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レノボのUltrabook「 IdeaPad U300s 」のレビューの続きです。
(前→ IdeaPad U300s レビュー レノボ初の13.3型Ultrabook その外観を確認

IdeaPad U300s は仕様は固定ですが、上位モデルのCore i7-2677Mや256GBのSSDを搭載するなど
比較的性能が高いと思われる内容で構成されています。
(現時点での主流のUltrabookでは多い構成)

とはいえ、Core i7-2677Mは低電圧版のプロセッサですので、
標準電圧版のCore i7よりもパフォーマンスは落ちます。

しかしベンチマークの結果や実際の利用でのパフォーマンスは中々良いです。


というわけで、今回の記事では U300s の性能面について触れてみたいと思います。
以下、マシンの構成詳細や特徴、ベンチマーク結果です。






まずは IdeaPad U300s の構成です。

【IdeaPad U300s (102429J)の主な構成】

掲載する構成、価格などの情報は2012年1月12日時点で確認のものとなります。

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i7-2677M(1.8GHz/TB時最大2.9GHz)
チップセット QS67 Express
グラフィックス HD グラフィックス3000(チップセット内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大4GB)
ストレージ 256GB SSD(JMicron製)
ディスプレイ 13.3型HD(1,366×768/LEDバックライト)、光沢あり
無線機能 802.11b/g/n、Bluetooth v3.0
バッテリー 4セル(固定式/駆動時間:約7.4時間)
サイズ 324×216×14.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.32kg
カラー クレメンタインオレンジ

IdeaPad U300sは今の所、上記構成のモデルのみ販売されています。

現在出回っている主流のUltrabookの中ではハイスペックな内容となりますが、
同じ仕様を持つ製品も多く、構成的には他のUltrabookと比較して
特別目立つ箇所があるというわけではなさそうです。

この構成で現在の販売価格は14~15万円。

256GBのSSDを搭載するなど、内容はそれなりに良いので低価格にはできないと思うのですが、
バッテリーが交換できない事やUltrabookの用途を考えると、やや高めに感じる価格です。

ただ、デザインが他のUltrabookに比べると個性的である事、また筺体の厚みも約15mmと非常に薄く、
重量は軽量とまではいかなくとも重くは無く、モバイルノートとしては悪くありません。

筺体もロールケージ機構が取り入れられるなど頑強に作られているようで、
堅牢性などに関してはThinkpadを利用する時のように安心感があります。


なお個人的には、13.3型の液晶で1,366×768の解像度はやや低く感じてしまうので、
もう少し高解像度の液晶選べれば良いと感じます。

あと、こちらも個人的な意見なのですが、幾ら薄いとはいえ
13.3型のモデルは携帯時にその大きさが邪魔になるので、11.6型のモデルもあるとなお良いです。

しかし現在Ultrabookはバッテリーが固定式のものが多く、筺体サイズが小さくなると
必然的にバッテリーも小さくなってしまうと思われるため、その辺りの仕様が変わらない限り
小さくなったけれどバッテリーが・・という事になってしまいそうです。

そのような考えはあるものの、性能・携帯性など総合的にみて欠点と思われる部分はなく、
全体のバランスは良いモデルだと思います。

特にデザイン重視の方には、お勧めのUltrabookです。




以下、掲載の U300s のベンチマーク結果です。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 6.1
プライマリ ハードディスク 7.0

低電圧版のプロセッサとはいえ、上位のCore i7-2677Mを搭載しているだけあって
プロセッサのパフォーマンスは結構良いです。

SSDを搭載しているので、プライマリ ハードディスクのスコアも高め。
実際の利用では、起動とシャットダウンが非常に高速です。


【CrystalDiskMark】

Seq 242.7174.6
512K 186.8181.5
4K 16.2729.40
4K QD32 41.1740.92

左がRead、右がWrite

上にも記載しましたが、SSDを搭載している為、
HDD搭載時のベンチ結果よりも高速だという結果がでました。


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 144895
ALU ・・・ 36228
FPU ・・・ 35860
MEM ・・・ 24110
HDD ・・・ 29543
GDI ・・・ 12639
D2D ・・・ 2577
OGL ・・・ 3938


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 3667
SM 2.0 Score ・・・ 1225
SM 3.0 Score ・・・ 1471
CPU Score ・・・ 2927


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720 ・・・ 1475~1480


【デビル メイ クライ 4】

平均fps ・・・ 25.62~41.81
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV】

LOW

HIGH

LOW ・・・ 528
HIGH ・・・ 276

パフォーマンスは、当然3D系のベンチはスコア低めですが、
普通に使うに当たっては、特に不足は見られない内容です。

稀に、ベンチ結果と実際の使用時のパフォーマンスにギャップがあるモデルがありますが、
このモデルはスコア通りのパフォーマンスです。




次に消費電力の測定結果です。
アイドル時と、ベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の消費電力を測定しています。

左がアイドル時、右がベンチマーク(デビル メイ クライ 4)実行時

アイドル時 ・・・ 12W
ベンチマーク実行時 ・・・ 36W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

低電圧版のプロセッサなどの搭載により、消費電力は低めです。




次に各パーツの温度測定です。
アイドル時とベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の各パーツの温度を掲載しています。

アイドル時

ベンチマーク実行時

ベンチマーク実行時にはやや温度は上がりますが、気にするほどではありません。
筺体自体は負荷をかけるとやや温かくなります。




次にバッテリー駆動時間。
BBenchを使用し、満充電状態からバッテリー電力量が4%になるまでの時間を計測しました。

その間、バックライトは最大、そして一定の間隔でキー入力や
無線LAN利用によるウェブへのアクセスを繰り返しています。


約4.5時間(16389秒)でバッテリーの電力残量が4%になりました。

バッテリー駆動時間の公称値が約7.4時間という事を考えると、約4.5時間は短いですが、
計測中にマシンで行なっていた内容などを考えると相応の結果です。

自分が実際に普段の作業をフルに行なった場合、多分3~3.5時間も持てば良い方ではないかと思いますが、
携帯時にそのような作業を行う事は余り無いので、駆動時間に関しては問題ないと思われます。




なお、その程度のバッテリーの持ちでは不安という場合、
また電源を確保できる場所で作業できるのであれば電源アダプタを携帯・・となりますが、
このU300sの電源アダプタは通常のものよりも薄く携帯しやすい形状となっています。


U300sの電源アダプタとケーブル

本体とあわせて持った場合、大体1.5~1.6kgの重さとなるので軽くはありませんが、
約1.8kgのT420sなどを携帯するユーザーも少なくない事を考えると、運べない重さでもありません。
(私自身は長時間は無理ですが・・)





ベンチマーク結果については以上となります。

IdeaPad U300s はUltrabookの中で考えると、構成は上位クラスですが、
パフォーマンスは主流のモデルと比較して飛びぬけているという事も劣っているという事もありません。

バッテリー駆動時間や携帯性など、欠点や不足していると思われる部分もなく、
全体のバランスが取れたモデルです。

Ultrabookはどれも似ているといえば似ており、
製品によってバッテリーの持ちや価格、パフォーマンスなど微妙に優劣があります。

このモデルの優れている点はやはりデザインでしょう。
個性的なUltrabookが欲しいという方には、最適なモデルだと思います。


まとめのようになってしまいましたが、製品のレビューはまだ続きます。
U300sに興味をお持ちの方は、次記事もご覧下さい。