ThinkCentre Edge 91z All-In-One のレビューの続きです。
(前→ ThinkCentre Edge 91z All-In-One レビュー スリムな液晶一体型の外観を解説

スリムな筺体(最薄部81mm)を採用する ThinkCentre Edge 91z All-In-One には、
省電力性の高いプロセッサ Core i7-2600s が搭載されています。

i7-2600sは同シリーズの2600や2600Kと比較してクロックや消費電力が低いのが特徴。

i7-2600などよりも若干パフォーマンスは落ちますが、
発熱を抑えながらも比較的高い性能を発揮する事ができます。


というわけで、i7-2600sを搭載した ThinkCentre Edge 91z All-In-One で
いつものようにベンチマークテストを行なってみました。





最初に、ThinkCentre Edge 91z の主な構成です。

CPU-Z

【ThinkCentre Edge 91z All-In-One (7074B4J)の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i7-2600s(2.8GHz/TB時最大3.8GHz)
チップセット B65 Express
グラフィックス AMD Radeon HD6650A(1GB/オンボード)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SODIMM/最大8GB)
ストレージ 1TB HDD(7200rpm)
光学ドライブ Slim ブルーレイ・コンボ・ドライブ(ブルーレイ書込み不可)
ディスプレイ 21.5型フルHD(1920×1080)、インフィニティ・ガラス、光沢あり
無線機能 インテル Centrino Wireless-N 1000(802.11b/g/n)
拡張スロット Mini PCI-E×1(空0)
拡張ベイ 5.25インチ×1(空0)、3.5インチHDD×1(空0)、3.5型カードリーダー×1(空0)
サイズ 545.2×81×414.3(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約11.67kg
付属 ワイヤレスキーボード&マウス

今回掲載しているThinkCentre Edge 91z All-In-Oneは、型番「7074B4J」の量販店モデル。
価格は11万円前後~14万円台半ばと非常に開きがあります。

量販店モデルには、上記の他にCore i3-2100やPentium G620を搭載した製品をラインアップ。
それらの下位モデルには外部グラフィックスなどは搭載されていませんが、かなり安価です。

なお、レノボの直販でも購入する事が出来ますが、量販店モデルとは若干仕様が異なり、
提供されているのは Core i3-2100、Core i5-2400S搭載したモデルのみ。
Core i7-2600sを搭載したモデルは提供されていません。

いずれもカスタマイズは不可となります。

今回の上位モデルの構成をみる限りでは、薄型の液晶一体型PCの割りにはスペックは高め。
単体のモニターとしても利用できるなど、機能面も色々と考慮されています。

が、メンテナンス性は他のIdeaCentreシリーズとは異なり、余り良くないです。


なお上の構成には記載していないのですが、
このモデルはビジネス向けのThinkCentreでありながらAMTには非対応、TPM非搭載です。

そしてインフィニティ・ガラス採用の液晶は光沢。

付属のワイヤレスキーボードも配列が普通とは異なり、
Thinkpad Edgeシリーズのようにキーの位置や種類などがカスタマイズされているなど、
ノートPCのThinkpad Edgeシリーズと同様、コンシューマー向けの要素を備えたビジネスモデルという事になります。
(どちらかというとSOHOや、ビジネス利用ではない個人利用のマシン)

そのように、ThinkCentre Edge 91z の外観や構成、価格などを見ると、
コンシューマー機のIdeaPadとの棲み分けがやや曖昧であるようにも感じてしまうのですが、
ThinkVantageテクノロジーを搭載している部分など、ビジネス要素もしっかりと持ち合わせています。

vPro非対応などの細かな部分はともかく、自分的には光沢液晶だという部分を除けば、
スリムで高性能、かつ比較的安価(下位モデルはかなリ安価)なこの製品の現時点での印象は悪くはありません。

ただ上にも記載しましたが、他のThinkCentreシリーズはツールレスで筺体内部にアクセスできるのに対し、
このThinkCentre Edge 91zはメンテナンスが容易ではありません。
(ネジをはずし、背面全体のパネルを外す必要があります。)

せめてメモリだけでも簡単に追加できるよう、
専用の開閉パネル等が設けられていれば良いのにと思います。




上記構成の ThinkCentre Edge 91z のパフォーマンスを見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.5
メモリ 7.5
グラフィックス 6.8
ゲーム用グラフィックス 6.8
プライマリ ハードディスク 5.9

省電力なCore i7-2600sですが、それでも性能は結構良いです。
グラフィックス関連のパフォーマンスも、外部GPU搭載で比較的高め。

実際の操作もかなり快適です。
ここにSSD等を搭載できれば、非常に高いパフォーマンスを発揮できるマシンとなりそうです。


【CrystalDiskMark】

Seq 113.8110.2
512K 32.6652.60
4K 0.3550.689
4K QD32 0.9720.670

左がRead、右がWrite

HDDなのでこの値ですが、HDDの中では早い方です。(7200rpm)


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 198639
ALU ・・・ 57950
FPU ・・・ 57506
MEM ・・・ 29191
HDD ・・・ 13515
GDI ・・・ 15607
D2D ・・・ 3215
OGL ・・・ 21655

プロセッサ(ALU、FPU)、グラフィックス関連(GDI、D2D、OGL)のスコアが高め。


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 8421
SM 2.0 Score ・・・ 2835
SM 3.0 Score ・・・ 3453
CPU Score ・・・ 5662


【モンスターハンターフロンティア 絆】

1280×720 ・・・ 4154~4191


【デビル メイ クライ 4】

平均fps ・・・ 82.27~155.76
RANK ・・・ S


【FINAL FANTASY XIV】

LOW

HIGH

LOW ・・・ 1955
HIGH ・・・ 1013

ベンチマークの結果は以上です。

プロセッサの性能も3D性能もかなり高め、
処理負荷の高くないものであればゲーム等もできると思われる構成です。

SOHOで、やや重めのソフトウェアを利用される方などには適しますが、
日頃簡単な作業しかしないのであれば、下位モデルを選択されたほうが無駄が無いかもしれません。





次に、ThinkCentre Edge 91z All-In-One の消費電力。
アイドル時と、ベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の消費電力を掲載しています。

左がアイドル時、右がベンチマーク実行時

アイドル時 ・・・ 37W
ベンチマーク実行時 ・・・ 65W

省電力性の高いCPUを搭載している為、消費電力は高くはありません。

今回掲載のモデルは外部GPUを搭載した構成ですが、
下位の内蔵GPU利用のモデルだとかなり消費電力を抑える事が出来そうです。




次に ThinkCentre Edge 91z All-In-One の各パーツの温度。

アイドル時

ベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)

ゲーム実行時はやや温度が上昇しますが、高いというほどではありません。





ThinkCentre Edge 91z All-In-One の性能面については以上となります。

今回掲載したマシンはCore i7-2600s搭載の上位モデルという事で、
液晶一体型PCとしてはパフォーマンスは総じて高めでした。

少々重めの処理でも、この構成であればこなせると思います。


なお、今回のi7-2600sは量販店専用のモデルですので、直販での取り扱いは今の所ありません。

が、Core i5やi3を搭載したモデルは直販でも提供されており、
ThinkCentre向けのクーポンを利用することが出来るようになっています。

直販での購入を検討されている方は、クーポン利用がお得です。
(Core i3搭載モデルに関しては、量販店の方が安い可能性があるので注意)