2012年3月8日 レノボ・ジャパンより、以前から詳細がアナウンスされていた
ThinkPad X1 Hybrid 」の販売開始が発表されました。


IMMの画面

この ThinkPad X1 Hybrid は、従来のThinkPad X1の筺体にWindows OSと
LinuxベースのOS(IMM/Instant Media Mode)両方を搭載したハイブリッドPC。

IdeaPadにも、QuickStartというWindowsとは異なるOSを搭載したモデルが存在しましたが、
そのモデルが両OS間で同じCPUを使用しているのに対し、今回のX1 HybridはWindows OS利用時には
Core iプロセッサ、IMM利用時にはQualcommのプロセッサを使用します。(だからHybrid)

このIMMを利用するメリットですが、IMM利用時にはWindows OS利用時の2倍である
約10時間ものバッテリー駆動時間を実現しています。

例えばネット閲覧やメール、映画・音楽といった単純な作業時にはIMM、
Windows OS対応のアプリケーション利用時にはWindows 7・・といった切り替えを行なう事により、
バッテリーの消費を抑える事ができます。

これら2種のOSはワンクリックでシームレスに行き来できる為、切替えの面倒な手間も発生しませんし、
両OSでLenovo RapidChargeバッテリー(30分で約80%もの充電が可能)に対応しているため、
現在の利用OSを気にする事なく急速充電を行う事ができます。

またIMMモジュールはWindows側からはUSBフラッシュメモリのように扱う事ができる為、
IMMで利用するデータはWindows側からドラッグ&ドロップで保存できるなど、利用も手軽です。

万が一、モジュールが外されて他のX1 Hybridに接続された場合にも、
ユーザーデータが自動的に消去されるなど、気になるセキュリティ面にも配慮されています。


ただ良い事ばかりではないようで、X1のWindows OS利用時には IMM側は常にアイドル状態で駆動している為、
Windows利用時のバッテリー駆動時間は従来(X1)の約5.8時間から、約5時間に減っているとの事。

といっても、作業によって両OSを使い分ける事も多いでしょうから、さほど問題ではないと思います。



ちなみに X1 Hybridの発表当初の情報では、X1 Qualcomm製のプロセッサや16GBのストレージ、LinuxベースのOS等を搭載した Mini PCI Expressカード を従来のX1に載せたものが X1 Hybrid・・という認識でした。

が、その後発表された製品説明では、X1側のハード(キーボードやマウス、ディスプレイ)を
両OS間で利用・共有する為にX1側にも独自のカスタマイズが加えられるなど、
モジュールを載せたからIMMを利用できるというような単純な仕組みではないようです。


・・という感じの ThinkPad X1 Hybrid ですが、
IMMはAndroidでありながら、アプリの追加やMarketの利用が一切出来ません。

最初、ハイブリッドにするメリットは通常のAndroidで利用できる機能を
PCでも利用できる事かと思いましたがそうではないようで・・

Androidが使えたり、PCからディスプレイを取り外してタブレットとしても利用できた方が
製品の用途は広がりそうですが、そのような製品を目指したのではないみたいです。

なので単純に考えると、バッテリー駆動時間の延長が最も大きなメリットのように思えるのですが、
もし従来のX1とそれ程価格が変わらないのであれば、X1よりもX1 Hybridの方が魅力は大きいといえます。

ただ、X1は元々が高めな製品なので、価格によっては微妙です。

ニーズがあるのかは分かりませんが、これまでにない製品という点で面白そうですし、
実際に使ってみる事でその真価を発揮するのかもしれません。



ThinkPad X1 Hybridの販売は3月9日より直販にて開始されます。

製品の購入や詳細は以下のページに掲載される予定です。
(販売開始されるまではX1 Hybridは表示されません)