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HPの液晶一体型PC「HP Omni 220-1120jp」のレビューの続きです。
(前→ HP Omni 220のメモリへのアクセス方法について (2012年春モデル)

今回掲載のOmni 220は、Omniシリーズでは上位モデルに当たります。

といっても、下位のOmni 120は Omni 220とは異なるデザインを採用しているため、
一見した所では同じシリーズの製品には見えないかもしれません。

これら2種の製品は販売チャネルも異なっており、
Omni 120が量販店限定で販売されているシリーズであるのに対し、
Omni 220は今の所、直販(HP Directplus)のみでの提供となります。

また Omni 120は固定仕様でしかもOffice Personal 2010が標準搭載となっているのに対し、
Omni 220では比較的幅広い構成の中からパーツを選択する事が可能。

最大でCore i7-2600Sを選ぶ事も出来るなど、性能の高い液晶一体型PCが欲しい方、
また、Omniの購入を検討されている方で、Officeが必要で無い方にも最適なモデルだと言えるでしょう。


というわけで今回の記事では、その構成内容や価格面での特徴、
実際の性能(ベンチマーク結果)について詳しく掲載してみたいと思います。






まず最初に、今回記事に掲載している Omni 220-1120jpの構成です。

【HP Omni 220-1120jp の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i3-2120(3.30GHz)
チップセット H61 Express
グラフィックス Radeon HD 6450A(1GB)
メモリ 4GB(2GB×2/PC3-10600 DDR3 SO-DIMM/最大8GB)
ストレージ 500GB HDD(7200rpm)
光学ドライブ DVD スーパーマルチドライブ
ディスプレイ 21.5型フルHD(1,920×1,080)、光沢なし
TVチューナー 地上・BS・110度CS対応テレビチューナー
サイズ
チルト0°:543.1×431.4×198.8(幅×奥行き×高さ/mm)
チルト25°:543.1×415×220(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約7.9kg

掲載のモデルはTVチューナーを搭載する「3波地デジ カスタムモデル」。

価格は標準の構成では¥59,850 (税込)~となりますが、
今回はプロセッサを Pentium G630(2.7GHz)からCore i3-2120(3.30GHz)へ、メモリを2GBから4GBへ、
そしてキーボードやマウスをUSB接続からワイヤレスタイプへ変更しているので、価格は¥76,650 (税込)。

ちなみに、地デジチューナーを搭載しないモデルの標準構成価格は¥49,980 (税込)~。

旧モデルが5万円半ばと今回の春モデルよりも高かった事、
また春モデルはCPUの性能が全体的に底上げとなっている事等を考えると、
コストパフォーマンスはかなり向上していると言っても良いと思います。

最大ではCore i7-2600Sや3TBのHDD搭載の可能となっており、
カスタマイズで性能向上もそれなりに見込めます。

一方で下位の Omni 120について簡単に触れておくと、プロセッサにはPentium G630、メモリは4GB、
HD グラフィックス、1TB HDD、802.11 b/g/n、20型HD+(1,600×900)非光沢液晶、
MS Office等が標準でホワイトとピアノブラックの2機種が提供されています。

Omni 120は20型のサイズで1,600×900の解像度である事、TVチューナー等は搭載されずOfficeが標準搭載である事、また筺体のデザインも、Omni 220のようにキーボードをディスプレイ下部に収納できるような構造になっておらず・・

解像度に関しては、大きめの表示を好まれる方もいるので一概にどうとは言えませんが、
Omni 120 は個人的にはあまり使いたいと思うモデルではないです。
価格面においても、Omni 220の方が魅力的だと思います。


なお、上記構成にも記載してある通り、掲載の製品には500GB HDDが搭載されていますが、
Omni 220の「3波地デジ カスタムモデル」は標準で1TB HDDが搭載されます。

現在提供されている製品の構成とは若干異なる事をご了承下さい。




以下、上記構成の Omni 220 のベンチ結果です。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.1
メモリ 7.2
グラフィックス 5.0
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリ ハードディスク 5.9

グラフィックス関連のスコアは、載せているグラフィックスがローエンド向けの安価なものなので、
それ程高くはありませんが、内蔵グラフィックス搭載時よりは性能は良いです。
(地デジモデルでは、外部グラフィックス Radeon HD 6450A が標準搭載となる)

Omni 220の用途を考えても、このくらいの性能があれば十分快適だと思います。


【CrystalDiskMark】

Seq 130.4128.7
512K 40.3761.40
4K 0.4680.499
4K QD32 1.4150.503

左がRead、右がWrite

ディスクの速度。
7200rpmの500GB HDDを搭載していますが、やや早めです。

なお、Omni 220ではHDD 500GB~3TBまで選択する事ができます。


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 169467
ALU ・・・ 47770
FPU ・・・ 49396
MEM ・・・ 25632
HDD ・・・ 15149
GDI ・・・ 16202
D2D ・・・ 3186
OGL ・・・ 12132


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 4009
SM 2.0 Score ・・・ 1353
SM 3.0 Score ・・・ 1550
CPU Score ・・・ 3938


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720

1920×1080

1280×720 ・・・ 1712~1735
1920×1080 ・・・ 913~925


【デビル メイ クライ 4】

1280×720

1920×1080

【1280×720】
平均fps ・・・ 36.38~64.04
RANK ・・・ C

【1920×1080】
平均fps ・・・ 20.37~31.11
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV】

LOW

HIGH

LOW ・・・ 947
HIGH ・・・ 465

グラフィック性能はそれなりですが、
DVDやブルーレイ等の映像やTVの視聴等には問題ないレベルの性能です。

実際の操作は普通に快適。
ゲーム等をするのでなければストレスを感じる事はまずないと思います。




次に消費電力です。
アイドル時とベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の消費電力をそれぞれ測定してみました。

左がアイドル時、右がベンチマーク実行時

アイドル時 ・・・ 44W
ベンチマーク実行時 ・・・ 63W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

外部グラフィックスを搭載していますが、
それ程性能の高くないものなので消費電力は全体的に低めです。




次に各パーツの温度。
上と同じく、アイドル時とベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の各パーツの温度です。

アイドル時

ベンチマーク実行時

パーツの温度も、マシンに負荷をかけてもそれ程高くはなりません。





Omni 220の構成や性能面については以上となります。

今回の構成でもかなり快適だと感じましたが、上にはCore i5-2400Sや i7-2600S等も用意されており、
より高い性能を求めるユーザーに対応する事もできます。

下は4万円台後半~というリーズナブルな価格設定ですので、
コストパフォーマンス重視の方にもお勧めのマシンです。