HP ProBook 4720s のレビューの続きです。

前記事ではHP ProBook 4720s のベンチマーク結果を掲載しましたが、
今回の記事では ProBook 4720s に搭載されている、各種の管理ツールなどについて触れてみたいと思います。

ProBook 4720s デスクトップ画面

管理ツールというと、メーカー製のPCには大抵標準で何らかの管理ツールが搭載されていたり、
OS自体にもセキュリティ()やメンテナンス等の機能は備わっている為、
簡単なマシンのメンテナンスや個人情報の管理等であれば、そういったものでも十分に間に合います。
(※アンチウィルスソフトウェアではない)

ですが、業務用PCではより強固なセキュリティや情報の管理が必要になる為、
標準搭載のツールではあまり実用的だとは言えません。

しかし今回の ProBook 4720s ような企業向けとして販売されているノートには、
メーカー独自のより高度な管理ツール等が搭載されている事が多く、
その内容も十分に業務に活用できるレベルです。

というわけで、今回は ProBook 4720s に搭載されているセキュリティ関連のツールや、
その他、ビジネスノートだからこそ搭載されているソフトウェアの内容などをいくつか掲載したいと思います。



ProBook 4720s ツール郡

マシンを起動すると、デスクトップの上部に表示されるHPの管理ツール郡。
個人向けPCとは、表示されるツールの内容が異なります。

各ツールへは、上記のアイコンよりアクセスする事もできますし・・



ProBook 4720s HP独自のツール郡

スタートメニューよりアクセスする事も可能です。
様々なツールが搭載されています。


まず最初はセキュリティ関連のツールを起動させてみます。



ProBook 4720sのHP ProtectTools

ツールの中より、「HP ProtectTools 」を起動。

このHP ProtectTools セキュリティマネージャでは、
マシン上で扱う様々な場面でのセキュリティを一元管理する事ができます。



ProBook 4720s Face Recognition for HP ProtectTools

【Face Recognition】

顔認証機能を提供する「Face Recognition」。
webカメラを搭載しているモデルに限りますが、通常のパスワード認証を「顔認証」に替える事が可能です。

ProBook 4720s はウェブカメラを搭載していますので、顔認証機能を使用できます。



ProBook 4720s  Computrace ソリューション

ProBook 4720s Computraceソリューションの概要

【Computrace LoJack Pro】

ProBookには、万が一のマシン紛失や盗難に備え、
マシンを探索する為の基盤となるComputraceエージェントがBIOS内に組み込まれています。
(※実際の追跡は、別途費用がかかる)

このComputraceエージェントを起動させておく事で、
もしもマシンが盗難にあい、HDDが取り替えられたりフォーマットが行われた場合にも、
Computraceエージェントは消える事なく内部に存続し続け、マシンを遠隔で追跡、管理する事が可能になります。



ProBook 4720s クレデンシャルマネージャー

【クレデンシャルマネージャー】

複数パスワードを一括管理します。
Windowsログオンの強化、セキュリティ関連機能の状態確認などを行う事ができます。



ProBook 4720s デバイスアクセスマネージャー

【デバイスアクセスマネージャー】

USBポートや光学ドライブなど、デバイスのアクセス許可をユーザーやグループ毎に設定する機能です。
使用者を細かく制御する事によって、外部からのアクセスによるセキュリティ上のリスクを低減します。



ProBook 4720s  HP Drive Encryption

【HP Drive Encryption】

ドライブ暗号化機能です。

すべてのボリュームを暗号化する事が可能な機能で、
セキュリティチップとの連携による保護も可能。

セキュリティチップと連携して保護を行った場合、他のマシンからのアクセスなどは一切遮断される為、
盗難にあった場合でも、HDDを取り出して別PCからデータを抜き出される心配などはなくなります。



ProBook 4720s ファイルサニタイザー

【ファイルサニタイザー】

ファイルを完全にHDDから消去する機能です。
この機能を利用してデータ消去を行った場合、ファイル復元ソフトなどでも復元する事はできません。



ProBook 4720s  Enhanced Pre-Boot Security

【Enhanced Pre-Boot Security】

電源オン時のパスワードやDriveLockパスワードなどの、Windows起動前の認証を強化する機能です。



その他、ハードディスク内のデータを完全に消去する「HPディスククリーナー」等も搭載。

このディスククリーナーは、JEITA方式(米国国防総省方式)での処理が可能との事で、
一般的なツールとしてではなく、BIOS内の機能として提供されています。

当然、消去したデータをソフトウェアなどで読み取る事は不可です。



次に、ProBook 4720s に搭載されている電力管理ツールです。

ProBook 4720s  HP Power Assistant

【HP Power Assistant】

バッテリーの容量や駆動時間、電力消費量など、消費電力を管理する為の設定ツール。

液晶のバックライトの輝度の調整や、バッテリー駆動時間の延長、
場面に応じての各機能の動作調整を行えるなど、省電力化に関する機能を備えています。



HP Power Assistant コスト構成

マシンの消費電力を分かりやすく表示し、
一定期間内の電力消費、またCO2の排出量などのレポートの閲覧も可能です。



【HP FastLook】

次に、HP FastLookという機能。

この機能は、通常だとOSが起動しなければ使用できないOutlookのデータに、
OSを起動させる事なくアクセス
する事ができるという便利なもの。

メールのデータやスケジュール、個人データなどに、ボタンを押すだけで即アクセスする事が可能です。
HP FastLookでは、メールの下書きやスケジュールの編集などを行う事もできます。

ただ、この機能を使用するにはOutlookが必要となるため、今回のProBook 4720sでは使用する事ができません。


ですが一応、電源オフの状態からアクセスしてみました。

ProBook 4720s HP FastLook

電源オフ時、Fキーの位置にあるHP FastLookボタンを押します。
すると・・



HP FastLook

一応何かが起動しました。



HP FastLook

やはり、Outlookがないと使用できません。
が、利用する事ができれば、ビジネス上でも非常に便利な機能です。



【HP QuickWeb】

そしてHP QuickWeb。
この機能は、個人向け製品でも何度か見かけた事があります。

上記のHP FastLookと同じく、電源オフの状態から様々なアプリケーションを利用する事ができるという、
とても利便性の高いHP独自の機能です。



ProBook 4720s HP QuickWeb

電源オフの状態で、HP QuickWebボタンを押します。



HP QuickWeb設定

最初のウィザードが開始されました。



HP QuickWeb設定2

HP QuickWeb設定3

HP QuickWeb

一通りの設定が済んだ後、HP QuickWebが起動。



ProBook 4720s HP QuickWebブラウザ機能

今回は、HP QuickWebの専用ウィザードによるネットワーク接続の設定を行っていない為、
ウェブには繋がりませんが、このようにOSを起動しない状態で、ウェブの閲覧を行う事が可能です。

ちなみにこのHP QuickWeb、少し前に掲載した dv6a 等のモデルでは、
音楽やメールなど、もっと様々な機能を利用する事ができたのですが、
今回のProBook 4720sに搭載されているHP QuickWebでは、ウェブ機能しか使えないようです。(多分)

(HP QuickWebの詳細→ dv6a に搭載の HP QuickWeb 電源オンでネットやメール等の機能が即使えます




その他、「HP DayStarter」という、OS起動の待ち時間にカレンダーやスケジュール、
バッテリーの充電状況などを確認することができる機能も搭載。

こちらもOutlook が必要な為、今回のモデルでは未確認ですが、
少しの待ち時間も無駄にする事のない、きめ細かな時間の有効活用が可能です。



そして最後となりますが、ソフトウェア。

ProBook 4720s 搭載のCorel Home Office

ProBook 4720s には、ワープロや表計算、プレゼンテーション作成などのオフィスソフト
Corel Home Officeの60日間試用版がプリインストールされています。

Microsoftオフィスとの互換性のあるソフトウェアで、
マシンを購入後、オフィスを入れなくても即ビジネス関連の文書などを確認する事が可能です。



ProBook 4720s に搭載されている、
ビジネスノートならではの機能やソフトウェアについては以上となります。

上記のものが全てではありませんが、
ビジネス上で活用できる様々なツールを確認することができました。

個人向け製品でも、便利な管理ツールが色々と搭載されているのですが、
今回のビジネスノート ProBook 4720s では、特に高度なセキュリティ関連のツールや省エネ機能など、
ビジネス上で活用できるであろう機能が充実しており、やはり内容がコンシューマー向けとは全然違うと思いました。


ちなみに、どちらかというと ProBook 4720s は安価な部類に入るビジネスノートなのですが、
そのような製品であっても、これだけ充実した内容のツールが搭載されており、
構成面も含めてコストパフォーマンスの高い製品だと感じます。


というわけで、ProBook 4720s のレビューはまだもう少し続きます。
次回の記事では、ProBook 4720s のリカバリーの様子を掲載したいと思います。