Thinkpad X220 Tablet のレビューの続きです。
(前の記事→ Thinkpad X220 Tablet レビュー タブレット兼ノートPC・・まずは外観を解説

今回の Thinkpad X220 Tabletは、タブレットとして利用できるという性質が最大の特徴ですが、
操作を快適(特にタッチパネル)に行なう為にはそれなりのパフォーマンスが必要になりますので、
基本構成でも比較的高スペックな内容で構成されています。

タブレット端末としては勿論、普通にメインのノートPCとして長く使える性能を持ち合わせており、
用途さえあえば購入ユーザーの満足度は高いものになるのではないかと思われます。


今回の記事では、そんな Thinkpad X220 Tablet の主な構成と特徴、
行なったベンチマークテストの結果など、性能面について中心に触れてみました。





まずは構成から。

今回のモデルは型番「42962AJ」の初期のモデルですので、
現在販売されている製品とはやや内容が異なります。

【Thinkpad X220 Tablet (42962AJ)の主な構成】

OS Windows 7 Professional 32bit
プロセッサ Core i5-2520M(2.5GHz/TB時最大3.2GHz)
チップセット QM67 Express、AMT対応、セキュリティチップ搭載
グラフィックス HD グラフィックス3000(CPU内蔵)
メモリ 2GB(2GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 320GB HDD(7200rpm)
ディスプレイ マルチタッチ対応12.5型HD(1,366×768/300nit IPS インフィニティ・ガラス)、非光沢
無線機能 Centrino Advanced-N + WiMAX 6250 a/b/g/n、Bluetooth v3.0
バッテリー 3セル(3セルは不明、6セルバッテリー搭載時の駆動時間:約8.3時間)
サイズ 305.0×228.7×27~31.3(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.66kg

上にも記載しましたが、上記構成の X220 Tablet はこのモデルが登場した初期の頃のモデルで、
現在販売されているモデルとはやや構成や提供されているオプションに異なる部分があります。

ですので正確な価格はわからないのですが、
カスタマイズで最も近い構成を選択すると¥165,690(税込/2011年12月13日時点)となります。

カスタマイズが施されているとはいえ、
性能に関する部分のパーツは現在販売されている標準構成の下位モデルとほぼ変わらない為、
パフォーマンスもほぼ同じと思って良いでしょう。

なお、現在直販では3セルのバッテリーを搭載したモデルは扱っておらず、
6セルが標準となっていますので、上記には6セルバッテリー搭載時の駆動時間を記載しています。


構成面についてですが、このモデルの主な特徴としてはビジネス系のテクノロジーへの対応や、
マルチタッチ対応のIPS液晶を搭載しているという事等があげられます。

この製品は上辺の構成や価格だけを見るとやや高価に見えてしまうのですが、
セキュリティチップの搭載やAMTへの対応など、安価なモデルとは細かい部分で違いがあります。
(そういった機能が必要であるかどうかという事はおいておき)

※例えば同じThinkpadでも大企業向けのモデルはAMT対応のものが多いですが、
 SMB向け(価格が低め)のものでは対応していないものもあるなど、内容に差がある

それらはパフォーマンスとはあまり関係がない部分ですが、
この製品には性能面だけでは他モデルと比較できない部分があるという事で、一応触れておきます。

用途的には医療や教育、建設などのビジネス分野でよく利用されている製品です。




では早速、上記構成の X220 Tablet のベンチ結果をみていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.1
メモリ 5.5
グラフィックス 4.1
ゲーム用グラフィックス 6.1
プライマリ ハードディスク 5.9

Core i5-2520Mはi7に近い性能を持つモデルですので、プロセッサのスコアはかなり高いです。
この製品では現在、より上位の Core i7-2640Mも選択できます。

ただ、私的にはプロセッサよりもHDDをSSDに換えた方がパフォーマンスの向上を体感できると思います。


【CrystalDiskMark】

Seq 89.0188.33
512K 36.8346.21
4K 0.4930.786
4K QD32 0.9540.707

左がRead、右がWrite

ディスクの速度。

今回の X220 tablet には7200rpmのHDDが搭載されていますが、
HDDの速度は余り早くはないと思います。

上にも記載しましたが、予算に余裕があるのであればSSDの搭載がお勧めです。


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 133090
ALU ・・・ 43021
FPU ・・・ 43237
MEM ・・・ 19941
HDD ・・・ 10797
GDI ・・・ 11358
D2D ・・・ 2011
OGL ・・・ 2725


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 3548
SM 2.0 Score ・・・ 1149
SM 3.0 Score ・・・ 1417
CPU Score ・・・ 3557


【モンスターハンターフロンティア 絆】

1280×720 ・・・ 1390~1398


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720 ・・・ 1339~1378

こちらはモンスターハンターフロンティア第3弾のベンチマークプログラムです。
負荷は第2弾の絆とほぼ同じだと思います。

一応今回は両方掲載しておきます。


【デビル メイ クライ 4】

平均fps ・・・ 25.61~37.97
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV】

LOW

HIGH

LOW ・・・ 488
HIGH ・・・ 260




次に X220 Tablet の消費電力です。
アイドル時と、ベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の消費電力を掲載しています。

左がアイドル時、右がベンチマーク実行時

アイドル時 ・・・ 11W
ベンチマーク実行時 ・・・ 47W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

消費電力は全体的に低めです。




次に X220 Tablet の各パーツの温度です。
アイドル時とベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の温度を掲載しています。

アイドル時

ベンチマーク実行時

ベンチマーク実行時はややCPUの温度が上がりますが、気にする程ではありません。





性能は標準構成でもやや高め、実際の作業においてもストレスを感じるような
パフォーマンスではありませんが、起動や処理速度は速いとまではいきません。

サクサク作業をしたいのであれば、まずSSDの搭載が良いと思います。
メモリも標準は2GBですので、せめて4GB以上にはしたいところです。
(勿論カスタマイズで追加も可能ですが、メモリは今かなり安価。自分なら買ってきて追加します)

標準構成でもある程度快適に作業の出来るモデルですが、
シリーズ的にはThinkPadの中でも高価な部類であり、メインPCとして長く使えるモデルですので、
ある程度納得のいくスペックで購入されたほうが良いと思われます。


ちなみに前記事にも記載しましたが、重くて高価なノートPC型のタブレットを選ばなくても、
軽くて安価なタブレット(Android)で良いのでは・・と思う方もおられるかもしれません。

が、このモデルと現在のAndroidが搭載されたタブレットは中身が全く違います。

現状のAndroidベースのタブレットではソフトウェアやセキュリティの面で、
winベースのノートPCと同じように利用できない部分がある為、
特にビジネスでタブレットを利用される方には必要な製品です。


なお、AndroidでもOKという方には、
ThinkPadブランドのタブレット端末「 ThinkPad tablet 」などもお勧めです。

ThinkPad tabletはビジネス向けの製品ですので、ビジネス系の機能が充実していますし、
キーボードをつけて携帯&利用する事もできます。

X220 TabletのようなタブレットPCとタブレット端末は全く別物の製品ですが、
Androidタブレットは X220 Tablet と比べてもかなり安価ですので、
用途が許すのならAndroidタブレットという選択肢もあると思います。