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HPの液晶一体型PC「 HP Omni 200 PC 」のレビューの続きです。

今回の記事では、これまでに掲載してきた記事の内容をまとめると共に、
Omni 200 の下位モデルである Omni 100 の内容についても簡単にではありますが、
同時にチェックしてみたいと思います。

Omni 200

なお、今回の記事に載せているのは Omni 200 の主な特徴や性能のみで、
インターフェースの詳細などについては触れていません。

マシンの詳細な内容やパフォーマンスを知りたい方は、これまでに掲載した記事をご覧下さい。

【これまでの Omni 200 の記事】
Omni 200 レビュー フルHD対応 性能&機能重視の21.5型 液晶一体型PC (1/5)
HP Omni 200の外観(インターフェース・背面内部のパーツ)をチェック (2/5)
Omni 200 の実際のパフォーマンス詳細と 他の春モデルとの性能比較 (3/5)
HP Omni 200 システムリカバリの手順 (4/5)

というわけで以下、HP Omni 200 のまとめです。


【外観・インターフェース】

外観、インターフェースの特徴を並べてみました。
ポートの種類や数、配置などの詳細については、少し前に掲載したHP Omni 200の外観をご参照下さい。

・21.5型のフルHD液晶を搭載
・奥行が約22センチと省スペース
・未使用時は、ディスプレイの下部にキーボードを収納しておく事が可能
・ディスプレイはチルト・スイベル(首振り)機構である程度自由に向きを変える事が可能
・よく使用するスロットやポート類はディスプレイの側面に配置し、アクセスを容易に

21.5型という液晶サイズは、現在HPで提供されている、
個人向け液晶一体型PCのラインアップの中では2番目に大きいサイズです。

最も大きいのはタッチ機能を搭載したTouchSmart 600で、そちらは23型のフルHD液晶を搭載します。



液晶下のスペース

省スペース性に関しては、どのモデルもそれなりに優れていると思うのですが、
Omniシリーズで採用されているスタンドは、下部にキーボードを収納できるスペースが設けられています。

些細な事ですが、この収納スペースはとても便利。
HPの製品に限らず、他メーカーでもこの形状のスタンドは人気があるようです。



液晶の傾斜0度時最大30度のチルト機能

スイベル機構

更にこのOmni 200のスタンドは、ディスプレイのチルト、スイベルが可能。

ディスプレイは最大30℃まで傾斜させる事ができ、またスイベル機構によって、
ディスプレイの向きを左右に調整する事が可能です。



側面のインターフェース

比較的よく使用すると思われるポートやスロットに関しては、アクセスしやすい側面に配置。
移動する事なくUSBポートやカードリーダーを使用する事が可能です。

その他のインターフェースに関しては、背面に配置しています。



外観については、画面サイズや解像度、インターフェースの内容を省き、
Omni 100 も同じような感じの配置・機能となっています。

液晶に関しては、20型の非光沢液晶を搭載。
1600×900ドットと、Omni 200 に比べてやや解像度は劣ります。




【構成・パフォーマンス】

次に、Omni 200の構成や性能に関する特徴です。
掲載しているOmni 200の構成やパフォーマンスも簡単に掲載してみました。

・地上・BS・110度CS対応テレビチューナーを選択可能
・ブルーレイの選択が可能
・プロセッサの選択の幅が広い

Omni 200では、地上・BS・110度CSの3波に対応したTVチューナーの搭載が可能です。
光学ドライブに関しても、DVDスーパーマルチドライブの他ブルーレイも用意。

これらは下位モデルのOmni 100には搭載されていません。

さらに、下にも記載していますが、プロセッサの選択の幅が広く、
ユーザーの予算や用途に応じての構成調整が比較的自由に行えるようになっています。

ただ一つ、TouchSmart 600などには用意されているHDMI入力などが Omni 200 には用意されていないので、
家庭用のゲーム機を接続しての利用や、単なる液晶モニターとしての利用などを行う事が出来ません。

その点は、TouchSmart 600の方が優れていると思います。


ちなみにOmni 100ですが、このモデルは現在量販店のみでの販売となっており、ほぼ固定仕様です。

AMDベースの構成となっており、内容的にはプロセッサがAthlon II X2 270u、メモリ4GB、750GBのHDDに、
DVDスーパーマルチドライブ、無線機能など・・TVチューナーなどは搭載されていませんが、
なぜか標準でOffice Personal 2010などが搭載されていたりします。

性能に関しては、まあ悪くはないのではと思いますが、
オフィスの搭載など、かなり限定的なユーザーを対象とした製品のように見えます。

オフィスなどが必要であり、かつエンターテインメント機能を搭載しない、
とてもシンプルな液晶一体型PCをお探しの方向けのモデルだと思います。



次に今回掲載している Omni 200 の構成とパフォーマンスです。
より詳しいパフォーマンス等を知りたい方は「Omni 200 の実際のパフォーマンス詳細」をご覧下さい。


【HP Omni 200PC の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium 64bit
プロセッサ Core i7-870(2.93GHz、TB時最大3.60GHz/L2 MB + L3 8MB)
チップセット A57 Express
グラフィックス GeForce G210(512MB)
メモリ 4GB(2GB×2/PC3-10600/最大4GB)
ストレージ 1TB HDD(7,200rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 21.5型ワイド(1,920×1,080)
TVチューナー 地上・BS・110度CS対応テレビチューナー
無線機能 802.11 b/g/n ワイヤレスLAN
電源 最大180W
サイズ 545.5×220.09×428.56(幅×奥行き×高さ/mm/スタンドの傾斜0℃)
重量 約8.25kg



Win エクスペリエンス・インデックス

プロセッサ 7.5
メモリ 7.5
グラフィックス 5
ゲーム用グラフィックス 5.8
プライマリ ハードディスク 5.9

今回掲載している Omni 200 は、用意されている構成の中では比較的上位のパーツを搭載しています

そのパフォーマンスが上記のスコアになるのですが、やはり比較的性能は高く、
ゲームをするにはやや頼りないにしても、大抵の事は快適にこなす事の出来る内容です。


構成の特徴について述べると、この Omni 200 は液晶一体型のPCでありながら、
かなり幅の広い構成が提供されており、環境にあった柔軟なカスタマイズを行う事が可能です。

このシリーズには現在、インテル製のプロセッサを搭載したモデルが2種ラインナップされており、
下は Celeron E3400 から上は Core i7-870まで幅広く揃えるなど、
ある程度のパフォーマンスが必要な方、また簡単な作業が出来れば良いという方など、様々なニーズを満たします。

今回掲載したモデルは最も上位のプロセッサ Core i7-870 を搭載しており、パフォーマンスはかなり高いです。

SSDなどは提供されていないものの HDDは2TBまで、
2.5インチの外付ポータブルハードドライブを付属させる事ができます。

グラフィックスに関しても、特に性能に拘らないのであれば、
内蔵の HD グラフィックスの選択も可能ですし、GeForce G210 や GT230 などの外部GPUの選択も可能。

HPの春モデルで提供されている液晶一体型PCの中では、性能面においては最もハイスペックな構成が可能な為、
パフォーマンスを重視される方で液晶のタッチ機能などは特に必要でないという場合、
このモデルが適しているのではないかと思います。

TouchSmartも機能的には面白いモデルですし、パフォーマンスもそこそこ良いです。

ですが、機能性・パフォーマンス・カスタマイズ性という点から見ると、
液晶一体型PCのラインアップの中では、このモデルが最もコストパフォーマンスが良く、
ニーズにあった内容の構成が入手できる製品だと思います。

私自身は、液晶一体型の中では Omni 200 が最も好みです。




【Omni 200 のまとめ】

・液晶は21.5型フルHD、タッチ機能非搭載・非光沢を採用
・省スペース性に優れる
・操作性・機能性が良い
・地上・BS・110度CS対応テレビチューナー
・カスタマイズ性に優れている

簡単にまとめると、以上のような内容となります。

記事の途中でも述べましたが、Omni 200の下位モデルである Omni 100は、
量販店モデルのみで固定仕様、さらに標準でオフィスが付属していたりと、
比較的限定されたユーザー向けの製品です。

タッチ機能を搭載しない液晶一体型で、カスタマイズが可能なモデルというとOmni 200のみとなります。

TVやフルHD対応、ブルーレイ等、エンターテインメント機能についても 申し分はないですが、
同じ液晶一体型PCでタッチ機能を搭載する TouchSmart 600 などでは、HDMI入力の搭載や音質など、
より拘った内容となっていますので、その辺を重視するのであれば TouchSmart 600の方が良いかも知れません。

家庭用ゲーム機などのモニタとして使えないのは、一部ユーザーによっては残念ですが、
性能的には TouchSmart 600 よりも Omni 200 の方が上位の構成が可能。

スタンドの形状や非光沢の液晶など、所々に良いと思われる部分を沢山持ち合わせていますので、
タッチ機能に拘らないのであれば、このモデルは中々お勧めできる製品だと思います。



というわけで、HP Omni 200 PCのレビューについては以上となります。
製品の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。


なお、少し前の記事にも記載したのですが、2月より一時的に販売停止となっていた、
HPの Sandy Bridge搭載の春モデルが3月15日より再度販売開始されます。(予定)

ですので、再販されるモデルに関しても再度見直してみたいのですが、
その前にp6000シリーズのデスクトップPCのレビューを先に掲載したいと思います。

HPEシリーズはフラッグシップモデル、s5000シリーズは省スペース、
そしてp6000はHPEとおなじミニタワーデスクトップではありますが、
より安価な構成からハイスペックな構成の選択も可能な、幅広い構成を持つシリーズです。

というわけで、p6000シリーズの製品に興味をお持ちの方は、
是非次のレビューにも目を通してみてください。