IdeaPad S100のレビューの続きです。
(前→ IdeaPad S100 と S10-3 そっくりですがその違いは?

長々と続いていたIdeaPad S100のレビューですが、
ようやく最後という事で、このモデルの特徴や自分の感想などをまとめてみました。

IdeaPad S100

元々、私はネットブック(Atom搭載)というカテゴリの製品が余り好きではなく、
最初、このモデルの内容を見たときには価格以外に余り魅力を感じる事ができませんでした。

ですが実際に触って見ると、価格以外にも色々と面白い部分や、
思っていたよりも使い勝手が良い事に気付き・・

といっても性能面を見ると、やはりネットブックという感じのパフォーマンスですので、
用途としては軽めの作業に適しているという事でサブノートになると思います。

そして携帯性に関しては程ほどに良いとは思いますが、ネットやメールをするだけであれば、
タブレットでも良いんじゃないの?という声も聞こえてきそうです。


今回の記事ではその辺の話なども絡めながら、
IdeaPad S100のレビューをまとめてみたいと思います。

なお、S100の性能やインターフェースなどの詳しい情報を知りたい方は、
公式サイトか、もしくはこれまでに掲載したS100のレビュー記事をご覧下さい。

【IdeaPad S100 過去のレビュー記事】
IdeaPad S100 レビュー 10.1型の軽量・3万円台前半の低価格ネットブック(S100の概要)
10.1型ノート「 IdeaPad S100 」の外観写真とインターフェース詳細
IdeaPad S100 のベンチ結果 3万円台のネットブックのパフォーマンスは?
PCが即起動 IdeaPad S100に搭載の「クイックスタート」機能詳細と使用感
IdeaPad S100 のQSに搭載のSoftMaker(Office suite)について
OneKey Rescue System 7.0 でIdeaPad S100を工場出荷状態に復元
IdeaPad S100 と S10-3 そっくりですがその違いは?





まずは今回掲載している IdeaPad S100 の主な構成と性能です。

【IdeaPad S100 の主な構成】

OS Windows 7 Starter SP1 64bit
プロセッサ Atom N455(1.66GHz)
チップセット NM10 Express
グラフィックス GMA 3150(内蔵)
メモリ 1GB(1GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大2GB)
ストレージ 250GB HDD(5400rpm)
ディスプレイ 10.1型HD(1,024×600)、光沢あり
無線機能 IEEE802.11b/g/n
バッテリー 3セル(駆動時間:約3.5時間)
サイズ 268×168×16~25.4(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.1kg
カラー ブラック

上記構成で、価格は¥33,600(税込)。

プロセッサは昨年(2010年)の夏頃に登場したAtom N455を搭載、
構成は普通のネットブックと言う感じの内容で、特にこれといった特徴はないと思います。

ただ、目を惹くような部分がない代わりに、使い難いと思うような部分もなく、
敢えて言うとタッチパッドの使用感が好きではないのですが、短所というほどでもなく・・

3万円台前半という価格を考えると、まあ良いのではないか?と思える構成です。



【Win エクスペリエンス・インデックス】

IdeaPad S100 エクスペリエンス・インデックス

プロセッサ 2.3
メモリ 4.5
グラフィックス 3.0
ゲーム用グラフィックス 3.0
プライマリ ハードディスク 5.8

上記構成のS100の性能はこの通り。
2010年発売のネットブックと似た構成で、軽い作業であれば動作が遅いということはなく・・

というより、重い作業には向きません。

低性能ではないので、パフォーマンスを必要とするソフトなどを使ったり、
同時にいくつものアプリケーションを起動したりしなければ、程ほどに快適な使用感です。

ネットブックとしては、よくもなく悪くもない性能だと思います。





次に、IdeaPad S100の特徴だと思われる部分をあげてみました。

【IdeaPad S100の特徴】

・非常に安価
・携帯に適したサイズと程ほどに軽い重量
・レノボ独自の機能を搭載

価格に関しては上にも記載している通り、3万円台前半と非常に安価。

このS100は、昨年(2010年)に出たIdeaPad S10-3というモデルの廉価版で、
性能等は S10-3 と同じでありながらも、機能を最小化する事によって低価格化を実現しています。
(詳しくはこちら→ IdeaPad S100 と S10-3 そっくりですがその違いは?


携帯性に関しては、10.1型で重さは約1.1kg(3セルバッテリー)と、
ネットブックとしては妥当な数字だと思います。

軽ければ軽いほど良いですが、1kg弱であれば携帯もそれ程苦にはなりません。
ですが、駆動時間が約3.5時間(公称値)はちょっと短いかもしれません。


そしてもう1つ、レノボ独自の機能(ソフトウェア)として、マシンの管理ツールの他、
「クイックスタート(Lenovo Quick Start)」という面白い機能が搭載されています。

クイックスタート(Lenovo Quick Start)とはその名の通り、
電源を入れてすぐに様々な機能を使う事ができるというインスタントオン機能の事。

通常だとWindowsを起動してアプリケーションを起動・・となるところを、
クイックスタートであればスイッチを入れて数秒で、ネットやメール・音楽等の機能が使えるようになります。
(詳しくはこちら→ PCが即起動 IdeaPad S100に搭載の「クイックスタート」機能詳細と使用感

このクイックスタートについては今になって詳しく取り上げていますが、
特に新しいものではなく、以前より一部のIdeaPad Sシリーズには搭載されていました。

いつでもどこでも使えるタブレットとまではいきませんが、この機能を搭載する事によって、
起動に時間がかかるというノートPCの欠点をクリアしており、
ちょっとした隙間時間にもマシンを活用する事が可能になりました。

とても便利な機能ですので、ネットブック以外にも導入すればと思うのですが、
今の所、そういう気配はないようです。





というわけで、S100 の長所やできる事などを簡単にまとめると・・

【IdeaPad S100 まとめ】

・非常に安価
・携帯しやすい
・インターネット、文書の作成、軽いソフトであれば簡単な画像加工もできる
・クイックスタートを利用すれば、ちょっとした空き時間を有効活用できる

といった内容になります。

低価格帯のネットブックは、機能やスペックを絞って低価格を実現している為、
大体皆似たような機能・内容で構成されているものが多いと思います。

それでも、限られたコストの中でいかに個性を出していくのかなど、
各PCメーカーの製品毎に様々な工夫がなされています。

今回のS100でいうと、上にもあげたクイックスタートや、
マシンの電源管理ツール「Lenovo Energy Management(今回は取り上げていません)」、
そしてバックアップ&リストアの「OneKey Rescue System」といった独自のソフトウェアを搭載するなど、
非常に便利なソフトウェアを備えており・・

これらがあるのとないのとでは、マシンの価値が全く変わってきます。
(ソフトを使用しないのであれば、ないのと同じですが)

3万円台前半の価格で、この内容は結構良いのではないでしょうか。
安かろう悪かろうではありませんでした。





IdeaPad S100のレビューは以上となります。
考えていたよりも面白く、やや長くなってしまいました。

なお、前記事にも簡単に掲載しましたが、
次は IdeaPad S205 のレビューを掲載する予定です。

IdeaPad S205は、今年(2011年)の4月末に登場した11.6型のSシリーズの製品。

10.1型のS100よりもやや大きめ、かつパフォーマンスも上のノートPCで、
プロセッサにはAMDのFusion APU(E-350)を搭載しています。

現時点(2011年8月11日)では量販店向けのモデルのみで、
一応実売予定価格は5万円前後だそうですが、実際は3万円台~5万円台で販売されるなど、
非常にコストパフォーマンスに優れた製品です。

AMDのFusion APUで11.6・・は、ThinkpadでいうとX121eと同じ。
X121eも人気ですが、こちらのS205もかなり人気が高いと聞いていますので、
内容には結構期待できそうです。


というわけで製品に興味をお持ちの方は、
また後に掲載する IdeaPad S205のレビューもご覧下さい。




ちなみに、冒頭にもあげたタブレットに関しての話しですが・・

ノートPCのレビューでありながらこういう事を書くのもなんですが、
ただネットやメールチェックを行なうだけであれば、タブレットなどの製品でも十分だと思います。

殆どのノートPCはタブレットよりも重いですし、OSの起動も遅く・・

仕事で使うとか、外出先で文字入力作業をメインに行なうのでなければ、ノートPCでなくても不便はありませんので、
そういう方はネットブックをはじめとするモバイルノートには余り魅力を感じないのではないかと思います。

特に最近では、多種多様なタブレットが普及し始めた為、
ネットブックってまだ必要?売れるの?って声を聞く事もあります。

自分に限って言えば、そういったデバイスは仕事で使う事が大半ですので、
キーボードが無いと非常に不便です。

キーボード付のタブレットなども最近では見かけるようになりましたが、
数は多くなく今の所はまだ馴染みの薄いものだと思いますし、
タブレット等に接続して使う事のできるモバイルキーボードも、
長時間使っていられるほどの操作性と携帯性を両立するものは少ないと思います。

なので今の所はまだ、タブレットはモバイルノートの代わりにはなりませんし、
ネットブックのような製品の需要も、まだあると思います。

ただ、かなり価格を落とさないと厳しいでしょう。