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HP Pavilion dv7-6000のレビューの続きです。
(前の記事→ HP Pavilion dv7-6000のファンクションキーの機能をBIOSより変更する

Catalyst Control Center

dv7-6000(dv7-6100も)は、状況によって内蔵GPUにあわせて外部GPUを駆動させる事ができる、
オプティマス(Optimus)という機能に対応しています。

オプティマスと一口に言っても様々な種類があり、
dv7-6000で利用できるオプティマスは手動でGPUを切り替えるタイプ。

デフォルトでは外部GPUは有効になっており、
比較的高いパフォーマンスを発揮する事が出来ますが、
バッテリーの電力を節約したい時など、内蔵GPUのみで駆動させる事も可能です。


というわけで、今回の記事では内蔵GPUのみと外部GPU駆動時(内蔵+外部GPU)で
どの程度のパフォーマンス差があるのか、という事について触れてみました。




以下、掲載している dv7-6000の主な構成です。

外部GPU有効時の構成

グラフィックスの項目、ディスプレイアダプターの種類には「Radeon HD 6770」が表示されています。
dv7-6000 はデフォルトでは常にこの状態です。

ちなみに、このモデルは購入時に選択するCPUによって搭載されるグラフィックスの種類が変わります。
(Core i7選択時はRadeon HD 6770、Core i5ではRadeon HD 6490)




上記構成時(外部GPU駆動)のおおよそのパフォーマンスはというと・・



外部GPU有効時のエクスペリエンス・インデックス

プロセッサ 7.5
メモリ 7.6
グラフィックス 6.9
ゲーム用グラフィックス 6.9
プライマリ ハードディスク 7.7

このように、外部GPU駆動時は全体的にかなり高いスコアとなります。




次にCatalyst Control Centerのグラフィックスの設定より、
外部GPUが駆動しないように設定してみます。



切替可能なグラフィックスを設定する

スタートメニューからも設定画面を開く事が出来ますが、
「画面上を右クリック→切替可能なグラフィックスを設定する」でもOK。



Catalyst Control Center

現在、外部GPUがアクティブになっている事がわかります。
ちなみに画面を見ていただくと分かるとおり、バッテリー駆動時は自動的に内蔵GPUのみの駆動となります。



GPUの選択

切替可能なグラフィック設定より、GPUを選択します。
(ハイパフォーマンスGPU → 省電力GPU)



グラフィックプロセッサの変更

今回の dv7-6000 で利用できるオプティマス機能は、
GPU切替時に全てのアプリケーションを一旦終了させる必要があります。

手動ではない、自動でGPU切換えを行う事のできるタイプのオプティマスでは、
アプリケーションを終了させる必要が無いので、それを思うと若干手間ではあります。



Catalyst Control Center

切替後。
アクティブなGPUが、内蔵GPUに切り替わりました。




構成を確認してみると・・



内蔵GPU有効時の構成

ディスプレイアダプターの種類が「HD グラフィックス」に変化しています。
この状態でのマシンのパフォーマンスは・・



内蔵GPUのみ有効時のエクスペリエンス・インデックス

内蔵GPUのみ駆動時のエクスペリエンス・インデックスのスコアは

プロセッサ 7.5
メモリ 7.6
グラフィックス 6.3
ゲーム用グラフィックス 6.3
プライマリ ハードディスク 7.7

グラフィックス、及びゲーム用グラフィックスの項目が、6.96.3へと変化しました。
その他のスコアについては変化はみられません。




という感じで、グラフィック性能のみ変化するという事がわかりました。

なお、内蔵と外部GPUを「切り替える」と記載していますが、正確には切り替えるのではなく、
外部GPU駆動時も内蔵GPUは常に駆動しています。
(複雑な処理を外部GPUが担当し、処理結果を内蔵GPUに渡す)



デバイスマネージャ(内蔵GPUのみ)
内蔵GPUのみ駆動時のデバイスマネージャ

デバイスマネージャ(外部GPU&内蔵GPU)
外部GPU駆動時のデバイスマネージャ

このように、内蔵GPUは常に駆動しています。


なお、オプティマス機能を搭載しているといっても、
劇的にバッテリー駆動時時間を延ばす事ができるとか、便利になるという事はないと思います。

大幅に駆動時間を延ばす事が・・といった記載を見る事がありますが、
せいぜい延びても1時間程度。(もちろん構成などにもよります)

なので、バッテリー駆動時間を延ばすといっても知れていますが、
通常外部GPUを搭載したモデルだと平常時でも消費電力が高い傾向にあるのに対し、
内蔵GPUのみであれば常に省電力状態を保つ事ができ、無駄な電力消費を抑える事ができます。

バッテリーを少しでも長く持たせたいという場合にも勿論ですが、
使い方によっては節電等にも貢献しそうな機能だと思います。



というわけで、dv7-6000の記事はあと少し続きます。
宜しければ次の記事もご覧下さい。