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LuvBook D(D701E)シリーズのレビューの続きです。
(前→ LuvBook D のベンチ結果 GT540M & SSDで8万円台の17.3型ノートの性能は?

今回の記事では、LuvBook D シリーズに搭載されている、
Optimus(オプティマス)機能のオン・オフを行なうことができる「VGAボタン」について詳しく解説します。

LuvBook DのVGAボタン

とその前に、先にOptimus機能の概要について簡単に掲載しておきます。

以前にも何度か載せているのですが、このOptimus機能とは、
マシンに搭載している外部GPUと内蔵GPUを場面に応じて切り替える「GPU切替機能」の事で、
パフォーマンスが必要な時には外部GPUを稼動させて必要なパワーを提供し、
そうでない時には省電力に優れた内蔵GPUのみで稼動して電力消費を抑えます。

このGPU切替機能は、リリースされた時期によって若干動作の異なるものが複数存在しており、
やや古い時期の、手動で内蔵GPUと外部GPUを切り替えるタイプのものでは(スイッチャブルグラフィックス)、
切替の際にアプリーションを全て終了させる必要があるなど、若干の手間がかかります。

しかし今回のLuvBook D シリーズには手動ではなく、
自動で内蔵と外部GPUを切り替えるOptimusテクノロジーが搭載されており、
特にユーザー側が何もしなくても、マシンの負荷に応じて外部GPUと内蔵GPUの切替が自動で行なわれます。

これだと、手動でGPUの切り替えを行なうものとは違って、
作業を中断する必要なくマシンのパフォーマンスを最適化することができますし、
予めアプリケーション毎に、外部GPUが動作するかしないかを設定しておく事も可能です。


ここでようやく本題に入りますが、今回の記事で掲載する「VGAボタン」とは、
上にも記載した通りOptimus機能をオン・オフする為のボタン。

噛み砕いていうと、Optimus機能オン時は「自動で外部GPUと内蔵GPUの切替が行なわれる状態」、
Optimus機能オフ時は「内蔵GPUのみで駆動し、完全に外部GPUは使われない状態」となります。

このVGAボタン、バッテリーを節約したい時などに、
ワンタッチでOptimus機能のオンオフを行なえるなど結構便利です。
特に、手動でのGPU切替機能を使った事がある方であれば、便利だと感じるのではないでしょうか。


というわけで、前置きがかなり長くなってしまいましたが以下、VGAボタンオンオフ時の様子と、
ついでにOptimusオン・オフ時にそれぞれ行なったベンチマークの結果等も掲載してみました。
(既に大半の解説を載せてしまったので、Optimusオン・オフ時のベンチ結果が中心です。)




LuvBook Dのデバイスマネージャ

今回掲載している LuvBook Dシリーズのグラフィックス。

プロセッサに内蔵されているHD グラフィックス3000の他、
外部GPUとしてGeForce GT540M が搭載されています。

HD グラフィックス3000はインテルの第2世代Core iプロセッサに内蔵されているものなので、
内蔵ではあってもそれなりにパフォーマンスは良いです。

また GeForce GT540M は、高性能なGPUではありませんが、
内蔵グラフィックスよりもパフォーマンスは上です。



LuvBook DのVGAボタン

こちら、冒頭にも掲載しているVGAボタン。
キーボードベゼル上、左上に搭載されています。




通常の状態(デフォルト)では、マシンはOptimus機能がオンになった状態ですので・・

外部GPU有効時のVGAボタン

ボタンがオレンジ色に点灯しています。
外部GPUと内蔵GPUの切替が自動で行なわれる状態(Optimusオン)です。

VGAボタンの右には、現在使用されているGPUの状態を示す、
インジケーターランプなどが配置されています。




この状態(オレンジ色)で、VGAボタンを押すと・・

内蔵GPUのみ稼動時のVGAボタン

ボタンが緑色に変化しました。
内蔵GPUのみが駆動している状態(Optimusオフ)です。

この状態では、外部GPUは一切使われません。

内蔵GPUのみだと若干パフォーマンスは落ちますが、
何が何でもバッテリーを節約したいという時などに便利です。





では次に、Optimusオン時(外部GPUと内蔵GPUの切替有効)に行なったベンチマークテスト、
及びオフ時(内蔵GPUのみ)に行なったベンチマークテストの結果を掲載します。



【CrystalMark 2004R3】

Optimusオン
CrystalMark 2004R3 外部GPU有効

Optimusオフ
CrystalMark 2004R3

CrystalMark 2004R3 Optimusオン(GT540M切替有効) Optimusオフ(HDグラフィックス3000のみ)
Mark 122185 116861
ALU 29057 29084
FPU 31224 31793
MEM 20165 20141
HDD 28683 27908
GDI 10152 6019
D2D 1018 811
OGL 1886 1105


【3DMark06】

Optimusオン
3DMark06 外部GPU有効

Optimusオフ
3DMark06

3DMark06 Optimusオン(GT540M切替有効) Optimusオフ(HDグラフィックス3000のみ)
3DMark score 7548 2201
SM 2.0 Score 3320 731
SM 3.0 Score 2938 853
CPU Score 2517 2397


【モンスターハンターフロンティア 絆】

Optimusオン
モンスターハンターフロンティア 絆 外部GPU有効

Optimusオフ
モンスターハンターフロンティア 絆

モンスターハンターフロンティア 絆 Optimusオン(GT540M切替有効) Optimusオフ(HDグラフィックス3000のみ)
1280×720 1194~1244 957~979
1920×1080 3320 731


【BIOHAZARD】

Optimusオン
BIOHAZARD 外部GPU有効

Optimusオフ
BIOHAZARD

BIOHAZARD Optimusオン(GT540M切替有効) Optimusオフ(HDグラフィックス3000のみ)
平均fps 11.5 8.9
RANK C C


【FINAL FANTASY XIV】

Optimusオン
FINAL FANTASY XIV(HIGH) 外部GPU有効FINAL FANTASY XIV(LOW) 外部GPU有効

Optimusオフ
FINAL FANTASY XIV(HIGH)FINAL FANTASY XIV(LOW)

FINAL FANTASY XIV Optimusオン(GT540M切替有効) Optimusオフ(HDグラフィックス3000のみ)
LOW 407 291
HIGH 215 165

ベンチマーク結果は以上となります。

Optimusオン時とオフ時のパフォーマンス差は、
グラフィックパフォーマンスのスコアにそのまま出ています。

VGAボタンに話を戻すと、通常外部GPUのオンオフは、
設定画面を開いて項目を選択して・・と、完了するまでに何段階かの作業を経なくてはなりませんが、
VGAボタンならワンタッチで設定の変更が済みます。

Optimusなどどうでも良い・・という方は触る事すら殆どないボタンかもしれませんが、
こういう機能も搭載されているのだという、参考情報として掲載してみました。




なお、VGAボタンの機能とは直接関係がないですが、
アプリケーション毎に外部GPUを駆動させるか、させないかを設定する事も可能です。



NVIDIAコントロールパネル

NVIDIAコントロールパネルの、3D設定の管理を開きます。



3D設定の管理

グローバル設定は、マシンで利用するGPUの全体的な動作を設定します。

通常(デフォルト)は上写真のような状態で、
優先するグラフィックスプロセッサが「自動選択」になっています。




これは・・

3D設定の管理

プルダウンメニューより、外部GPU・内蔵GPUの選択を指定する事ができます。



3Dのプログラム設定

グローバル設定の右側のタブ「プログラム設定」では、
アプリケーション毎に動作するGPUを指定する事が可能です。

通常だと外部GPUが動作してしまうようなアプリケーションであっても、
ここで優先するグラフィックスプロセッサに内蔵GPUを指定すれば、そちらの設定が優先されます。





というわけで、VGAボタンやOptimus機能等については以上となります。
LuvBook D(D701E)シリーズのレビューはもう少し続きます。

製品に興味をお持ちの方は、是非次の記事もご覧下さい。