HPのノートPC「HP ENVY15-3000」のレビューの続きです。
(前→ HP ENVY15-3000 レビュー 最上級ENVYシリーズの15インチモデル 外観をチェック

前回の記事では ENVY15-3000の外観面の特徴やインターフェースの詳細について詳しく解説しました。
今回は掲載モデルの主な仕様やベンチマーク結果など、性能面について詳しく触れてみたいと思います。

なお、このモデルはマシンにかかる負荷の状況に応じ、
内蔵グラフィックスと外部グラフィックスの自動切換えが行なわれる「スイッチャブル・グラフィックス」に対応しています。

「スイッチャブル・グラフィックス」は、負荷がかかると外部グラフィックスが動作し、それ以外の状態では内蔵グラフィックスのみで稼動する・・といった具合に自動で切替えが行なわれる機能ですが、その状態だとベンチスコアが正確に測れないため、今回の記事では外部グラフィックスのみ稼動する設定に変更してスコアを測定しています。

そういった理由により、実際に同製品を購入された方がマシンの設定を変えずにベンチマークを測定した場合、
全く異なるスコアが出る可能性がありますが、当記事に掲載のスコアが測定ミスだというわけではありません。
(※外部グラフィックスのみ稼動させる設定の変更方法については後の記事で触れます)





まず最初にモデルの仕様を確認します。
掲載のENVY15はHP Directplus(直販)専用のモデルで、構成は固定となります。

【HP ENVY15-3000(HP Directplusモデル)の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i7-2670QM(2.20GHz/TB時最大3.10GHz)
チップセット HM65 Express
グラフィックス Radeon HD 7690M(1GB)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 300GB SSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチ ドライブ(スロットイン方式)
ディスプレイ 15.6型フルHD(1,920×1,080)、光沢あり
無線機能 802.11a/b/g/n、Bluetooth v3.0
バッテリー 8セル(駆動時間:約8時間)
サイズ 380×244×28.3~30(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.68kg
その他 Adobe Photoshop Elements 9、Adobe Premiere Elements 9が付属

上記構成のENVY15の価格は¥139,650(税込)~。

先にも述べた通り、この製品は性能に関わる部分のカスタマイズができない固定仕様のモデル。
標準でクアッドコアのCore i7-2670QMに外部GPU、300GBのSSDを搭載しており、かなりハイスペックなマシンだといえます。

加えて、標準でAdobe Photoshop Elements 9やPremiere Elements 9を搭載するなど、
若干一般向けとは異なる内容を持ち合わせています。

標準でこの価格だと思うと安くはありませんが、実際のパフォーマンスや、
上記のソフトウェアが搭載されている事を考慮すると、決して高い値段ではありません。
(Adobe Photoshop Elements 9やPremiere Elements 9を普通に購入して入れる事を思うと若干安価)

自分が実際に利用してみた感触としては、性能面は申しぶんありませんので、
この性能を求める方であれば、ENVY15を購入してパフォーマンス面で損をしたと思う事はないでしょう。

とはいえ、それはあくまでも性能面での話しで、
操作性などに関しては人によって好みが分かれると思います。
(とりあえずそれについては後のページで触れるとして、ここでは性能面について詳しく述べます)




次に、上記構成の ENVY15 のベンチマーク結果を見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.4
メモリ 7.8
グラフィックス 6.9
ゲーム用グラフィックス 6.9
プライマリ ハードディスク 7.7

上にも記載したとおり、性能面で特にストレスを感じるような部分はありません。

グラフィック性能に関しては、ゲーム向けに作られた高性能ノートPC程のパワーは持ちませんが、
処理性能を必要とするゲームでなければ十分快適にプレイする事ができます。



【CrystalDiskMark】

Seq 257.9206.8
512K 170.8195.7
4K 19.0231.98
4K QD32 140.494.74

左がRead、右がWrite

掲載のENVY15に搭載されているSSDは、インテルの SSDSA2BW300G3H。
SSD効果で、OSやアプリケーションの起動はかなり高速です。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 213840
ALU ・・・ 56161
FPU ・・・ 43632
MEM ・・・ 48767
HDD ・・・ 31192
GDI ・・・ 12678
D2D ・・・ 2522
OGL ・・・ 18888



【3DMark06】

3DMark score ・・・ 9426
SM 2.0 Score ・・・ 3239
SM 3.0 Score ・・・ 4091
CPU Score ・・・ 4505



【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720

1920×1080

1280×720 ・・・ 4422~4427
1920×1080 ・・・ 2746~2754



【デビル メイ クライ 4】

1280×720

1920×1080

【1280×720】
平均fps ・・・ 86.33~128.59
RANK ・・・ S

【1920×1080】
平均fps ・・・ 55.82~88.58
RANK ・・・ A



【BIOHAZARD】

1280×720

1920×1080

【1280×720】
平均fps ・・・ 52.4
RANK ・・・ B

【1920×1080】
平均fps ・・・ 33.4
RANK ・・・ B



【FINAL FANTASY XIV】

LOW

HIGH

LOW ・・・ 2148
HIGH ・・・ 1158

先にも述べましたが ENVY15は高性能ではあるものの、グラフィックス性能に関しては、
ゲーム向けに構成されたノートPCと比較するとそれ程高いわけではありません。

処理が重めのゲームでは、低解像度の設定でまあまあ快適にプレイできる感じのパフォーマンスです。
とはいえ、ゲーム向けのモデルでは無いので十分な内容だと思います。




次、NVY15のに消費電力について。
アイドル時の消費電力と、ベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の消費電力を測定してみました。

左がアイドル時、右がベンチマーク実行時

アイドル時 ・・・ 20W
ベンチマーク実行時 ・・・ 70W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

内蔵グラフィックスオンリーのノートPCよりは、やや消費電力が高め。
とはいっても、高いという程の数値ではありません。




次に、ENVY15の各パーツの温度を計測してみました。
以下、アイドル時の各パーツの温度とベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の各パーツの温度です。

アイドル時

ベンチマーク実行時

低い数値ではありませんが、負荷をかけてもそれ程温度が上昇する事はありませんでした。




最後に、バッテリー駆動時間の計測。
BBenchを使用し、バッテリー残量が100%の状態からスリープに移行する7%になるまでの時間を計測してみました。

画面の輝度を最大にした状態で10秒毎にキーストローク、
30秒毎にウェブサイトへアクセスする設定です。

バッテリー残量が100%から7%までになるまでの時間は9725秒。
約2.7時間(2.69861…)という結果が出ました。

このペースだと、バッテリー電力の残量が0%までだと大体3時間の駆動時間という事になります。
画面の輝度を低く設定して使用すれば、もっと駆動時間を延ばす事ができるでしょう。

今回掲載のENVY15には8セルのバッテリーが搭載されており、バッテリー駆動時間の公称値は約8時間なので、
それと比べると少なめに感じますが、このサイズのノートPCとしては駆動時間は短くはありません。
むしろ、持つ方だと思います。

ですが携帯利用時、電力消費の大きい作業をされる場合にはバッテリーが足りなくなる可能性はあります。





ENVY15-3000の性能面については以上となります。

ベンチ結果はもちろん、使ってみてストレスを感じるような部分は見当たらず、
性能面に関しては何も問題はないと思われます。

300GB SSDを搭載するなど、HDDほどではないにせよ容量面でも比較的余裕があります。

元々、デザイン重視のENVYは個人的に好みの製品ではないのですが、
今回のモデルは液晶や構成など、様々な部分で以前よりも内容は良くなっていると思います。

ただ上にも記載したとおり、AdobeのPhotoshop等のソフトが標準で搭載されているため、
それらを使用しない場合は若干無駄になる部分が出てきてしまいます。

他とは違う拘りのシリーズだという製品コンセプトは理解できるのですが、
製品を買う側としては、もう少し構成の選択が柔軟に出来れば・・というのが本音。

とはいえ、購入して後から損をしたと思うような内容の製品ではないので、
英語版のキーボードを搭載している部分や、予算などに問題が無ければ購入検討の余地はあると思います。