HPの省スペースデスクトップ「 s5-1150jp 」のレビューの続きです。
(前→ s5-1150jp レビュー 筺体内部の構造とメモリ・HDDの追加や換装について

s5-1150jp

幅10センチの筺体を採用するコンパクトでスリムな s5-1150jp ですが、
構成内容はサイズを考えるとかなり充実しています。

最上位モデル h8などのようにはいきませんが、性能の高いプロセッサや外部グラフィックスの搭載に、
メモリも最大16GBまで搭載可能となるなど、比較的高い拡張性を持ち合わせています。


というわけで、今回の記事ではその s5-1150jp の構成と性能面を見てみたいと思います。





まずは s5-1150jp の主な構成から。

CPU-Z

【HP Pavilion Desktop PC s5-1150jpの主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i5-2300(2.8GHz/TB時最大3.1GHz)
チップセット H67 Express
グラフィックス Radeon HD6450(512MB)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大16GB)
ストレージ 500GB HDD(7,200rpm)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ(書込み対応)
TVチューナー 地上・BS・110度CS対応ダブルチューナー(10倍W録画対応)
拡張スロット PCI Express x16×1(ロープロファイル)、PCI Express x1×3(ロープロファイル)、PCI Express x1 Mini Card スロット
拡張ベイ 5.25インチ×1、3.5インチ×1
ケース 省スペース型
電源 270W 電源(Active PFC搭載)
サイズ 100×312×392(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約7.69kg
Beats Audio対応

上記構成のモデルの価格は、約9~10万円(税込)。
地上・BS・110度CS対応ダブルチューナー(10倍W録画対応)を搭載した、ダブル地デジセットモデルとなります。

※掲載のモデルの構成は実際には販売されておらず、直販で購入出来るもので上記に近いモデルは、
上に記載の構成のプロセッサを Core i5-2320(3.00GHz/TB時最大3.30GHz)に、HDDを1TBに変更したものとなります。

プロセッサはCore i3~i7まで選択が可能となっており、
Core i5とi7に関しては、4コアでパフォーマンスは高めです。

あと前にも記載した通り、このモデルにはH67が搭載されており、
筺体が小さい割には拡張性は高いです。

メモリは16GBまで搭載することが出来ますし、拡張スロットにも余裕があります。

HDDベイは一台分しかありませんが、できるだけサイズが小さく、
それでいて性能・機能が充実したマシンをお探しの方には適しています。


余談ですが・・・

少し前より、製品のパッケージ一覧に表示されている初期構成の価格と、
カスタマイズ画面に移動した際に表示される製品価格が同じではなくなりました。

これは、幾つかのオプションがデフォルトで追加されている為で、
初期構成の価格にするには、下記3点のオプションを「なし」に切り替える必要があります。

HPリカバリメディア ¥3150
HPキーボードカバー ¥1890
速効!図解HPパソコン Windows7対応特別版 ¥1050

PCに余り詳しくない方であれば、上記オプションが役に立つ場面もあるかもしれませんが、
それなりに詳しい方であればこれらのオプションは必要ないと思います。

キーボードカバーはともかく、PCのマニュアルなどは慣れている方には不要ですし、
リカバリメディアはマシンに標準搭載のソフトウェアで作成できます。

これらのオプションは前はデフォルトで「なし」となっていたはずなのですが、
ここ最近変更となったようで、s5-1150jp 以外のモデルでもそのような構成になっています。

オプションが必要であるかそうでないかはともかく、製品ページに表示されている初期構成の価格と、
カスタマイズ画面での価格が違うと、ユーザーは混乱してしまうのではないかと思います。




話しを戻し、上記構成の s5-1150jp のパフォーマンスを見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.4
メモリ 7.4
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 6.3
プライマリ ハードディスク 5.9

基本スコアは5.1(グラフィックス)ですが、
プロセッサやメモリが7.4と高めのスコアです。

なお、冬モデルで実際に購入できるCore i5は、今回のCore i5-2300(2.8GHz/TB時最大3.1GHz)
ではなくCore i5-2320(3.00GHz/TB時最大3.30GHz)ですので、
上記のスコアよりも若干性能が高めになります。


【CrystalDiskMark】

Seq 105.4106.2
512K 42.9056.16
4K 0.5500.495
4K QD32 1.5960.495

左がRead、右がWrite

ディスクの速度。
7200回転のHDDを搭載しており、HDDのスコアとしてはまあまあ良い方です。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 191671
ALU ・・・ 62071
FPU ・・・ 53984
MEM ・・・ 30372
HDD ・・・ 14164
GDI ・・・ 15432
D2D ・・・ 3395
OGL ・・・ 12253


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 4194
SM 2.0 Score ・・・ 1403
SM 3.0 Score ・・・ 1598
CPU Score ・・・ 5055


【モンスターハンターフロンティア 絆】

1280×720 ・・・ 1789~1792


【デビル メイ クライ 4】

平均fps ・・・ 36.13~68.05
RANK ・・・ C


【BIOHAZARD】

平均fps ・・・ 27.9
RANK ・・・ C


【FINAL FANTASY XIV】

LOW ・・・ 972
HIGH ・・・ 479

一応外部GPU(Radeon HD6450)を搭載してしますが、それ程高性能なものではないため、
グラフィック性能に関しては、内蔵のHDグラフィックスで動かすよりも若干高めな感じのスコアです。

ですがゲーム目的の製品ではないので、TVなどのメディア関連の機能使用や
日常的な作業においては十分なパフォーマンスだと思います。


s5-1150jp のベンチ結果は以上となります。




次に消費電力。
アイドル時と、ベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の消費電力を測定してみました。

左がアイドル時、右がベンチマーク実行時
アイドル時の消費電力ベンチマーク後の消費電力

アイドル時 ・・・ 42W
ベンチマーク実行時 ・・・ 62W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

外部GPUを搭載していますが、それ程高性能なものではないため消費電力は低めです。




次に各パーツの温度。
上と同じく、アイドル時とベンチマーク実行時(デビル メイ クライ 4)の各パーツの温度です。

アイドル時
アイドル時の温度

ベンチマーク実行時
ベンチマーク後の温度

アイドル時→ベンチ実行時の温度上昇はそれ程大きくはありません。
グラフィックスの温度のみ、ゲーム実行時は若干ですが高めとなります。





s5-1150jp の構成や性能面については以上となります。

省スペース性に優れたモデルというだけあり、高性能なグラフィクスなどは搭載できませんが、
総合するとパフォーマンスは高めですし、拡張性もサイズの割には高めです。

幅広い構成にTVチューナーなど搭載できる機能も充実しており、
価格も低めとコストパフォーマンスにも優れます。

コンパクトなデスクトップPCとしては、中々良い製品ではないでしょうか。


なお、2011年10月18日に今回のs5シリーズのAMD搭載モデルが発表、発売開始されました。

これまではインテルのCore i3を搭載した¥39,900の最小構成マシンが最も安価なモデルでしたが、
AMDプロセッサ搭載モデルの登場により、最小構成では¥29,820~とよりお求め安くなりました。

s5シリーズのような省スペースマシンの購入を検討されている方で、
性能よりもコスト重視の方には、AMDプロセッサ搭載モデルは最適な製品だと思います。