日本HPの23型オールインワンPC「 HP TouchSmart 610PC 」のレビューの続きです。
(前記事→ HP TouchSmart 610-1220jp レビュー 23型オールインワンの外観・筺体内部

前回はインターフェース等をご紹介した「 HP TouchSmart 610PC 」、
今回の記事では 610PCの主な構成とその特徴、ベンチマークの結果などを掲載してみました。

オールインワンという特性上、またTouchSmart は性能よりも機能や操作性重視のモデルですので、
高性能タワー型デスクトップPCのような拡張性や性能は持ちあわせていませんが、
メモリを16GBまで搭載可能となるなど、それなりに期待出来る内容となっています。


というわけで以下、HP TouchSmart 610PC の主な構成とベンチマークの結果です。





最初に、HP TouchSmart 610PCの主な構成です。

CPU-Z

【HP TouchSmart 610PC (610_1220jp)の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i5-2400(3.10GHz/TB時最大3.40GHz)
チップセット H67 Express
グラフィックス Radeon HD 6450A(1GB)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SO DIMM/最大16GB)
ストレージ 1TB HDD(7200rpm)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ(書込み対応/スロットイン)
ディスプレイ 23型ワイドフルHD(1920×1080/IPS)、タッチ機能搭載、光沢あり
無線機能 802.11b/g/n、Bluetoothあり
TV機能 3波対応(地上・BS・110度CS)テレビチューナー
サイズ (通常使用時) 584.8×450.2×246(幅×奥行き×高さ/mm)、0°
サイズ (最大傾斜時) 584.8×230×370(幅×奥行き×高さ/mm)、60°
重量 約11.2kg
オフィス Microsoft Office Personal 2010、Office Personal Officeナビ
キーボード・マウス ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス

上記構成で、価格は ¥129,900(税込)~。

このモデルは固定仕様で内容のカスタマイズはできませんが、
外付けのポータブルハードドライブ等のオプションは選択可能です。


今回のTouchSmart 610PCは、TouchSmartシリーズの中では最上位の製品にあたります。

下位モデルには同じ23インチの520PC、そして20インチの320PCがラインナップされており、
どの製品もタッチ機能を搭載しています。

中でも同じサイズである520PCとはかなり明確に差がつけられており、
まずベースとなるチップセットが520PCはH61であるのに対し、610PCは上位のH67。
そのため、520PCでは最大でメモリ8GBまでしか積めませんが、610PCでは16GBまで可能です。

プロセッサの種類も、610PCでは性能の高めなCore i5-2400固定となっていますが、
520PCではCore i3~省電力版のCore i7を提供。

また同じ23インチの液晶でも、610PCはIPS液晶が搭載されるなど質が異なります。

グラフィックスやTVチューナー、オフィス、ワイヤレス機能搭載のマウスやキーボードなども、
610PCでは標準搭載となりますが、520PCではカスタマイズによる選択となっており、
さらに610PCで採用されているピタゴラスイング(液晶を30度まで寝かせる事ができる)が
520PCでは非採用となるなど、TouchSmart 610PCは下位モデルと比較すると全体的に高級路線です。

ただ、オフィスやTVチューナーなどの様々な機能を必要としない方、
またメモリも最大8GBもあれば十分だという方には、正直 TouchSmart 610PC は無駄が多すぎます。

下位の520PCは標準ではスペックは低めですが(610PCと比べると)6万円台からとかなり安価。
加えて、カスタマイズ時の選択次第では高性能な内容にも出来ます。


・・と書くと、520PCの方が良いようにも思えてくるのですが、
620PC特有のピタゴラスイングやIPS液晶はマシンの用途によっては結構便利ですし、
520PCを620PCに近い構成にする(※)場合は620PCの方が安価になります。

※提供されているパーツの内容が異なるので、完全に同じ構成にはできません

なので、520PCにカスタマイズで色々追加されるのであれば、
最初から TouchSmart 610PC を選んだ方がお得です。




少々脱線しますが、 TouchSmart 610PC のIPS液晶は、
IPSでない通常の画面と比べると視野角が広く、斜めからみても暗く見えにくいです。

TouchSmart 610PC の液晶を正面からみた図
正面から液晶を見た図

左斜めからみた図
左斜めから液晶を見た図

上からみた図
上から液晶を見た図

この製品の特性上、複数人で画面を見たり、操作を行うこともあると思いますので、
視野角の広いIPS液晶の採用はポイントが高いです。




長くなりましたが以降、上記構成の TouchSmart 610PC のパフォーマンスを見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.4
メモリ 7.4
グラフィックス 5.0
ゲーム用グラフィックス 6.3
プライマリ ハードディスク 5.9

基本スコアは5.0。

外部グラフィックスを搭載していますが、ローエンド向けのHD 6450Aですので、
グラフィック性能はCPU内蔵のグラフィックスを使用するよりも多少高い程度です。
(6450AのAはオールインワン向けのラインアップという事を示します)

プロセッサのスコアはかなり高めです。
Core i5-2400はi5でもかなりパフォーマンスは高いモデルで、i7に近い性能を持ちます。

実際のパフォーマンスもかなり快適です。


【CrystalDiskMark】

Seq 130.3128.0
512K 49.0269.62
4K 0.6000.595
4K QD32 1.6560.563

左がRead、右がWrite

今回のモデルに搭載されているのは7200rpmの1TB HDDですが、
HDDにしてはスコアが高めな結果となっています。


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 198611
ALU ・・・ 65796
FPU ・・・ 57360
MEM ・・・ 29276
HDD ・・・ 15210
GDI ・・・ 15885
D2D ・・・ 2963
OGL ・・・ 12121


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 4080
SM 2.0 Score ・・・ 1354
SM 3.0 Score ・・・ 1551
CPU Score ・・・ 5436


【モンスターハンターフロンティア 絆】

1280×720 ・・・ 1749~1755


【FINAL FANTASY XIV】

LOW

HIGH

LOW ・・・ 947
HIGH ・・・ 468




続いて消費電力です。
アイドル時の消費電力と、ベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の消費電力の測定結果を掲載しています。

左がアイドル時、右がベンチマーク実行時

アイドル時 ・・・ 64W
ベンチマーク実行時 ・・・ 81W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

液晶もあわせてだと考えると消費電力は低め。
610PCに搭載のGPUはそれ程高性能なものではない為、ベンチマーク実行時の消費電力も低めです。




さらに各パーツの温度。
アイドル時とベンチマーク(デビル メイ クライ 4)を実行した時の各パーツの温度です。

アイドル時

ベンチマーク実行時

上にも記載しましたが、高性能なGPUを搭載しているわけではないので、
ベンチマーク時の温度上昇はそれ程高くはならないようです。





TouchSmart 610PC のベンチ結果については以上となります。

上の繰り返しとなりますが・・
今回のこの610PCは TouchSmartの中では最上位機種に当たります。

どちらかというと性能よりも機能や操作性重視の製品であり、性能は二の次ですが、
簡単なPCゲームを出来るくらいの性能はあります。

当然、ネットやメール、文書作成といった日常的な作業に関しては
快適に行なえる性能を持ち合わせていますし、
タッチ機能のIPS液晶や、ピタゴラスイングなどは 610PCならではの機能です。

ただ、610PCは今の所(2011年10月26日現在)パーツのカスタマイズが行なえないので、
自分が必要とする環境(TV機能やオフィスなど)にあわない場合は無駄の多いモデルです。

細かく調整したいという方には、1つ下の TouchSmart 520PCをお勧めします。
ですが、520PC を 610PC に近い構成にカスタマイズする場合は 610PC方が安価となりますので、注意が必要です。

なお、価格などは時期により変化する可能性がありますので、
細かな仕様については、公式サイトで正確な情報をご確認下さい。