前に掲載したレッツノートの記事から少し間が空いてしまいましたが、
レッツノートの最新モデル J9 と、従来からの人気モデル S9 の比較を行ってみました。
→ レッツノート S9 のレビュー記事
→ レッツノート J9 のレビュー記事

レッツノート S9

J9 シリーズは、10月に発売開始されたレッツノートの最新製品。

10.1型の液晶を搭載し、かつコンパクトながら標準電圧のプロセッサを搭載するなど、
一般的に多い10.1型のミニノートとは一線を画す内容で、発売当初より非常に高い人気を集めています。

一方で S9 シリーズは以前より継続して販売されているおなじみのモデルで、
12.1型でありながらドライブを内蔵するという、とても便利な仕様のモバイルPC。
レッツノートでは最も高い人気を誇るモデルとして、J9 が出た今も広く親しまれています。

性質が異なるので、どちらの方が優れているとはいえないのですが、
両者のモデルが具体的にどのように異なるのか、簡単な比較を行ってみました。




まず最初は、S9 と J9 の外観面・デザイン的な違いです。

レッツノート J9 正面全体

レッツノート S9 正面全体

レッツノートJ9は10.1型ワイド WXGA(1366×768)S9は12.1型 WXGA(1280×800)
J9の方が画面サイズは小さいのですが、解像度は上です。

ボディカラーはJ9はブラックアロイ、S9はグレイッシュメタル。
ですがこれはモデルによって異なるので、J9 と S9 の違いとはいえません。



レッツノート J9 左側面

レッツノート S9 左側面

レッツノート J9 と S9 の左側面。



レッツノート J9 右側面

レッツノート S9 右側面

レッツノート J9 と S9 の右側面。
各モデルの左側面・右側面のインターフェースは、配置こそ違えど内容は殆ど変わりません。
(J9プレミアムエディションには、ExpressCardスロットが搭載)



レッツノート J9 前面

レッツノート S9 前面

S9 と J9 の前面。



レッツノート J9 前面左

レッツノート S9 前面左

各モデルの前面左側は、配置は異なりますが内容は殆ど同じです。
電源、インジケーターランプ、ヘッドフォン出力、マイク入力、無線LANのオンオフ



レッツノート S9 前面右

レッツノート S9 光学ドライブ

レッツノート S9 のパームレスト右側には、光学ドライブ(シェルドライブ)を搭載。
光学ドライブは 10.1型のJ9には搭載されていません。

多分、構成的にはここが一番異なる部分ではないかと思います。



レッツノート J9 背面

レッツノート S9 背面

J9 も S9 も背面には何もありません。



レッツノート J9 底面

レッツノート S9 底面

J9 と S9 の底面。
バッテリーの形状が異なるようです。



レッツノート J9 キーボード

レッツノート S9 キーボード

J9 と S9 のキーボード。
配列はほぼ同じですが、キーの形状が異なります。

S9 では従来のスクエア型J9 では新しいリーフ型のキーを採用。

J9 で採用された新しいリーフ型のキーは、指や爪の引っ掛かりなどを防ぐ効果があるそうで、
実際に打鍵時のミスが10%低減したとの計測結果も出ています。



レッツノート J9 トップパネル

レッツノート S9 トップパネル

J9 と S9 のトップパネル。

レッツノート S9 は従来からのデザインを採用、
J9 はそれとはまた違ったすっきりとしたシンプルなデザインを採用しています。

S9 に採用されているトップパネルは、自動車のボンネットのような構造が採用されており、
その凹凸によって強度を高めているのだそうです。

平面のまま成型するよりも頑丈になる分、材料を薄くして軽量化に貢献する事ができるのだとか。

一方で J9 のトップパネルにはそのような工夫は見られませんが、
J9 にはジャケットスタイルが採用されており、ジャケットの装着によって強度を大幅に高める事ができます。


以下、今回のレッツノート J9 に採用されたジャケットです。



レッツノート J9 のジャケットスタイル

写真は、シフォンホワイトというカラーのジャケット。



レッツノート J9 ジャケットのハンドストラップ

ジャケットの底面には、ハンドストラップが取り付けられています。



レッツノート J9 ジャケットスタイル2

底面のハンドストラップにより、マシンを片手でも持つ事が可能です。
このジャケットは、とても便利そうだなあと実際に触ってみて思いました。



レッツノート J9 ジャケットのバリエーション

こちらは、ジャケットのカラーバリエーション
ですが、モデルによって選択できるカラーと出来ないカラーがあります。



レッツノート S9 天板のバリエーション

そしてこちらは、従来のレッツノートの天板のバリエーション
これもモデルによって選択できるカラーと選べないカラーがあります。


外観的な違いについては以上となります。

レッツノート J9 にはこれまでと違ったデザインが採用されているため、
S9 のデザインと大幅に異なる・・というよりは、従来のレッツノートのデザインとの差が大きいといえます。

S9とJ9との明確な差は、液晶サイズと光学ドライブの有無で、
ドライブが必要かそうでないかで、J9、S9のどちらかを求めるユーザーも多いのではないかと思います。

自分に関しては、以前はコンパクトなモデルにも光学ドライブは付いていた方が便利だと考えていたのですが、
最近では、別にドライブがなくても外付けのものを必要な時に利用すれば良いと考えるようになった為、
どちらのモデルが魅力かと聞かれれば、やはりコンパクトで新しい筺体デザイン、
ジャケットスタイルなどを採用した J9 の方に軍配が上がります。



では次に、パフォーマンス面の違いについてです。

といっても、パフォーマンスはモデルごとの違いというよりは、
構成内容の違いといった方が正しいと思います。

ですので、ここでは「この構成であれば、この程度の性能」というような、
大まかな性能の目安としてご覧いただければと思います。


ちなみにここで比較するのは・・

・レッツノート J9 プレミアムエディション ワイヤレスWANモデル(マイレッツ倶楽部モデル)
・レッツノート J9 ハイパフォーマンスモデル(店頭モデル)
・レッツノート S9 CF-S9L(店頭モデル)

の3モデルです。
以下に主な構成を記載しています。


【Let’snote J9 CF-J9(プレミアムエディション ワイヤレスWANモデル/マイレッツ倶楽部モデル)】

OS: Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ:Core i7-640M(2.80GHz、TB時最大3.46GHz)
グラフィックス: HD グラフィックス(内蔵グラフィックス)
メモリ: 4GB(最大8GB)
ストレージ: 256GB SSD
ディスプレイ: 10.1型ワイドWXGA(1366×768)、光沢なし

【Let’snote J9 CF-J9(ハイパフォーマンスモデル/店頭)】

OS: Windows 7 Home Premium 32bit
プロセッサ:Core i5-460M(2.53GHz、TB時最大2.80GHz)
グラフィックス: HD グラフィックス(内蔵グラフィックス)
メモリ: 2GB(最大6GB)
ストレージ: 128GB SSD
ディスプレイ: 10.1型ワイドWXGA(1366×768)、光沢なし

【Let’snote S9 CF-S9(店頭)】

OS: Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ:Core i5-560M(2.66GHz、TB時最大3.20GHz)
グラフィックス: HD グラフィックス(内蔵グラフィックス)
メモリ: 4GB(最大8GB)
ストレージ: 500GB(5400rpm)
ディスプレイ: 12.1型WXGA(1280×800)、光沢なし

性能に関する部分では、どのモデルもプロセッサやメモリ、ストレージがそれぞれ異なります。


上記の構成での、各モデルのエクスペリエンス・インデックススコアは・・

Win Exインデックス Let’snote S9 店頭モデル Let’snote J9 ハイパフォーマンスモデル Let’snote J9 プレミアムエディション
プロセッサ 6.9 6.6 6.9
メモリ 5.9 5.5 5.9
グラフィックス 4.2 3.4 3.4
ゲーム用グラフィックス 5.1 3.8 4.7
プライマリ ハードディスク 5.8 6.8 6.8

J9 プレミアムエディションが最もスコアが高いだろうと考えていたのですが、
実際は、S9 の店頭モデルのスコアの方が若干高めだという結果になりました。

J9の店頭モデルと、プレミアムエディションでは、メモリとSSDの容量、
そしてプロセッサが異なるのですが、こちらは大体予想通りの内容です。

S9に関しては予想していたよりもや高めかなという程度のスコアなのですが、
どのモデルも標準電圧版プロセッサを搭載している為か、パフォーマンスは全体的に高めです。

上記3モデルに限らず、レッツノートの2010冬モデルは大体このような感じのパフォーマンスだと思います。


ちなみに余談ですが、S9 は12.1型の光学ドライブ搭載モデルだと述べましたが、
光学ドライブを搭載しない12.1型の N9 というモデルも存在します。

これまでは 10.1型の J9 が存在しなかった為、N9 を求めるユーザーも少なからずいたかと思うのですが、
J9 が登場した今、存在意義があるのだろうかと考えたり・・(液晶サイズは違いますが)

用途や環境は人によって様々ですので、N9 が必要だと言うユーザーもいるのかもしれませんし、
もしかすると他のシリーズにはない構成を組む事ができるなどの特長があるのかもしれません。

ですが内容を見る限りでは、N9 は自分にはあまり魅力がないシリーズだと感じます。


それに対し、今回の J9 はかなり魅力的です。
今までにないタイプの製品だという事もありますが、それを差し引いても内容は充実しています。

レッツノートは高い、という声を良く聞きますが、
新幹線やカフェなどでは、やはり圧倒的にレッツノートを目にする割合が高いです。
という事はやはり、高くても売れているということです。

しかし屋外で男性以外のユーザーを見かけたことがありません。

いや、屋内でもレッツノートの女性ユーザーを見かけた事は多分ないのですが、
J9 の登場をきっかけに、そちらのユーザー層へ向けた製品展開も積極的に行われるでしょうから、
今後は、レッツノートを携帯する女性の姿を目にする事も多くなるかもしれません。


最後、記事と余り関係のない内容となってしまいましたが、
レッツノート S9 と J9 の比較は以上となります。

なお、各モデルの詳細については、直販サイトの製品ページによりわかりやすい解説が掲載されています。