HP Pavilion dv4-3100 のベンチ結果 価格性能比抜群のRadeon HD 6750M搭載14型ノート
HP Pavilion dv4-3100 のレビューの続きです。
(前の記事→ HPの dv4-3100 レビュー デザインも性能も価格も魅力的の14型ノートPCの外観)
今回の記事では、掲載している dv4-3100 の主な構成内容や、ベンチマークの結果等を掲載してみました。
掲載の dv4-3100 は、プロセッサには Core i5-2410M、メモリは4GB、
GPUはRadeon HD 6750Mなどを搭載しており、構成的にはそこそこ高性能な内容。
ですがこの内容で、6万円台という価格を実現しています。
構成と価格だけでは、いまいちどのような感じなのかが良くわからないと思いますが、
自分がはじめに想像していたよりもパフォーマンスはよく・・
6万円台と安価ですが、負荷がそれ程高くはないPCゲームなら、
プレイできる位の性能は持ち合わせているのではないかと思います。
というわけで以下、dv4-3100 の構成やベンチ結果です。
まずは dv4-3100 の構成内容です。
【HP Pavilion dv4-3000 ルビーレッドモデルの主な構成】
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i5-2410M(2.3GHz/TB時最大2.9GHz)
チップセット HM65 Express
グラフィックス Radeon HD 6750M(1GB)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 500GB HDD(7200rpm)
光学ドライブ ブルーレイROMドライブ
ディスプレイ 14.0型HD(1,366×768)、光沢あり
無線機能 802.11b/g/n、Bluetooth3.0
バッテリー 6セル(駆動時間:約6時間)
サイズ 340×238×28(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.28kg
カラー ルビーレッド
上記の構成内容で、価格は¥63,000(税込)。
(2011年8月23日時点での価格・構成となります)
Core i5-2410Mにメモリ4GB、HDD搭載で6~7万円はよくみる構成・価格ですが、
このモデルには標準でRadeon HD 6750Mが搭載されています。
Radeon HD 6750Mはミドルクラスのモバイル向けGPUで、高性能というわけではないのですが、
載せるのと載せないのとでは性能は大きく変わります。
この外部GPUを、6万円台という価格で搭載しているのは大きな魅力です。
重さは2kgを若干越えてしまいますが、ブルーレイROM[ドライブの搭載や、
バッテリー駆動時間も約6時間と悪くありません。
人気の高いモデルと聞いていましたが、実際に触れて見てその理由がよく分かりました。
dv4-3000 のベンチ結果を見ていきます。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 6.5
プライマリ ハードディスク 5.9
基本スコアは5.9。
HDDとグラフィックス、メモリが5.9です。
搭載されているCore i5-2410Mのパフォーマンスは高めで6.9。
全体として、程ほどに良い内容だと思います。
ちなみに、このモデルはスイッチャブル・グラフィックスに対応しており、
内蔵GPUと外部GPUを使い分ける事が可能です。
そちらについては、後の方で簡単に触れます。
【CrystalDiskMark】
Seq 101.3 / 98.86
512K 34.83 / 54.43
4K 0.442 / 0.923
4K QD32 1.014 / 0.976
左がRead、右がWrite
ディスクの速度はやや速め。
7200rpmのHDDが搭載されています。
※HPのPCで使用されているHDDは、多くが7200回転です。
【CrystalMark 2004R3】
Mark ・・・ 134308
ALU ・・・ 39113
FPU ・・・ 41591
MEM ・・・ 24467
HDD ・・・ 12536
GDI ・・・ 13284
D2D ・・・ 1669
OGL ・・・ 1648
【3DMark06】
3DMark score ・・・ 9965
SM 2.0 Score ・・・ 3590
SM 3.0 Score ・・・ 4701
CPU Score ・・・ 3271
Radeon HD 6750Mを搭載している為、グラフィック性能は内蔵よりはかなり良いです。
インテルの第2世代Core i内蔵のHDグラフィックス3000は、従来の内蔵GPUよりも性能は高めですが、
外部GPUを載せるのと載せないのとではやはり性能は変わります。
【モンスターハンターフロンティア 絆】
1280×720 ・・・ 4234~4237
1280×720で実行しています。
低解像度でなら快適に動いています。
【BIOHAZARD】
平均fps ・・・ 15.6
RANK ・・・ C
【デビル メイ クライ 4】
平均fps ・・・ 21.18~38.30
RANK ・・・ D
【FINAL FANTASY XIV】
LOW ・・・ 556
HIGH ・・・ 267
dv4-3100 のベンチマーク結果は以上です。
6万円台という価格を考えると、悪くない内容ではないでしょうか。
大抵のベンチでは、映像はコマ落ちすることなく綺麗に動いていました。
軽めのゲームであれば普通にプレイ可能だと思います。
ここで一旦話しは変わります。
記事の途中で dv4-3100 はスイッチャブルグラフィックスに対応していると記載しましたが、
HPの夏モデルでは他にもこの機能を利用可能なモデルがあります。
先日掲載した HPの ENVY17-2100のレビューでも、このスイッチャブルグラフィックスについて軽く触れたのですが、
今回掲載している dv4-3100 に搭載のスイッチャブルグラフィックスは、ENVY17-2100でご紹介したものとは、
ソフトウェアが若干異なります。
dv4-3100で利用できる、Catalyst Control Centerの切替え可能なグラフィックス設定画面。
ENVY17のレビューで載せたものとは若干内容が異なり、
アプリケーション毎に使用するグラフィックスをコントロールする事が可能です。
画面をみると分かる通り、最近使用したアプリケーションにおいては自動で表示されます。
下部のその他のアプリケーションに関しては、
予めプログラムにGPUを指定しておく事が可能です。
ちなみにこの画面では、その他のアプリケーションに表示された
「crystalmark09.exe」は「省電力」に指定されていますが・・
省電力と表示されたボタンを押すと、「ハイパフォーマンス」に切り替わるので、
適用する場合は右下の「適用」ボタンを押します。
非常に手軽に設定できるのですが、前バージョンのソフトウェアのように、
完全に外部GPUのオンオフが行なえるのかそうでないのか、そのあたりがまだわかりません。
(少なくともこの設定画面ではできません。わかったら記事にします)
ちなみに、ENVY17-2100に搭載の「切替え可能なグラフィックス設定画面」は・・
このように、設定より完全に外部GPUのオンオフが行なえます。
とりあえず、スイッチャブルグラフィックスに関しては以上です。
余談ですが、この dv4-3100 には自由に構成をカスタマイズ可能なモデルと、
一部の構成しかカスタマイズできないかわりに短納期のモデルが存在します。
ですが現在、自由にカスタマイズが可能なモデルは販売されておらず(完売)、
購入できるのは一部の構成のみカスタマイズが可能なモデルに限られています。
今回掲載している dv4-3100 も一部の構成のみカスタマイズが可能なモデルで、
カスタマイズとはいっても、ほぼ固定仕様に近い内容の製品となります。
カスタマイズ可能なモデルでは、より下位の構成を選択出来た為、
掲載の dv4-3100 よりもさらに安価なモデルを購入する事が出来たのですが、
現在ではCore i5を搭載した モデルのみの販売となっています。
Core i5搭載の6万円台のモデルでも十分安価だと思うのですが、
今回掲載したモデル程の性能を必要としない方や、より安価なマシンを求められる方には適さないかもしれません。
私的にはカスタマイズは行なえなくとも、よい構成の製品だと思います。
操作性も結構良く、この価格帯の製品としてはお勧めのモデルです。
今回の記事は以上です。
dv4-3100 のレビューは続きますので、製品に興味をお持ちの方は是非次記事もご覧下さい。
→ 日本HPのノートPC夏モデル「 ENVY17-2100 」と「 dv4-3100 」です
→ HPの dv4-3100 レビュー デザインも性能も価格も魅力的の14型ノートPCの外観
→ dv4-3100 のベンチ結果 価格性能比抜群のRadeon HD 6750M搭載14型ノート (現在の記事)
→ dv4-3100 の使い勝手 価格は優秀ですが操作性は?(キーボードやタッチパッド編)
→ HP dv4-3100 の操作性について考えてみる その2 (液晶・その他)