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Thinkpad Edge E220s のレビューの続きです。
(前記事→ Thinkpad Edge E220s レビュー 12.5インチ薄型ノートの外観や筐体内をチェック

今回の記事では、Thinkpad Edge E220s で行なったベンチの結果などを掲載してみました。

CPU-Z

Edge E220sは、薄くコンパクトである事が大きな特徴の1つですが、
薄さを実現する為に、低電圧版のプロセッサを搭載しています。

低電圧版のプロセッサは発熱などがさほど問題にならないメリットを持つ反面、
標準電圧版のプロセッサと比較した場合、パフォーマンスは多少落ちます。

掲載のモデルにはCore i7-2617M(1.5GHz)が搭載されており、
一応E220sで提供されている中では上位モデルに当たるのですが、
やはり他シリーズに搭載されているような標準電圧のCore i7と比較すると、性能は目に見えて違います。


というわけで、そのパフォーマンスをチェックしてみました。






まずはCPU-Zで、E220sの主な構成を確認してみます。

CPU-Z

【Thinkpad Edge E220s の主な構成】

OS Windows 7 Professional SP1 32bit
プロセッサ Core i7-2617M(1.5GHz/TB時最大2.60GHz)
チップセット HM65 Expres
グラフィックス HD グラフィックス3000(CPU内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大4GB)
ストレージ 320GB HDD(7200rpm)
ディスプレイ 12.5型インフィニティ・ガラス(1,366×768)、光沢あり
無線機能 Centrino Advanced-N + WiMAX 6250、Bluetooth 3.0
バッテリー 内蔵8セル(駆動時間:約6.2時間)
サイズ 313×213.5×20.9~21.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.58kg
カラー モスブラック

上記のE220sの価格は、¥149,310(税込/2011年9月時点)~。
カスタマイズをかなり加えているのでやや高めの価格に見えますが・・

【カスタマイズ内容】
OS  Home Premium → Professional
プロセッサ  i5-2467M → i7-2617M
メモリ  2GB → 4GB
ストレージ  250GB → 320GB
無線機能  IEEE 802.11b/g/n  → Centrino Advanced-N + WiMAX 6250
Bluetooth  なし → Bluetooth 3.0

カスタマイズなしの最小構成の価格は¥58,800(税込)。

最小構成の場合、Core i5で若干パフォーマンスは低めですが、
見た目や操作性等の使い勝手を考慮した場合、5万円台のマシンには見えないと思います。

携帯用のサブノートと考えるならば、最小構成でも十分な内容の製品です。




続いて上記構成のEdge E220sのパフォーマンスを見ていきます。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

エクスペリエンス・インデックス

プロセッサ 6.5
メモリ 5.5
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 6.0
プライマリ ハードディスク 5.9

基本スコアはグラフィックスの4.7。
CPUの内蔵グラフィックス利用なので、やや低めです。

とはいえ、プロセッサのスコアは6.5ですし、
重い処理をこなすには向かないものの、メインPCとしても十分使えるパフォーマンスを持ちます。

よりパフォーマンスを上げるのであれば、128GBのSSDの選択肢もあります。
SSDを搭載すれば、数値よりも体感速度の方でパフォーマンスの向上を実感出来ると思います。


【CrystalDiskMark】

CrystalDiskMark

Seq 101.7100.7
512K 30.5548.21
4K 0.3340.693
4K QD32 0.7990.702

左がRead、右がWrite

掲載のE220sには7200rpm回転の320GB HDDが搭載されています。
HDDですので物理的に速度には限界がありますが、まあスコアは良い方だと思います。


【CrystalMark 2004R3】

CrystalMark 2004R3

Mark ・・・ 111732
ALU ・・・ 33127
FPU ・・・ 33122
MEM ・・・ 20516
HDD ・・・ 11453
GDI ・・・ 9808
D2D ・・・ 1661
OGL ・・・ 2045


【3DMark06】

3DMark06

3DMark score ・・・ 3270
SM 2.0 Score ・・・ 1103
SM 3.0 Score ・・・ 1300
CPU Score ・・・ 2625


【モンスターハンターフロンティア 絆】

モンスターハンターフロンティア

1280×720 ・・・ 1306~1310


【BIOHAZARD】

BIOHAZARD

平均fps ・・・ 15.5
RANK ・・・ C


【FINAL FANTASY XIV】

FINAL FANTASY XIV LOW

FINAL FANTASY XIV HIGH

LOW ・・・ 435
HIGH ・・・ 234


見ての通り、PCゲームには向きません。
軽いものなら普通に動く位のグラフィック性能です。

ただ全体としてのパフォーマンスは悪くなく、
重いソフトを動かすような用途に使用するのでなければ快適に使えると思います。





ただ、筐体はやや熱を持ちます。

特にキーボード右上付近にCPUやファン等が配置されている為、
ベンチなどの負荷の高いプログラムを動かすと筐体右側の温度上昇を顕著に感じます。

以下、アイドル時とベンチマーク実行後の各パーツの温度の目安です。


アイドル時
アイドル時の各パーツの温度

ベンチマーク実行後(モンスターハンターフロンティア)
ベンチ直後の各パーツの温度

環境にもよると思いますが、ベンチ後はCPUの温度が70℃近くにまで達しています。

もちろん日常的に、ベンチマークプログラムのような負荷をマシンにかける事はないと思うので、
常にこのような温度上昇が見られるわけではありません。

ですが、筐体の薄さゆえにマシン表面の温度も高くなるので、
夏場や暖かい場所での使用時に、気になる方もいるかもしれません。





という感じで気になる部分もありますが、
パフォーマンスや操作性等を考慮した場合、悪くないと思います。

安価な価格設定のモデルですので、妥協しなくてはならない点はありますが、
それが気にならないのであれば非常に魅力のある製品です。

そのあたりは最後にまとめるとして、もう少しE220sのレビューは続きます。