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HPの15.6型ノート「 g6-1100 」のレビューの続きです。
(前記事 → HP Pavilion g6-1100 レビュー 最小3万円台のAMD Aシリーズ搭載ノートの外観

ベンチマーク中のg6-1100

AMDのFusion A4シリーズを搭載し、充実したインターフェースと操作性を備えながらも
最小構成3万円台後半を実現する 15.6型のノート「g6-1100」。

一体どの程度の性能?という事で、ベンチマークを行なってみました。


以下、掲載の g6-1100 の主な構成とベンチ結果です。





まず最初は g6-1100 の主な構成から。

g6-1100 CPU-Z

【HP Pavilion g6-1100 (AMDモデル)の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ A4-3300M(1.90GHz/最大2.50GHz)
チップセット AMD A60M FCH
グラフィックス Radeon HD 6480G(CPU内蔵)
メモリ 2GB(2GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 320GB HDD(5400rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 15.6型HD(1,366×768)、光沢あり
無線機能 802.11b/g/n
バッテリー 6セル(駆動時間:約6時間15分)
サイズ 378×246×30.5~38(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.36kg
カラー チャコールグレー

今回掲載しているのは、AMDプロセッサ搭載の g6-1100 エントリーモデル。
最小構成のマシンとなります。

他、メモリ4GBに500GBのHDDを搭載したスタンダードモデルや、
これら2モデルにオフィスを搭載したモデルなどもラインアップされています。

気になる価格は、掲載のエントリーモデルがなんと¥37,800(税込/2011年9月7日時点)~。
※元々安価だった g6-1100 最小構成モデルですが、価格改定で更に安くなりました(元は3万9900円)

サイズこそ違いますが、ネットブック並の価格です。
というわけで、気になるパフォーマンスを見てみます。



【Win エクスペリエンス・インデックス】

g6-1100 エクスペリエンス・インデックス

プロセッサ 5.3
メモリ 4.5
グラフィックス 4.5
ゲーム用グラフィックス 6.1
プライマリ ハードディスク 5.9

最小スコアは4.5。
数字だけを見るとそれ程高いスコアではなく、かといって低くもないスコアです。

メモリのスコアがやや低めですが、こちらはカスタマイズか、
購入後に2GBメモリを増設しデュアルチャネルにすれば良いでしょう。

プライマリ ハードディスクのスコアはHDDではほぼ最大の5.9ですが、
5400rpmなので実際はそれ程早くは感じません。

しかしトータルすると、パフォーマンスは3万円台のモデルのものとは思えず、
実際の操作においては、特にGPU性能を必要とするものに高い性能を発揮します。


【CrystalMark 2004R3】

g6-1100 CrystalMark 2004R3

Mark ・・・ 75116
ALU ・・・ 17718
FPU ・・・ 14577
MEM ・・・ 12562
HDD ・・・ 5144
GDI ・・・ 7373
D2D ・・・ 2902
OGL ・・・ 14840

3Dパフォーマンスが他に比べてかなり高め。
しかし、HDDのスコアは低めです。

単純に15.6型のノートだと考えると、低いと感じる部分とその逆もありますが、
全体のパフォーマンスとしてはそこそこ良いです。

作業内容によっては、処理の遅さを感じます。

今回のg6-1100に搭載されたAPU統合のRadeon HD 6480Gは比較的高性能ですが、
プロセッサ自体のパフォーマンスはさほど高くありません。

ですので、CPU性能を必要とする作業はあまり得意ではなさそうです。
逆にGPUの処理能力を多用するような作業ではパフォーマンスが上がります。


【3DMark06】

g6-1100 3DMark06

3DMark score ・・・ 3507
SM 2.0 Score ・・・ 1211
SM 3.0 Score ・・・ 1542
CPU Score ・・・ 1571


【モンスターハンターフロンティア 絆】

g6-1100 モンスターハンターフロンティア 絆

1280×720 ・・・ 1209~1285


【BIOHAZARD】

g6-1100 BIOHAZARD

平均fps ・・・ 19.2
RANK ・・・ C


【FINAL FANTASY XIV】

g6-1100 FINAL FANTASY XIV(LOW)

g6-1100 FINAL FANTASY XIV(HIGH)

LOW ・・・ 776
HIGH ・・・ 408


ベンチ結果は以上です。

このg6-1100、いくらグラフィック能力が高いとはいってもゲームが出来るほどではないのですが、
それでもこの価格帯のモデルとしては非常に高い処理性能を備えている事が分かります。

なお、今回の g6-1100 にはAMDモデル以外に、インテルCPUを採用したモデルも存在します。

インテルCPUを搭載したモデルは、
AMD搭載のモデルと筐体は全く同じですが価格は若干上。

ですので価格重視だという方は、AMDモデルはとても魅力のある製品だと思います。


ただ、どちらが良いとは一概に言えず、
AMDのA4はインテルの多くのプロセッサのようにHTTを搭載しないので、
同じ2コアでもインテルの2コアとは違います。

例えばA4-3300Mが2コア/2スレッドであるのに対し、
インテル採用g6-1100の下位モデルに搭載のプロセッサ Core i3-2310M では2コア/4スレッド。

ここから考えると、よりCPU性能を必要とするアプリケーションなどは、
インテルCPU搭載のg6-1100の方がパフォーマンスは良いと考えられます。

ただ何度も記載している通り、AMD搭載モデルではフルHD動画も余裕で再生できるなど
GPU性能はかなり高く、GPUの能力を必要とする作業においては価格からは考えられない性能を発揮します。





なお、AMD搭載モデルには「AMD System Moniter」という、
GPUとCPUの状況を表示するツールが搭載されています。

ベンチ稼動中のAMD System Moniter

これを見ると、どの作業でどの程度、CPUやGPUに負荷がかかっているのかが分かります。

ちなみに上は、MHFベンチマーク実行時。
今回のg6-1100の場合、CPUにかかる負荷が少ないベンチほどスコアが高い傾向がありました。
(GPU性能が高くてもCPUはそれ程性能は高くはない為、CPUに依存するプログラムだと足を引っ張られる)




今回の記事は以上です。
色々述べましたが、コストパフォーマンスはとても良いモデルです。

これが、6~8万円の価格帯の15.6型モデルだとやや不満に思うかもしれませんが、
3万円代後半という価格だと考えると、機能も性能も非常に魅力。

軽い作業しか行なわない方であれば、普段使いにも十分な内容のモデルだと思います。