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前々回のOptimus概要の記事に引き続き、今回も NVIDIA Optimus 関連の記事です。
NVIDIA Optimus 機能の概要と スイッチャブル・グラフィックスとの違い
Thinkpad Tシリーズへの NVIDIA Optimus搭載によって何がどう変わるのか?

今回の記事では、NVIDIA Optimusを搭載した Thinkpad T410s のインターフェースや構成、
またOptimus機能の実際の利用シーンなどを掲載します。
(NVIDIA Optimusを搭載したThinkpad T410sの簡易レビューのようなものとなります)

NVIDIA Optimus 搭載 Thinkpad T410s

Optimusについてはこれまでにも何度か解説していますので、
同じような内容の部分もあるかと思いますが、実際に Thinkpad T410s で、
これまでに解説したような機能を利用する事ができるという事を確認してみます。

なお、ここで掲載しているのは T410s ですが、現在ウェブで購入できるTシリーズに関しては、
全モデルにおいてCTOでのOptimus選択が可能となっていますので、
T510 や T410 などのモデルに興味をお持ちの方も是非ご覧いただければと思います。




まず最初は、Optimus搭載の T410s の詳細です。



T410sロゴ

これまでの記事で何度か記載していますが、 T410s は T410 の軽量版です。
(→ Thinkpad T410 実機レビュー)

14.1型液晶や光学ドライブを搭載しながら、約1.79kg~という重量を実現しており、
少し前に販売終了となってしまった X301 に代わるモデルとして、とても人気があります。
※X301は、Xシリーズで唯一光学ドライブを搭載するモデル



T410s ディスプレイ

T410s のディスプレイ。
14.1型のWXGA+(1440×900)、ノングレア液晶を搭載しています。

マルチタッチディスプレイをオプションで選択可能です。



Thinkpad T410s 左側面

T410sの左側面。
USB2.0、マイク入力・ヘッドフォン出力のコンボジャック、3in1メディアカード・リーダー



Thinkpad T410s 正面

Thinkpad T410s 正面右

T410sの前面には、開閉ラッチがあるのみ。



Thinkpad T410s 右側面

T410sの右側面には、無線LANのオンオフスイッチに、
DVDスーパーマルチ ・ドライブ、セキュリティロックケーブルのスロット



Thinkpad T410s 背面

T410sの背面。
左側には電源コネクター、VGAポート


右側には・・

Thinkpad T410s 背面拡大

LAN、Powered USB、eSATAとUSB2.0のコンボポート、ディスプレイポート、排気口
最近のノートで、背面にこれだけのポートが並んだものは珍しい気がします。



Thinkpad T410s トップパネル

T410sのトップパネル。
他モデルと同じ、黒の艶消し天板です。



Thinkpad T410s キーボード

T410sのキーボード。



Thinkpad T410s キーボード左

Thinkpad T410s キーボード右

7段配列の、EscキーとDeleteキーが縦長タイプのキーボードです。
私的にはこれが一番使いやすいと思います。
(カーソルキーの左右にある履歴ボタンは、誤操作を起こしやすいので無い方が良いと思っています)




次に、このページに掲載している Thinkpad T410s の構成です。

【NVIDIA Optimus対応 Thinkpad T410s の主な構成】

OS: Windows 7 Professional 32bit
プロセッサ: Core i3-350M(2.26GHz)
チップセット:QS57 Express
グラフィックス:  NVIDIA NVS 3100M
メモリ: 1GB(最大8GB/スロット数2)
ストレージ: 128GB SSD
ディスプレイ: LEDバックライト搭載 14.1型WXGA+(1440×900)、光沢なし
無線機能: ThinkPad IEEE 802.11b/g/n
光学ドライブ: DVDスーパーマルチ・ドライブ(T410s専用)
バッテリー: 6セル
サイズ: 337mm × 241.5mm × 21.1 – 25.9mm、約1.79kg

公開されている仕様には見当たらない構成のモデルでした。

現在のT410sではCore i3-350Mの選択肢はありません。
またメモリも最小構成の状態で2GBですので、1GBのモデルはなかったかと思います。

デモ機という事で、内容が通常とは多少異なるのかもしれません。


上記の構成における、Thinkpad T410s のエクスペリエンス・インデックスのスコアは・・

Thinkpad T410s エクスペリエンスインデックス

プロセッサ  6.3
メモリ  3.9
グラフィックス  3.8
ゲーム用グラフィックス  5.9
プライマリ ハードディスク  4.9

マシンの基本スコアとなる、一番低いスコアはグラフィックスの3.8
グラフィックスの詳細を見れば分かるとおり、こちらはHD グラフィックス(内蔵グラフィックス)の値です。

その下のゲーム用グラフィックスは、上のグラフィックスに比べて5.9とスコアが高めですが、
こちらはディスクリートグラフィックス(NVIDIA NVS 3100M)のスコアです。

基本的な表示に関しては内蔵グラフィックスが常に担当しますが、
高いグラフィックス性能が必要になると、即座にNVIDIA NVS 3100Mがオンになり処理を担当します。

その間も内蔵グラフィックスは動作しているため、
一度に2つのグラフィックスが稼動しているという事になります。



Thinkpad T410s デバイスマネージャでグラフィックスを確認

デバイスマネージャのディスプレイアダプタには、
HD グラフィックスとNVIDIA NVS 3100M

両方のグラフィックスを同時に認識しています。




では次に、Optimus によるNVIDIAグラフィックス の自動オン・オフの場面を見てみます。

NVIDIA Optimusの概要を記載したページにも掲載したのですが、
読んでいない方もいるかと思いますので、もう一度掲載します。



Thinkpad T410s NVIDIAグラフィックスはオフ

通常時、NVIDIAグラフィックスはオフとなっています。



Thinkpad T410s フィッシュタンクを起動

IE9でフィッシュタンク(水槽内を泳ぐ魚の数で描画性能を検証するプログラム)を起動。



Thinkpad T410s NVIDIAグラフィックスはオン

すると、即座にNVIDIAグラフィックスがオンになりました。
アプリケーションを閉じると、NVIDIAグラフィックスはオフになります。

なお、従来のスイッチャブル・グラフィックスでは、
内蔵グラフィックスとディスクリートグラフィックス、どちらか一方が稼動していたのに対し、
NVIDIA Optimusでは、NVIDIAグラフィックス稼動時にも、内蔵グラフィックスは稼動しています。



NVIDIA GPU と内蔵GPUを同時稼動

こちらの画面では、左右それぞれのアプリケーションで、
NVIDIAグラフィックスと内蔵グラフィックスを使用しています。

左がNVIDIAグラフィックス、右が内蔵グラフィックスです。



NVIDIA GPU と内蔵GPUを同時稼動

少し見難いですが左が38fps、右が15fpsと、
明らかに描画性能に違いがあるのを見てとれます。




なお、GPUのオンオフなどは全て自動で実行される為、
ユーザー側では特に何かをする必要はありません

通常通り作業するだけで、快適なパフォーマンスを得ながら、
バッテリー持続時間を節約する事ができます。

ちなみに、どのアプリケーションでどのGPUを優先するか、などといった設定は、
3D設定より手動で設定する事も可能です。



NVIDIAコントロールパネル

NVIDIAコントロールパネルで、3D設定の管理を選択。



アプリケーションの3D設定

上記の画像のように、どのアプリケーションで、
どのグラフィックスを優先するか
などの設定を行う事ができます。




次に、NVIDIA Optimusを搭載する事によって得られるもう一つの機能、
4画面のマルチディスプレイについてみてみます。



Thinkpad T410s で4画面表示

Optimusの概要記事でも述べましたが、NVIDIA Optimusをマシンに搭載する事で、
2画面までの画面出力を、4画面にまで増やす事が可能になります。
Thinkpad Tシリーズへの NVIDIA Optimus搭載によって何がどう変わるのか?

その仕組みとしては、
通常、グラフィックス1系統で2画面までの表示出力が可能となっています。

ですが、Optimus搭載マシンでは内蔵グラフィックスとディスクリートグラフィックス、
2つを同時に稼動させる事ができるので、内蔵グラフィックスで2画面出力
ディスクリートグラフィックスで2画面出力合計4画面の出力が可能となります。



Thinkpad T410s ディスプレイ表示の設定

ディスプレイ表示の設定にも、4画面が表示されています。



T410sのマルチモニタ環境

4画面表示だと、各画面で様々なアプリを表示させておく事ができるため、
作業効率が上がるでしょう。

4画面も必要ないという方もおられるとは思いますが、
数多くのアプリケーションを起動させて作業しているという方には、マルチモニタはとても便利な環境です。




NVIDIA Optimus 搭載の Thinkpad T410s の詳細は以上となります。

冒頭でも述べましたが、このNVIDIA Optimusは今回掲載した Thinkpad T410s だけではなく、
ウェブで販売されている Thinkpad Tシリーズ全てで選択が可能となっています。

カスタマイズ時に、NVIDIA NVS 3100M Optimus グラフィックスを選択するだけで、
NVIDIA Optimusの機能をマシンで利用する事が可能になります。

価格もモデルによって差はありますが、大体1万円以下と非常に安価ですので、
Thinkpad T シリーズの購入予定があるのであれば、Optimusの対応も検討されてみてはいかがでしょうか。

なお、Tシリーズにはクーポンを利用する事ができますので、
購入時にはクーポンページのチェックも忘れないようにしてください。