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HP Omni 200PC のレビューの続きです。
前の記事ではHP Omni 200の外観詳細や背面内部のパーツへのアクセス等について掲載しました。

今回は掲載している Omni 200 の構成と、行ったベンチマークの結果や比較を掲載したいと思います。

CPU-Z

前の記事でOmni 200は液晶一体型のPCにしてはカスタマイズ性に優れていると述べましたが、
通常のデスクトップPCに比べると、やはり拡張性には劣ります。

しかし省スペース性やパフォーマンス、価格、手軽さなどを総合的に見た場合、
よほど高性能なデスクトップPCを必要としているのでなければ、かなりお買い得なモデルではないかと思います。

使用しているOmni 200は最大構成ではありませんが、
提供されている中では比較的上位のパーツを搭載しており、パフォーマンスも中々快適です。


というわけで、今回の記事では Omni 200 のパフォーマンス面を見てみます。

以下、Omni 200の構成やベンチマーク結果の他、これまでにレビューを掲載したHPの2011年春モデル、
HPE 590jps5730jpのベンチスコアとの比較表なども掲載してみました。



まず、今回掲載している Omni 200PC の構成の他、比較に用いる各モデルの構成を簡単に掲載します。

なお、ベンチスコア比較は「エクスペリエンス・インデックス」と「CrystalMark 2004R3」のデータのみで、
その他のベンチマーク結果については、Omni 200PCのスコアを単独で掲載します。

Speccy 要約

【HP Omni 200PC の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium 64bit
プロセッサ Core i7-870(2.93GHz、TB時最大3.60GHz/L2 MB + L3 8MB)
チップセット A57 Express
グラフィックス GeForce G210(512MB)
メモリ 4GB(2GB×2/PC3-10600/最大4GB)
ストレージ 1TB HDD(7,200rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 21.5型ワイド(1,920×1,080)
TVチューナー 地上・BS・110度CS対応テレビチューナー
無線機能 802.11 b/g/n ワイヤレスLAN
電源 最大180W
サイズ 545.5×220.09×428.56(幅×奥行き×高さ/mm/スタンドの傾斜0℃)
重量 約8.25kg

プロセッサとメモリに関しては最上位のパーツを掲載しています。
グラフィックスはG210の他、HD グラフィックスも選べますし、上位にはGT230等も選択可能です。

ストレージに関しては、上には2TBのHDDも用意されていますが、
1TBと2TBのHDDを搭載するのとでは、パフォーマンスには特に差はないでしょう。

その他TVチューナー機能や、光学ドライブなどのオプションもありますが、
パフォーマンスに直接影響する部分ではないので、細かくは触れません。

上記構成で価格を見積もると、約13万5千円前後

なお、今回のモデルにはOfficeが搭載されているのですが、
性能や機能に関わる部分ではないので価格には含めていません。


次に、比較として用いるs5730jpHPE 590jpの主な構成です。

【HP Pavilion Desktop PC s5730jp の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium 32bit
プロセッサ Phenom II X6 1065T (2.90GHz/TB時最大3.40GHz/L3 6MB+L2 3MB)
グラフィックス GT420(512MB)
メモリ 4GB(2GB×2/PC3-10600/最大8GB)
ストレージ 500GB HDD(7,200rpm)

このHP Pavilion Desktop PC s5730jpが属するs5000シリーズは、HPの個人向けデスクPCの中では、
省スペース性能に優れたモデルという位置づけでラインアップされています。

その中でもこのs5730jpはAMD製のプロセッサを搭載したモデルで、
インテル製のプロセッサを搭載したモデルよりも安価であるのが特徴です。

上記構成はほぼ最大構成(全てではない)で、6コアのプロセッサを搭載するなど、
かなりパフォーマンスには優れています。

価格は、構成から簡単に見積もると 約13万円前後となります。


【HPE 590jp の主な構成】

OS Windows 7 Ultimate 64bit
プロセッサ Core i7-930 (2.8GHz/TB時最大3.06GHz/L3 8MB+L2 1MB)
グラフィックス GTX460(2GB)
メモリ 24GB(4GB×6/PC3-10600/最大24GB)
ストレージ 160GB SSD×2(RAID 0)

HPE 590jpは、HPの個人向けデスクトップPCで最上級のHPEシリーズに属するモデル。

HPEシリーズの中でも最も上位の構成が提供されており、
負荷の高いゲームPC等も余裕でこなします。

筺体がやや大きい為 省スペース性には優れませんが、その分拡張性は高く、
カスタマイズの幅も広いので、予算に合った構成を組む事ができるなど様々な長所を持ちます。


今回スコアを掲載するモデル(上記構成)の価格は 約25万円弱

決して安価ではありませんが、OSにはWindows 7 Ultimate、24GBのメモリやGTX460、
SSDの2ドライブ構成など内容の割には安いと思います。

なお、このモデルは比較的コストを抑えた低めの構成であっても、パフォーマンスは高め。
なので、高性能PCを求めるユーザー以外からのニーズも高いようです。



というわけで長々と書きましたが、以下 HP Omni 200PC のベンチマーク結果です。

上にも記載しましたが、エクスペリエンス・インデックスとCrystalMark 2004R3のみ、
他モデル(上に記載の)とのデータ比較も掲載します。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

Win エクスペリエンス・インデックス

プロセッサ 7.5
メモリ 7.5
グラフィックス 5
ゲーム用グラフィックス 5.8
プライマリ ハードディスク 5.9

Omni 200の基本スコアは、グラフィックスの「5.0」。
プロセッサの性能はかなり高いですが、グラフィックスは低くはないにしろ、高くもありません。

さほど負荷の高くないPCゲームなどは普通にプレイできますが、
ゲームPCに向いたモデルとはいえなさそうです。

なお、この Omni 200 にはもう一つ上位のグラフィックスを搭載する事が出来るようになっていますので、
そちらを選択すれば、もう少しグラフィックス性能が向上するでしょう。


以下、各モデルのスコア比較です。

比較といっても、コンセプトも価格も異なる製品同士なので決して良い組み合わせではないですが、
一応同じ春モデルのデスクトップ・・という事で、データのあるマシンのみ比較してみました。

Win Exインデックス HP Omni 200PC HP Pavilion Desktop PC s5730jp HP Pavilion Desktop PC HPE 590jp
プロセッサ 7.5 7.4 7.5
メモリ 7.5 7.4 7.5
グラフィックス 5 5.7 7.4
ゲーム用グラフィックス 5.8 6.5 7.4
プライマリ ハードディスク 5.9 5.9 7.9

どのモデルもプロセッサのスコアは大きくは変わりません。
グラフィック性能はやはりOmni 200が一番低いですが、まあ用途的に考えると十分でしょう。

HPE 590jpのみプライマリ ハードディスクのスコアが飛びぬけて高いですが、
これはSSD(160GB×2/RAID 0)を搭載している為で、この構成はパフォーマンスに大きく貢献します。

今のところOmni 200にはSSDの選択肢はないので、これ以上HDDのスコアをあげる事は難しいですが、
もしSSDを搭載できればより快適なパフォーマンスが実現できるだろうと思います。



次はCrystalMark 2004R3のスコアです。

上記エクスペリエンス・インデックスと同じように、
Omni 200のCrystalMark 2004R3のスコアと、他モデルとのスコア比較を掲載してみました。

【CrystalMark 2004R3】

CrystalMark 2004R3

Mark ・・・ 217184
ALU ・・・ 57976
FPU ・・・ 54764
MEM ・・・ 45623
HDD ・・・ 15180
GDI ・・・ 15137
D2D ・・・ 6868
OGL ・・・ 21456

CrystalMark 2004R3 各項目の意味

CrystalMark 2004R3 HP Omni 200PC HP Pavilion Desktop PC s5730jp HP Pavilion Desktop PC HPE 590jp
Mark 217184 184394 250946
ALU 57976 44124 52559
FPU 54764 43603 50557
MEM 45623 32639 45476
HDD 15180 13631 37572
GDI 15137 8666 14817
D2D 6868 12946 17759
OGL 21456 28785 32206

総合的なパフォーマンスで考えると、Omni 200 は s5730jp をやや上回る性能。

ベンチマークプログラムの内容によるところもあると思いますが、
グラフィックパフォーマンス以外のスコアはOmni 200の方が上と出ています。

ただ、実際の感触では s5730jp の方が比較的快適に動作しており、
それはやはりグラフィックス性能の違いによる所が大きいと思います。


なお、上記掲載の Omni 200 や s5730jp は大体同価格の構成ですが、
性能や搭載機能の他、Omni 200 には21.5型の液晶が含まれているという事等を考慮すると、
コストパフォーマンスは Omniの方がやや良いかもしれません。

s5000シリーズのような省スペース性に優れたモデルを検討されている場合、
スペック等の条件さえ合えば Omni 200 を選択肢に加えても良いのではないかと考えたりします。



では以下、Omni 200 のベンチマークスコアの残りのデータを掲載していきます。

【3DMark06】

3DMark06

3DMark score ・・・ 3419
SM 2.0 Score ・・・ 1237
SM 3.0 Score ・・・ 1183
CPU Score ・・・ 5252



【大航海時代 Online】

大航海時代 Online

平均 ・・・ 2019~2041



【モンスターハンターフロンティア 絆】

モンスターハンターフロンティア 絆

平均 ・・・ 1396~1398



【BIOHAZARD】

BIOHAZARD

平均fps ・・・ 20.2
RANK ・・・ C



【デビル メイ クライ 4】

デビル メイ クライ 4

平均fps ・・・ 24.27~38.99
RANK ・・・ D



【FINAL FANTASY XI】

FINAL FANTASY XI

FINAL FANTASY XI LOW

FINAL FANTASY XI HIGH

LOW ・・・ 11008
HIGH ・・・ 7972



【FINAL FANTASY XIV】

FINAL FANTASY XIV キャラクター・モード選択

FF XIV LOW

FF XIV HIGH

LOW ・・・ 575
HIGH ・・・ 284


Omni 200のベンチマークスコアについては以上となります。

パフォーマンスは思ったよりも高かった、というのが自分の感想なのですが、
高性能PCを購入したいと思われる場合は、通常のタワー型のデスクトップPCの方が良いかもしれません。

ただ、Omni 200は液晶一体型の割にはカスタマイズの幅が広いので、
自分にあった構成のモデルが選びやすいという魅力を持ちます。
上位構成のモデルでも、比較的安価であるという部分もポイントではないでしょうか。

そういうわけで、このOmni 200は、ある程度の省スペース性と手軽さを持ち合わせた上で、
さらにパフォーマンスは高い方が良い、という方に最適なマシンだと思います。


とまあ、簡単にまとめてみましたが、まだレビュー記事は続きます。