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2月17日に販売が終了してしまったデュアルコアの Thinkpad X100e ですが、
折角なので、シングルコアの Thinkpad X100e のスコアと比べてみました。

※シングルコアの Thinkpad X100e は現時点(2月18日現在)ではまだ購入する事が可能です。

Thinkpad X100e

デュアルコアの X100e と比較するのは、X100e 発表当時の初期のモデルで、
現在の製品とは、同じシングルコアモデルでも仕様や提供されているカスタマイズ等が異なります。

全体的に内容は向上していますが、価格はかなり下がっており、
クーポンなどを利用して購入すれば、かなり安価に購入する事が可能になると思います。

性能に関しては、シングルコアの方に関してはそれ程期待できるというものではないですが、
似た価格・携帯性のネットブック(Atom)などと比較した場合、パフォーマンスは上だと言えるでしょう。

ただ、このシングルコアCPUの X100e、安価で程々の性能のマシンを求める方には良いモデルだと思いますが、
今はシングルコアの X100e と似た価格でCore i3の Edge 11”などが買えてしまうので、
自分としてはCore i3搭載の Edge 11”の方がお勧めだったりします。
(2月18日現在: X100e 最小構成¥58,800/Edge 11”最小構成¥60,900

とまあ、最初に自分の意見を述べてしまっているのですが、
とりあえず以下、マシンの構成やパフォーマンスの詳細などを載せてみました。



まず最初に、デュアルコアCPUを搭載した Thinkpad X100e の構成です。

Speccy

【Thinkpad X100e (型番:287659J)】

OS   Windows 7 Home Premium 32bit
チップセット   AMD M780G
プロセッサ   Athlon Neo X2 L335(1.6GHz/L2 512KB) デュアルコア
ビデオカード   Radeon HD 3200(チップセット内蔵)
メモリ   2GB(PC2-5300 DDR2 SDRAM/最大4GB)
HDD   320GB HDD(5,400rpm)
ディスプレイ   11.6型HD(1366×768)、LEDバックライト、光沢なし
無線機能   Centrino Advanced-N + WiMAX 6250、Bluetooth v2.1 + EDR
サイズ   282×209×15~29.5(幅×奥行×高さ/mm)
重量   約1.5kg(6セル搭載時)
バッテリー   6セルバッテリー


そして、シングルコアCPUを搭載した Thinkpad X100e の構成。

【Thinkpad X100e (型番:不明)】

OS   Windows 7 Home Premium 32bit
チップセット   AMD M780G
プロセッサ   Athlon Neo MV-40(1.6GHz) シングルコア
ビデオカード   Radeon HD 3200(チップセット内蔵)
メモリ   2GB(PC2-5300 DDR2 SDRAM/最大4GB)
HDD   160GB HDD(5,400rpm)
ディスプレイ   11.6型HD(1366×768)、LEDバックライト、光沢なし
無線機能   ThinkPad IEEE 802.11b/g/n
サイズ   282×209×15~29.5(幅×奥行×高さ/mm)
重量   約1.5kg(6セル搭載時)
バッテリー   6セルバッテリー

発表当時の X100eにはシングルコアCPUしか用意されておらず、標準でメモリは1GB、
またワイヤレス関連の機能も提供されてはいますが、標準では搭載されていないなど、
現在販売されている X100e の内容とはかなり違う部分がありました。
(上記に掲載のX100eは多少カスタマイズしてある)

それを考えると、現在は価格は低下しながらもスペックは多少アップするなど、
発売当初に比べるとかなり魅力的な内容になったといえます。



では次に、パフォーマンスを見てみます。

シングルコア、デュアルコアの X100e の比較は最初のエクスペリエンスインデックスのみ、
後のスコアはデュアルコアCPUを搭載した X100e のデータとなります。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

デュアルコアX100eのエクスペリエンスインデックス

上はデュアルコアCPU搭載の X100e のスコア。



シングルコアCPU Thinkpad X100e のスコア

そしてこちらはシングルコアCPU搭載の X100e。
以下は、両モデルスコアの比較表です。

Win Exインデックス ThinkPad X100e(デュアルコア) ThinkPad X100e(シングルコア)
プロセッサ 4.1 3.1
メモリ 5.2 4.9
グラフィックス 3.4 3.5
ゲーム用グラフィックス 4.7 4.9
プライマリ ハードディスク 5.6 5.9

当然ですが、プロセッサのスコアに比較的大きな差がみられます。
スコアが「1.0」異なると、体感できる速度にもはっきりとした違いを感じられます。

自分的には、やはり使うのであれば、デュアルコア程度のパフォーマンスがないと厳しいかと思います。

ちなみに、プロセッサ以外の構成はほぼ同じですので、
その他のスコアに関してはそれ程大きな差は見られません。

グラフィックス、プライマリ ハードディスク等の僅かなスコア差は、
環境によるものだと考えて良いでしょう。


と、ここで Edge 11”のデータを持ち出そうかとも考えたのですが、
Edge 11”についての話は今回の記事の主旨とは異なり、大きく脱線してしまいそうなのでやめました。

また気が向いたら別記事にするかもしれません。

というわけで以下、デュアルコアCPU搭載 X100e のその他のベンチマーク結果です。
もう販売されていないモデルですので、簡単に載せたいと思います。



【CrystalMark 2004R3】

CrystalMark 2004R3

Mark ・・・ 53402
ALU ・・・ 11978
FPU ・・・ 11591
MEM ・・・ 9215
HDD ・・・ 8181
GDI ・・・ 3529
D2D ・・・ 2006
OGL ・・・ 6902

CrystalMark 2004R3 各項目の意味

かなり大まかに考えると、今回の X100e の上位モデルであるデュアルコアCPU搭載マシンは、
Edge 11”でいうとCore i3搭載のハイエンドモデルに当たるのだと思いますが、
CrystalMark 2004R3のスコアはGDI以外は全て Edge 11”の方が上です。

そのCore i3搭載の Edge 11”と、現在販売されているシングルコア X100e(下位モデル)が、
冒頭に記載したような価格差だと考えると、どちらがコストパフォーマンスが良いかは明確だと思います。
(2月18日現在: X100e 最小構成¥58,800/Edge 11”最小構成¥60,900

決して自分が Edge 11”を使っているからという理由でそう述べているのではなく、
様々な部分でEdge 11”の方が上だと感じます。

まあ、X100eという製品が先にあるからこそ、今の進化したEdge 11”が存在するのかもしれません。
(→ Thinkpad Edge 11”のレビューまとめ



【3DMark06】

3DMark06

3DMark score ・・・ 1078
SM 2.0 Score ・・・ 351
SM 3.0 Score ・・・ 427
CPU Score ・・・ 1099


【大航海時代 Online】

大航海時代 Online

平均 ・・・ 405~427


【モンスターハンターフロンティア 絆】

モンスターハンターフロンティア 絆

平均 ・・・ 291~298


【FINAL FANTASY XI】

FINAL FANTASY XI LOW

FINAL FANTASY XI HIGH

LOW ・・・ 3780
HIGH ・・・ 2135


デュアルコアCPU搭載の X100e のパフォーマンスは以上となります。

現在はデュアルコア X100eは販売終了となり、シングルコアCPU搭載の X100e のみとなってしまいましたが、
デュアルコア X100e の性能より、シングルコアCPU X100e の大体のパフォーマンスがつかめるかと思います。

とはいっても多分、そちらのモデルも近いうちに販売が終了するでしょうから、
新しい製品に拘る方は新製品の登場を待ったほうが良いかもしれません。

現在販売のX100eは、コスト重視の方には最適な製品だと思います。

そしてしつこいですが、同じ11.6型であればEdge 11”の方がお勧めだったり・・
比較や性能などを掲載しながらも、最終的に出した結論がそのような内容でした。