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レノボの高性能ノート「 IdeaPad Y570 」のレビューの続きです。
(前→ IdeaPadの上位モデル IdeaPad Y570 レビュー 外観や内部パーツの様子

IdeaPad Y570

4コアのCore i7に外部グラフィックス、HDDとSSDの2ドライブ構成(SSDはキャッシュ)など、
IdeaPadシリーズの中ではかなり高いスペックを持つ IdeaPad Y570。

一体どの程度のパフォーマンスを発揮できるのか?
という事で、今回はY570で行なったベンチマークの結果を掲載してみました。

以下、Y570の主な構成とベンチ結果です。






まず最初は Y570 の主な構成と特徴です。

IdeaPad Y570 CPU-Z

【IdeaPad Y570 (0862J3J)の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i7-2630QM(2.0GHz/TB時最大2.9GHz)
チップセット HM65 Express
グラフィックス Geforce GT555M(1GB)
メモリ 4GB(2GB×2/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 750GB HDD(5400rpm)+64GB SSD Rapid Drive
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ(書込み対応)
ディスプレイ 15.6型HD(1,366×768)、光沢あり
無線機能 Centrino Advanced-N 6150 AGN、Bluetooth v2.1 + EDR準拠
バッテリー 6セル(駆動時間:約6.3時間)
サイズ 385×255×22~35.7(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.7kg
カラー ダスクブラック

今回掲載しているIdeaPad Y570は、型番0862J3Jの量販店モデル。

現在、大体8万円大から13万円台の間で販売されている製品です。(元々は13~14万円の製品)。

なお、IdeaPad Y570は、少し前までは直販でも取り扱いがあったのですが、
現在Y570のページからは購入する事ができず、量販店モデルのみの販売となっています。

※直販のIdeaシリーズは、いつのまにか販売開始されていたり、
そうかと思ったらいつのまにか販売が終了していたりという事が多いです。


今回の Y570 の特徴としては、GPU切り替え機能のNVIDIA Optimusに対応する事により、
Geforce GT555MとHDグラフィックス3000が場面に応じて自動で切り替わります。

パフォーマンスが必要な時には外部GPU、そうでない時には内蔵GPU・・といった具合に、
ユーザー側に意識させることなく、状況に応じて最適なパフォーマンス選択します。
もちろん、手動での設定も行なう事が可能です。

さらに、SSDとHDDのハイブリッド構成を採用。
これは2ドライブ使用できるという意味ではなく、64GBのSSDはキャッシュとして利用されます。
(2ドライブでも1つのドライブとして認識)

今年に入ってからのレノボのPCには Lenovo Enhanced Experience 2.0(Lenovo EE2.0)によって、
Windows 7の起動を高速化できるという特徴がありました。

それに加え、今回のY570のようなSSDとHDDを採用したマシンはLenovo RapidDrive というシステムにより、
OS起動のさらなる高速化や、アプリケーションの起動や処理なども高速化されるという特徴を持ちます。


構成のみを総合的に見ると、もちろんパフォーマンスは高いのですが、
ゲームPCとしてはそれ程高性能なモデルではありません。

ただ、他のノートにはないテクノロジー(上に記載したRapidDriveなど)の採用により、
起動速度や処理速度など、構成を見ただけでは測れない部分があります。

ゲームをする為のパフォーマンスを追求される方にはそれ程おすすめではないですが、
操作性や機能等を含めた使いやすさでいうと、中々良い線を行っているモデルだと思います。




というわけで、上記構成の Y570 のパフォーマンスを見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.4
メモリ 7.5
グラフィックス 5.7
ゲーム用グラフィックス 6.7/span>
プライマリ ハードディスク 6.7

基本スコアは5.7。
プロセッサのスコアが高く、プライマリ ハードディスクもSSD効果で高めのスコアです。


【CrystalDiskMark】

Seq 166.252.95
512K 118.935.90
4K 3.2573.366
4K QD32 5.0296.373

左がRead、右がWrite

ディスクのパフォーマンス。
こちらもSSDの効果でスコアは全体的にやや高め。
ただWriteの値が低めです。


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 212249
ALU ・・・ 55184
FPU ・・・ 48211
MEM ・・・ 43666
HDD ・・・ 18151
GDI ・・・ 14185
D2D ・・・ 1819
OGL ・・・ 31033


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 10525
SM 2.0 Score ・・・ 4270
SM 3.0 Score ・・・ 3938
CPU Score ・・・ 4931

3D性能は高いです。
搭載のグラフィックス Geforce GT555M はノート向けのGPUの中ではミドルクラスのモデル。

高性能GPUとまでは行きませんが、
処理負荷のそれ程高くないゲームであればプレイ可能です。


【モンスターハンターフロンティア 絆】

1280×720 ・・・ 1788~1797

これまでのベンチのグラフィックス関連のスコアに比べると、
モンスターハンターフロンティアのベンチスコアがかなり低く・・

これは、Y570のOptimus機能(GPU切り替え機能)によって、
内蔵グラフィックスであるHDグラフィックス3000が有効になっている為で、
Geforce GT555M 利用時のスコアではありません。

これだと正確にスコアの計測が行なえないので、
Geforce GT555M が常に有効になるよう設定を変更します。



NVIDIAコントロールパネル

3D設定の管理

NVIDIAコントロールパネルの「3D設定の管理」→「グローバル設定」内にある、
優先するグラフィックスプロセッサの値を、「高パフォーマンス NVIDIA プロセッサ」に変更します。
(前面にあるスイッチからも切り替えができるのですが、そちらは後に触れます)

切り替え後、再度ベンチマークを実行すると・・



1280×720 ・・・ 4159~4168

Geforce GT555M を利用したと思われる、高めのスコアが出ました。


【デビル メイ クライ 4】

平均fps ・・・ 55.39~116.75
RANK ・・・ A


【FINAL FANTASY XIV】

LOW

HIGH

LOW ・・・ 2024
HIGH ・・・ 1078

スコアは上にも記載した通り、ゲーム向けのノートとするにはやや物足りない感じではあります。
が、負荷の高くないゲームPCは余裕で出来ますし、ゲーム以外での処理速度もかなり高く、作業は快適です。




Y570の消費電力。
アイドル時と、ベンチマーク(デビル メイ クライ 4)実行時の消費電力です。

左がアイドル時、右がベンチマーク実行時

アイドル時 ・・・ 14W
ベンチマーク実行時 ・・・ 112W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時は低めですが、外部GPUを搭載している為、
ベンチマーク実行時はやや高めの消費電力となっています。




次に各パーツの温度。
上と同じく、アイドル時とベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の各パーツの温度です。

アイドル時

ベンチマーク実行時

ベンチマーク実行時のパーツの温度がやや高めです。
実行後まもなくファンが高速で回転しはじめるなど、負荷をかけると温度は上がりやすいようです。





IdeaPad Y570 のパフォーマンスについては以上となります。

上でも述べたとおり、今回の製品に搭載している Geforce GT555M はミドルクラスのグラフィックス。
パフォーマンスはかなり高めですが、処理負荷の高いゲームのプレイには適しません。

ですがアプリケーションの起動や処理などが早く、動作はとても快適。

ゲーム向けのPC購入を検討されているのなら、他にも適した製品があるのではないかと思うのですが、
総合的に使い易く性能の高い15.6型のノートをお求めの方には良い製品です。

ちなみに、元々このY570は発売当初はそれ程安価なモデルではなく、
幾ら内容が良いといっても、その当時は価格的にお勧めできるモデルではありませんでした。

ですが現在はかなり価格が下がった為、店舗によっては安価に購入できると思います。