HP Pavilion h8-1090jp のレビューまとめ & カスタマイズに GTX580 が追加
HP Pavilion h8-1090jp のレビューの続きです。
(前回→ h8-1090jp のベンチマーク結果 i7-990XやSSD2台構成マシンの性能)
今回の記事では、これまで掲載してきた HP Pavilion h8-1090jp に関する内容のまとめを掲載します。
【これまでの h8-1090jp のレビュー記事】
→ HP Pavilion h8-1090jp レビュー Core i7-990X EE搭載の高性能マシン
→ Core i7-990X搭載「 h8-1090jp 」レビュー 外観やインターフェースの内容詳細
→ h8-1090jp のベンチマーク結果 i7-990XやSSD2台構成マシンの性能
あと先日(2011年7月25日)、HPの個人向けデスクトップPCのカスタマイズオプションに GTX580 が追加されました。
もちろん今回掲載している h8-1090jp でも追加が可能となっており、
ミニタワーの製品としては非常にスペックの高い構成を追及することができます。
ここでは製品の特徴をまとめると同時に、そちらについても簡単に触れたいと思います。
というわけで以下、h8-1090jp のまとめです。
掲載している h8-1090jp の主な特徴です。
・フロントパネル及び上部など、アクセスしやすい位置にカードリーダーやUSBポートを搭載
・エアフローに配慮された筐体内部パーツの配置
・ブルーレイディスクドライブを搭載
・地上・BS・110度CS対応のTVチューナーを搭載
・Core i7-990X エクストリーム・エディションを搭載
・160GB のSSDを2台(RAID 0)搭載
従来モデルとは異なるデザインが採用された今回の h8-1090jp、
上部トレーの形状やフロントパネル側のポートの位置などが変化し、
また従来と比較してポートの数が若干増えるなど、内容はよくなっています。
筐体はフロントパネルのみ光沢、後はマットな質感の素材を使用しており、
従来モデルよりもスタイリッシュな印象になりました。
自分的には今回のモデルのデザインの方が好みです。
ただ前モデルと同様、光沢は指紋や埃が付きやすいので、
手入れをこまめにしなくてはならないのが面倒だったりします。
今回の製品には、ブルーレイディスクドライブを搭載。
その他、カスタマイズで追加の光学ドライブを搭載する事も可能です。
背面のインターフェースの配置や種類も、前と比べてそう大きく変わってはいません。
拡張スロット付近の内容は、カスタマイズの内容によって変化します。
(グラフィックカードやUSB3.0拡張カード、TVチューナーなど)
今回のモデルにはTVチューナーやUSB3.0拡張カード、GTX460を搭載。
今回のモデルに始まった事ではありませんが、h8シリーズの筐体内部に搭載されたマザーボードは、
通常とは逆向きに配置されています。
この配置は、限られた筐体内の空間で発熱するパーツの位置を最適化すると共に、
できるだけ効率の良いエアフローを確保する為の工夫です。
次に構成ですが、今回のモデルは以下のような構成内容となっています。
【HP Pavilion Desktop PC h8-1090jp/CTの主な構成】
OS Windows 7 Ultimate SP1 64bit
プロセッサ Core i7-990X エクストリーム・エディション(3.46GHz/TB時最大3.73GHz)
チップセット X58 Express
グラフィックス GeForce GTX460(2GB)
メモリ 12GB(4GB×3/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大24GB)
ストレージ 160GB×2 SSD(RAID 0)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ(書込み対応)
拡張スロット PCI Express x16 × 2、PCI Express x1 × 1、PCI Express x4 × 1
拡張ベイ 5.25インチ×2、3.5インチ×2
TVチューナー 10倍W録画対応 地上・BS・110度CS対応Wチューナー
電源 600W ATX電源(Active PFC)
サイズ 175×415×412(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約10.98kg
ケース プレミアム・ミニタワー
上記の構成内容で、価格は約28~30万円(税込)。
構成なりの価格なのですが、やはり数字だけを見るとかなり高価です。
ここまでの構成のモデルを購入しようと思われる方はそう多くないのではと思うのですが、
下位モデルでは、そこそこの構成でありながら10万をきる価格となっており(しかも価格改定で安くなりました)、
コストパフォーマンスに関してはかなり優れているといえます。
この構成でのパフォーマンスはというと
【Win エクスペリエンス・インデックス】
【CrystalDiskMark】
【3DMark06】
【デビル メイ クライ 4】
いうまでもありませんが、非常にパフォーマンスは高いです。
SSD×2やCore i7-990X EEなどカスタマイズのコストもかなり高いですが、それだけの事はある内容です。
見てのとおり、3Dパフォーマンスもかなり高いのですが、
今回のモデルにはGTX460というミドルクラスのグラフィックスが搭載されており、
プロセッサとのバランスがやや悪い感じがしなくもありません。
価格的にはプロセッサはそこそこの内容で、上位のグラフィックスを載せた方が、
コストパフォーマンスは良いように思います。
・・というところで少し話しが逸れますが、つい先日、
HPのデスクトップPCにハイエンドグラフィックス GTX580 のカスタマイズオプションが追加されました。
このGPUは昨年の末に出たモデルで、最新というわけではありませんが、
非常にパフォーマンスの高いグラフィックスです。
GTX580が追加できるようになったのは今回の h8-1090jp だけではなく、
下位モデルの h8-1060jp や 1080jp でも追加できるようになっています。
ちなみに、このh8シリーズには600Wの電源が搭載されているのですが(前のHPEは460W)、
最上位モデルとはいえ、この製品の内容を考えるとやや容量は大きめの電源です。
というわけで、初めからこのグラフィックスが追加される予定だったのではと思うのですが、
それだったら初めから選択できるようにしてくれれば・・なんて思ったりも・・
(ひょっとすると、追加予定ではなかったのかもしれません、自分の想像です)
何にせよ、GTX460(1GB)の2倍の性能を誇るGPUという事で(今回の製品はVRAM 1GBではなく、2GBのGTX460を搭載)
これを載せる事が出来るようになったというのは、この製品の強みになるのではと思います。
ただ今回の構成に関して考えると、Core i7-990X EE は性能は申し分ありませんがそれ以上に高価です。
この h8-1090jp ではエクストリームエディションの他、Core i7-960(3.20GHz/1MB L2、8MB L3)や、
Core i7-970 プロセッサー(3.20GHz/1.5MB L2、12MB L3)の選択肢が用意されているのですが、
性能もコストも重視される場合は、グラフィックスに比重をおいた上で下位のプロセッサーを選択する、
というカスタマイズもありだと思います。
ですが今、旧世代の i7-960 や i7-970 を選択する意味はあまりないような気がします。
そういう意味では、エクストリームエディションを選択したいというのでなければ、
h8シリーズで最もお勧めなのは1090jpではなく、インテルの第2世代Core iが選択できる「 h8-1080jp 」だといえます。
(※ h8-1080jpに関しては、後日またレビューを掲載する予定です。)
ですので、h8の購入を検討されている方は・・
1090jp Core i7-990X EEが選択可能
1080jp インテルの第2世代Core i コスパ良 ←自分的にはこれがおすすめ
1060jp AMDプロセッサ コスパ最良
といったシリーズの特性を踏まえた上で、選択されると良いでしょう。
h8-1090jp のレビューは以上となります。
また後日になりますが、1080jp(インテル第2世代Core i搭載)レビューを掲載すると共に、
今回の 1090jp と 1080jp の内容や性能、価格などを比較してみたいと思います。
→ HP Pavilion h8-1090jp レビュー Core i7-990X EE搭載の高性能マシン
→ Core i7-990X搭載「 h8-1090jp 」レビュー 外観やインターフェースの内容詳細
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