
ALU ・・・ 83251
FPU ・・・ 68104
MEM ・・・ 66639
HDD ・・・ 25029
GDI ・・・ 18364
D2D ・・・ 4267
OGL ・・・ 54299



【3DMark06】

3DMark score ・・・ 27262
SM 2.0 Score ・・・ 10925
SM 3.0 Score ・・・ 12948
CPU Score ・・・ 7320



【3DMark11】

3DMark score ・・・ P6291
Graphics Score ・・・ 6008 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 8924 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 5781 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)



【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720 ・・・ 22598~22832
1920×1080 ・・・ 12407~12513



【デビル メイ クライ 4】

1280×720

1920×1080

【1280×720】
平均fps ・・・ 326.83~656.98
RANK ・・・ S

【1920×1080】
平均fps ・・・ 210.13~348.80
RANK ・・・ S



【ファンタシースターオンライン2 】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720 ・・・ 40569
1920×1080 ・・・ 15631

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作



【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 6969
HIGH ・・・ 4516


処理の重めなゲームでもスコアは良いです。
高解像度な設定にしても快適に動作するようです。

デルでは、ゲーム向けのシリーズとしてALIENWAREをラインアップしており、
そちらではより上位のプロセッサを選ぶ事が出来ますし、グラフィックスの選択肢なども幅広く取り揃えられています。

ですが性能が高い分価格も高め。

今回のモデルはALIENWARE程の構成は選べませんが、
ゲームをプレイするのに十分な性能を備えており、かつ安い所に魅力があると思います。




次に、XPS 8500の消費電力について。

アイドル時、およびベンチマーク実行時の消費電力を測定してみました。
ベンチマークソフトはデビルメイクライ4を利用しています。

アイドル時 ・・・ 43W
ベンチマーク実行時 ・・・ 227W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

高性能なデスクトップPCで、外部グラフィックスなどを搭載しているため、
ベンチマーク実行時は消費電力が高め。

とはいっても、内容相応だと思われます。




続いて XPS 8500 の筐体内の各パーツの温度。
消費電力測定時と同じく、ベンチマーク実行時にはデビルメイクライ4を利用しています。

最初の項で、XPS 8500のエアフローは思ったよりも良かったというような事を述べましたが、
見てのとおり、負荷をしばらくかけ続けても筐体内のパーツの温度はそれ程向上しませんでした。

もちろんマシンを使用する環境にも左右されると思いますが、
長時間のゲームのプレイにも耐えられる筐体の構造だと思います。




【中身(ソフトウェアなど)は非常にシンプル】

XPS 8500に限った事ではありませんが、このモデルのソフトウェアの内容はとてもシンプルです。



適当にあげてみると・・

CyberLinkのPowerDVD。




HOTSPOT STATION。
自分のマシンをWifiスポットにする事ができるというソフトウェア。


その他、バックアップ&リカバリーツールやマシンの管理ツールなど、
基本的なソフトウェアが数点搭載されています。

無駄なものが殆ど無く、プリインストールソフトウェアが必要でないという方には使いやすい内容です。




【XPS 8500 のまとめ】

最後にXPS 8500の長所や短所、使い勝手などをまとめてみたいと思います。
主観も多く含まれるため、参考程度にお願いいたします。

【長所】

・使い易いインターフェースの配置
・程ほどに拡張性は良い
・エアフローが良い
・高性能かつ価格安め

【短所】

・グラフィックスの選択肢がやや少なめ(2012年8月11日現在、Radeonは3種だがGeForceは1種のみ)

長所に関しては記事の中でも触れていますが、
まず操作性の面でインターフェースの配置がよいと感じます。

デスクトップPCの本体の置き位置にもよりますが、個人的にはUSBやオーディオ端子類、
カードスロット等の配置は上にあるほうがよいと思っており、実際のその方が使い勝手が良いです

あと拡張性に関しても、ゲーム専用のPCのような拡張性は備えていないまでも、
購入後に何か追加したいと思った場合にそれが可能な構造になっています。

メンテナンス性も良いです。

価格に関しても、下は8万円台から(2012年8月11日現在の情報)とかなり安価に設定されており、
高性能なPCは欲しいが予算が限られている・・といった場合にも選択肢があります。


短所に上げたグラフィックスの選択肢に関してですが、
現時点ではRadeonメインの選択肢となっており、GeForceは1種のみの提供となっています。

GeForceが良い、というユーザーも少なくないと思いますので、
今後さらにグラフィックスのラインアップが追加されていけばよいと思います。


総合すると、高性能だが安価・・とコストと性能のバランスを重視される方には最適なモデルです。
デザインも高級感があってなかなか良いと思います。

なお、途中にも書きましたが、デルではPC製品の割引を行っている場合があります。

常時全てのモデルで行われているというわけではないのですが、デルのPC製品の購入を検討されている方は、
定期的に製品ページををチェックされる事をお勧めいたします。

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
現在デルでは、以下の後継モデルを販売中です。

xps-8920-desktop(2017/2/24発売)