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日本HPのビジネスノートブック HP ProBook 4720s のレビューです。

前の記事「HP Recovery Manager で ProBook 4720s を工場出荷時の状態に戻してみる」に引き続き、
今回の記事では、ProBook 4720s のレビューまとめとして、実際の使用感や価格面について触れてみたいと思います。

ProBook 4720s

これまでの記事中で何度か、ProBook 4720s はコストパフォーマンスに優れたモデルだと述べましたが、
その言葉通り、この ProBook 4720s は内容を考えるとかなり安価な製品です。

ビジネス製品全体のラインアップで考えると、決して高性能というわけではないのですが、
業務用として使用するマシンとしては十分に快適なパフォーマンスと、充実した機能を持ち合わせています。

この ProBook 4720s は、17.3型の液晶やインターフェースなど操作性の良さも長所の一つですが、
それ以上に低価格でありながらビジネス向けの高度なツールを搭載しているなど、
機能面の充実が特に大きな魅力だと感じます。

というわけで以下、ProBook 4720s のレビューのまとめとして、
使用感(操作性や機能など)や製品の価格について思った事を述べてみました。




まず最初に、今回の ProBook 4720s の主な構成とパフォーマンスなどの概要を掲載します。

【HP ProBook 4720s の主な構成とパフォーマンス】

OS: Windows 7 Professional 32bit
プロセッサ: Core i3-370M(2.40GHz/L3 3MB)
メモリ: 2GB(2GB×1/最大8GB)
チップセット: HM57 Express
グラフィックス: Radeon HD 5470
ディスプレイ: LEDバックライト付 17.3型ワイドHD+(1,600×900)、非光沢
ハードドライブ: 250GB(7,200rpm/SMART機能、HP 3Dドライブガード対応)
光学ドライブ: BDコンボドライブ

今回掲載しているモデルは、ProBook 4720s で提供されている中では大体中間辺りの構成です。


【エクスぺリエンス・インデックス】

次にパフォーマンスの概要です。

ProBook 4720s Win Exインデックスのスコア

プロセッサ  6.4
メモリ  5.5
グラフィックス  5
ゲーム用グラフィックス  6.2
プライマリ ハードディスク  5.9

プロセッサは 下位となる Core i3-370Mですが、高性能なCore iシリーズですのでスコアは比較的高め。
(最小構成ではCeleron P4600 も用意)

グラフィックスには標準で Radeon HD 5470 を搭載しています。
下位でも全体的な構成のバランスが良く、パフォーマンスも高めです。

前記事→ HP ProBook 4720s のパフォーマンスはどの位? 各種ベンチマーク結果を掲載


【マシンの操作性について】

何度も記載していますが、この ProBook 4720s は17.3型の液晶を搭載する、
ProBook では最も大きなサイズの液晶・筐体を持つモデルです。

液晶は反射が少なく目が疲れにくいノングレアタイプで、アイソレートキーボードの打鍵感も普通に○。

キーボードには使いやすい4列のテンキーを搭載しており、
誤操作を防ぐ為に、テンキーと通常キーとの間には若干の隙間が設けられています。

インターフェースに関しても、USBポートを4基、HDMIやBDコンボドライブを備えるなど、
このサイズの筐体ですので特に不足はみられません。

ビジネスモデルに多い指紋センサーは持ちませんが、
ウェブカメラを使用した顔認証によるログインが行えるようになっており、
業務用PCとしては十分な機能性を持ち合わせています。


ただ一つ、自分が考える難点として、クリックボタンとパッドが一体になったタッチパッドだけは使い難く・・

そんなことはないという反対意見の方もいるのかもしれませんが、
このタイプのタッチパッドは誤操作が多くなるだけではなく、指や手が非常に疲れますので、
マウスの使える環境での使用でない場合、長時間の操作は辛いかもしれません。

逆に、ProBook 4720s は据置きでの利用が想定される大型ノートですので、
初めからタッチパッドは使わないものとして作られているのかもしれないと思います。

それ以外の部分に関しては問題なく、とても使いやすいノートです。

前記事→ HP ProBook 4720s 17.3型ビジネスノートのインターフェースは? (外観レビュー)



【ProBook 4720s のビジネスノートとしての機能は?】

機能面(主にビジネスで重視されるセキュリティ面)については、
少し前の記事で詳しく解説したのですが、もう一度簡単にまとめます。
(前の記事→ ビジネスノートならではの機能 ProBook 4720s の各種ツールの詳細

■HP ProtectToolsセキュリティマネージャーを搭載

各種パスワードの管理、顔認証機能、ドライブ暗号化やHDD内のデータ完全消去、USBポートの無効化、
各種インターフェイスのアクセス制御他、セキュリティに関する設定などを一元管理できるツールを搭載しています。

このツールは、ビジネスモデルならではの機能です。
(個人向けPC等には搭載されていない)

■HP FastLook

OSを起動する事なく、Outlookのデータにアクセスする事が出来る機能を搭載しています。

電源オンで素早く必要な情報を閲覧したり、
メールチェックなどが行える、とても便利な機能です。
(Outlook が必要)

■HP QuickWeb

OSを起動する事なく、専用のブラウザでウェブにアクセスする事が出来る機能です。
HP FastLookと同じく起動時間を待たなくても良いので、時間の節約になります。

なお、個人向け製品にも「HP QuickWeb」は搭載されていますが、
このProBook 4720s に搭載されている HP QuickWeb とは機能が少々異なるようです。

■HP DayStarter

OS起動の待ち時間に、カレンダーやスケジュール、バッテリの状態確認などを行う事ができる機能です。

OSの起動時間は手持ち無沙汰になる事が多いと思いますが、
この機能により、僅かな時間も有効活用する事が可能になります。
(Outlook が必要)

■HP Power Assistant

バッテリーに関する機能の設定や、電力の消費状況など、
消費電力全般の管理を行う為のツールです。

電力の使用状況により、期間単位のコスト計算が行える面白い機能も搭載しています。


上記のような機能はここに掲載しただけではありませんが、
ProBook 4720s のようなビジネス向けのモデルには、個人向け製品には搭載されていない、
ビジネスに特化した機能が多数搭載されています。

特にセキュリティ管理ツールに関しては、かなり機能が充実しています。、

個人向け製品と比べると若干価格は上がるものの、そう高くない価格設定でありながら、
このようなツールを使用する事が出来るというのは、非常に魅力
です。



【HP ProBook 4720s の価格について】

これまでに何度も、ProBook 4720s はコストパフォーマンスが高いモデルだといいましたが、
ここではその具体的な数字に触れてみたいと思います。

まずこのモデルの最小構成についてですが、OSにはWindows Vista Home Basic、
17.3インチの液晶に、プロセッサはCeleron P4600、グラフィックスはRadeon HD 5470、
メモリ2GB、250GB HDD(7200rpm)などで、光学ドライブや無線機能などは搭載せず、¥76,230(税込)~

それに対し、今回掲載しているモデルは最小構成モデルの構成をベースに、
OSはWindows 7 Professional 32bit、プロセッサはCore i3-370M、
BDコンボドライブや無線LANなどを追加していくと、大体12万前後の価格となります。

12万前後というと、個人向け製品ではもう少しハイスペックな構成を組む事が出来ますので、
普通に価格だけをみると少々高いと思われる方もいるかもしれません。

ですがビジネス向け製品には、堅牢性や耐久性など、
機能や性能とは違った部分にも様々な工夫が施されており、
それらの要素を含めるとやはり安価

これまでの記事中には殆ど記載しなかったのですが、HP ProBook 4720sには、
HDDを衝撃や振動から保護する「HP 3Dドライブガード」や液晶を守る「HPパネルプロテクションシステム」、
水こぼしなどの不意の事故からマシンを保護する「スピルレジスタントキーボード」など、多数の機能が搭載されています。

また標準搭載された各種のセキュリティ機能
HP独自の「HP FastLook」や「HP DayStarter」等の搭載を考慮すると、
かなり抑え目な価格である事は間違いありません。


あともう一つ、一般作業向けのビジネスモデルは、
ゲーミングPCやCADなどの専門業務を行うマシンのように、それほど高いGPU性能を必要としない為、
グラフィックスには、CPUやチップセット内蔵のグラフィックスを利用している製品も多いように思うのですが、
ProBook 4720s では標準でグラフィックスにRadeon HD 5470を搭載し、基本性能を向上させています。

このモデルにはコストを抑えるため、デュアルコアの Celeron P4600 を搭載したモデルも用意されていますが、
そのような最小構成モデルであっても、それなりのパフォーマンスを発揮できる事が予想されます。

さらにもう一つ述べると、最小構成モデルでも搭載ツールは上位モデルと変わりません。

7万そこそこのモデルで、これまでに掲載したセキュリティ関係のツール(Computrace等にも対応)や、
ビジネスモデルならではの頑丈な筐体を手に入れる事が出来るという部分が、
コストパフォーマンス的に特に優れていると感じます。
(上位パーツを搭載したモデルでもこの製品の価格設定は低いと思いますが、特にという事です。)

セキュリティツールやビジネス向けの機能などは、必要でない方には全く必要でない機能ですので、
コストパフォーマンスが高いといわれてもピンとこないかもしれませんが、
これまでに記載した数々の機能を搭載しながら、この価格設定は破格です。


【HP ProBook 4720s のまとめ】

最後にこのモデルの特長を簡潔にまとめると・・・

・17.3型、テンキー付きとデスクトップリプレイスとしても十分な操作性

・外部グラフィックス標準搭載で、パフォーマンスは全体的に高め

・セキュリティ関係のツール(HP ProtectTools)の内容が非常に充実している

・HP独自のツール「HP DayStarter」や「HP QuickWeb」「HP FastLook」などにより、簡易性に優れる

・下位は7万円台から販売しており、多機能高性能だが安価

ネガティブなものに、タッチパッドの操作感があげられますが、
ProBook 4720s を据置き利用、常時マウスを用いると仮定すれば、特に問題にならないかと思います。


というわけで、少し長くなりましたが HP ProBook 4720s のレビューは以上となります。
この製品はコストとセキュリティ機能重視の企業向けとしてはもちろん、SOHO等の個人にも最適です。

ただ、内容の割りに安価とはいっても、
余計なツールは不要だという方には多くの機能が無駄になりますので、
その場合は個人向けモデルの方が適しているかもしれません。

いずれにせよ、特に機能重視の方には魅力のある内容で、
そういったマシンをお探しの方にはとても良いモデルです。

※製品の機能や構成に関しては全てを掲載しているわけではありませんので、
より詳しい情報を知りたい方は、以下に記載の公式サイトの製品ページをご参照下さい。