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HPの2012年春の新製品、「 HP Pavilion h9-1170jp 」のレビューです。

このh9シリーズは、日本HPが1月19日に発表した「Phoenix」と呼ばれる個人向けPCの新ラインアップ。

これまで最上位だったh8シリーズに代わり、
最も高性能なマシンとして登場した最上位のゲーミングモデルです。

h8シリーズも、ゲーム向けのPCとしてかなり高性能なカスタマイズが可能なモデルでしたが、
h9シリーズでは水冷システムが標準であったり、筺体のデザインもこれまでのモデルとは異なるなど、
よりゲームPCらしい中身とビジュアルを持つ製品として提供されています。

なお、このh9にはインテルのSandy Bridge-Eを搭載するモデルと、
AMDのプロセッサを搭載するモデルが提供されており、
今回掲載のh9-1170jpにはAMDの8コアプロセッサ FX-8120 が搭載されています。

FX-8120というと、少し前に掲載したh8-1260jpに搭載のプロセッサと変わりませんので、
今回掲載のモデルに関しては、そのh8-1260jpと比較してそれ程性能が高いというわけではありません。

ですが、このh9ではh8では選べない上位のFX-8150 を選択する事が出来るようになっていますし、
HDDベイの数もh8が2つなのに対し、h9では3つ提供されるなど内容には差があります。


・・そのような構成の特徴についてはまた後の記事で詳しく触れる事にし、
まずはh9-1170jpのデザインやインターフェース、筺体内部の構造について触れてみたいと思います。




今回のh9-1170jp、一見すると従来からのh8シリーズと変わらないように見えるのですが、
前面下部に印字された製品ロゴや筺体に施された複数のラインは、以前のモデルには無いものです。

カラー自体は変わっていません。



h9-1170jpの筺体上部。
ここにも複数の凸凹としたラインが施されています。



h8と同じく、筺体上部はやや中央にかけてなだらかに窪んでおり、
小物を置くトレーとして利用する事が出来ます。



筺体上部の先には、USB3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力、電源ボタンを搭載。
h8シリーズと同じです。



h9-1170jpの筺体前面のフロントパネル全体。



フロントパネルの上部には、2基の光学ドライブベイが設置されています。

今回のモデルには、上部のベイにDVDスーパーマルチドライブ、
下部には何も搭載されていません。



h9-1170jpのフロントパネル中央部には下にスライド可能なパネルを設置。
パネルの内部には、15in1メディアカードスロットやUSB2.0が4基搭載されています。

この部分もh8シリーズと変わりません。



そしてフロントパネルの下側。
ここには特に何もありませんが、印字された「HP PHOENIX」というロゴがh8シリーズとは異なります。



h9-1170jpの左側面。
排気口とプロダクトシール以外には特に何もありません。



h9-1170jpの右側面。
右側面のパネルには、クリアウィンドウが設置されています。



ウィンドウ内部にはhpのロゴがプリントされたプロセッサや水冷システムが見えます。
外から見えることを意識したデザインです。



h9-1170jpの背面全体。



上部には電源。



中央には拡張スロット。
下部2段に、グラフィックスが見えます。

今回のモデルに搭載されているグラフィックスは、GTX550Tiです。
前回掲載したh8シリーズには、提供されているグラフィクスの中では最上位のGTX580が搭載されていた為、
性能はそちらの方が良いです。(ただ、今回のモデルは価格面で優位にあるといえます)



h9-1170jpの背面下部。
左側に排気口、右側にはオーディオポート類(ライン出力、リアスピーカー出力、サイドスピーカー出力、
センターサブウーファー出力、ライン入力、マイク入力)、LAN、USB2.0×4、光デジタル音声出力を搭載。

インターフェースはh8シリーズと変わりません。





次に筺体内部の構造を見てみます。

h9もh8も同じサイズの筺体なので、外見はデザイン以外はそれ程変わりませんが、
h9の中身はこれまでのものとはやや異なります。

背面左側のサイドパネル端に、パネルを外すためのネジが取り付けられています。
このネジは指で簡単に回して外す事が出来ます。



h9-1170jpの筺体内部全体図。
一箇所ずつチェックしてみます。



まず右上には電源ユニット。
このモデルには、h8シリーズと同様に最大600Wの電源が搭載されています。

比較的容量が大きい為、GTX580のようなグラフィックスを載せる事も可能です。
(オプションで用意されています)



電源の下にはグラフィックカード。
奥には内蔵電池や空きの拡張スロットが見えます。

グラフィックカードに沿うように設置されているのは、カードを支えるサポートバーです。

上にも記載した通り、今回搭載のグラフィックスはGTX550Tiなのでそれ程長さはありませんが、
ハイエンドグラフィックスを搭載する場合などに、このようなバーが設置されていると安心です。



さらにグラフィックスの下には、水冷システムが接続されたプロセッサ、そしてメモリ。



プロセッサに水を循環させる為のヘッドには、hpのロゴが入っています。
外側のサイドパネルに設置されていたクリアウィンドウから見えていたのはこの部分です。

なお、下に写真を載せていますが、ファンはマシンの電源をオンにすると赤く輝きます。



プロセッサのすぐ隣にはメモリ。
今回のh9-1170jpには8GB(4GB×2/サムスン製)のメモリが搭載されています。



メモリの左隣には、HDDベイ。

冒頭にも記載した通り、h8に2基の3.5インチベイが設置されていたのに対し、
h9では3基の3.5インチベイを用意。

今回、カスタマイズオプションとして3TBのHDDが用意されているため、
最大で9TBものHDDを搭載する事が可能となっています。

また、RAID5の構成選択も可能。(今回掲載のモデルはRAID5)

RAID0やRAID1などと比較すると書き込みは遅くなりますが、
それなりに容量を確保しながらも故障によるデータ損失の危険を回避する事ができます。



HDDベイの上には、カードリーダーと5.25インチベイが2基。
5.25インチベイには、上部のみDVDスーパーマルチドライブが搭載されています。





次に付属品です。

今回掲載のh9-1170jpには、上記のケーブルや変換アダプターが付属していました。
(DVI>VGA 変換、 mini HDMI>HDMI 変換、mini DisplayPort>DisplayPort変換、マウス、電源ケーブル)

なお、通常はGTX550Tiを選択すると、mini DisplayPort>DisplayPort変換アダプターは付属しません。
上に掲載の付属品の内容は、実際の内容とは異なる場合があると思ってください。




そしてキーボード。

h9-1170jpに付属のキーボードはアイソレーションタイプで、フラットな形状のキートップを採用しています。
h8にはスクエアタイプのキーボードが付属していました。



Beats Audioのオンオフを切り替える機能が、「b」キーに割り当てられています。
Fnとの組み合わせで動作します。





というわけで電源をオンにしてみます。

電源をオンにすると、水冷ファンが赤く光ります。



筺体前面の下部付近に設置されたバーも、赤く光っています。

筺体中央付近にある1本の赤いイルミネーションバーはh8にも設置されていましたが、
下部の3本のラインはh9ならではのものです。



h9に付属のキーボードにはLEDバックライトが搭載されており、
電源を入れたマシンに接続するとバックライトが白く輝きます。

このキーボードはh9専用です。





h9-1170jpの外観や筺体内部の構造については以上となります。
引き続き、次の記事ではh9-1170jpの性能や構成面についての特徴を見ていきたいと思います。

製品に興味をお持ちの方は是非ご覧下さい。