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HPEシリーズの夏モデル「 HPE 280jp 」を使ってみました。

HPE 280jp

このHPEシリーズは、全モデルに最低でもクアッドコア・プロセッサを搭載し、地デジなどのマルチメディア関連機能や高性能グラフィックスカードも数種を用意、また最大で4.64TBものストレージを搭載可能とするなど、非常に高性能&拡張性の高いデスクトップPCです。(200万通り以上のカスタマイズが可能だそう)

今回レビューを行う HPE 280jp はインテル製のプロセッサを搭載したモデルで、Core i5 や Core i7 等のプロセッサが用意されています。

HPEシリーズの中では最上位というわけではないのですが、それでもマシンの構成は、最近の3Dゲームも余裕でプレイできるであろうハイスペックな内容です。
(超高性能:290jp / 高性能&比較的低価格:280jp / AMD搭載&低価格:260jp)

というわけで以下、細かくレビューしてみたいと思います。

HP Pavilion Desktop PC HPE 280jp 製品ページ

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
販売中の製品、およびキャンペーン&セール情報については以下でご確認ください。

HP製品のキャンペーン一覧

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HPE 280jp 前・背面のインターフェースをレビュー 充実度は大

HPE 280jp 筐体全体

HPE 280jpの筐体全体

フロントパネルはピアノブラックを基調とし、周囲にブラックトリムを施しています。

上品な質感です。



HPE 280jp 電池とサイズ比較

電池と280jpの筐体の大きさを比較
省スペース性の高い他のシリーズと比較しても、かなり大きなケースを使用しています。



HPE 280jp 上部

HPE 280jpの上部



ユニバーサルトレイ

上部にはユニバーサルトレイという、いわゆる物置に利用できるトレイが設置されています。



電源ボタン

電源ボタンも上部に配置。



HPE 280jp 電源オン時の電源ボタン

マシンの起動時には、青色LEDの電源ボタンが点灯します。


次に前面です。

なお、前面は光沢素材が使用されており、風景が写りこんで中々上手く撮影できなかった為、
フラッシュを焚いて撮影しました。

ですので、色が余り良くありませんが、ご了承下さい。



HPE 280jp 前面上側のスロットなど

HPE 280jp の前面上側

USB2.0が2基、その右が15in1メディアカードスロット。
15種類ものメディアカードに対応したスロットです。



HPE 280jp 電源オン時のインジケーターランプ

メディアカードスロットの右側には、インジケータランプが配置されています。
写真のようにオレンジ色に光ります。



HPE 280jp オプティカルドライブなど

スロットのすぐ下にはオプティカルドライブベイ、その下にオプティカルドライブ増設用の5.25インチベイ
そしてその下にはHPポケット・メディア・ドライブベイが配置されています。

今回の HPE 280jp には、オプティカルドライブベイにはDVDスーパーマルチドライブ
そして5.25インチベイには、ブルーレイ記録に対応したブルーレイドライブを搭載しています。

このようにドライブが2基搭載されているので、ドライブ2基を利用してのデータ移行も可能です。

そしてHPポケット・メディア・ドライブベイは、オプションで付属させる事のできるポータブルハードドライブ
HPポケット・メディア・ドライブ」を挿入する為のベイです。

HPポケット・メディア・ドライブは、コンパクトで軽量なので、データの携帯に非常に便利です。



オプティカルドライブカバーの中身

ドライブカバーの内部はこのような感じになっています。



中央のHPロゴ

HPE 280jp の筐体前面の中央には「HPイルミネーション・ロゴ」を配置。
このロゴは・・



HPE 280jp 電源オン時の中央ロゴ

電源オン時には光ります。



HPE 280jp 前面下部

そして HPE 280jp の前面下部のインターフェース。



HPE 280jp フロントドアの中身

左側のフロントドアを開くと、USB2.0ポートが1基、
その下にヘッドフォン出力、マイク入力などが配置されています。

このドアは、端子等に埃が付きにくくて良いと思います。

上でもご紹介しましたが、上部に搭載されているUSB2.0やメディアスロットは、
アクセスには便利ですが、埃が溜まりそうだといつも思います。



左側面

HPE 280jp の左側面
フロントのパネルとは異なり、こちらはマットな素材です。



右側面

そして右側面
排気口が各所に設けられています。



HPE 280jp 筐体底面の足

筐体底面の足拡大

筐体底面の前方には足が設けられており、筐体を浮かすような構造になっています。
マシン内部の熱を逃がす工夫の一つです。




次にHPE 280jp の背面です。

HPE 280jp 背面

HPE 280jp の背面全体



HPE 280jp 背面上部

背面上部には排気口と、電源コネクタ。
上の緑色の丸い物体は、電源コネクタのランプです。



HPE 280jp 背面中間部の端子など

そして HPE 280jp の背面中間部には、拡張スロット

PCI Express × 16 が2スロット、PCI Express × 1PCI Express × 4 が各1スロットずつ搭載されており、
一番上のスロットは空、2~4番目のスロットには、各種の機能を持つPCIカードが増設されています。

今回掲載している HPE 280jp では、2番目にTVチューナーカード
3、4番目のスロットにはグラフィックスカードを搭載。

グラフィックスカード(Radeon HD5770)には、
HDMI、DisplayPort、そしてDVI-I端子が2基搭載されています。



HPE 280jp 背面下部

次に HPE 280jp の背面下部
一部分ずつ見ていきます。



HPE 280jp 背面下部の右側の各端子

右側に搭載された端子類

上段左(青色の端子)よりライン入力、ライン出力、マイク入力、
そして下段左(オレンジ色)よりサイドスピーカー出力、リアスピーカー出力、センターサブウーファー出力。



HPE 280jp 背面下部の右側のポート類

右下には、LAN、USB2.0が4基、IEEE1394、デジタルオーディオ出力端子、eSATAが2基。



HPE 280jp 背面最下部にある端子類

背面最下部には、IR IN/OUTコネクター。

地デジ・BS・110度CS対応ダブルチューナーカードや、
ダブル地デジチューナーカード付きのモデルを選択した場合のみ、これらのコネクターが搭載されます。


そして同じく地デジモデルを選択した場合のみ、付属するアイテムとして・・

専用リモコン

地デジ対応のリモコン



赤外線レシーバー

赤外線レシーバー



HPE 280jp B-CASカードやケーブル

B-CAS カードコネクター変換ケーブル等が付属します。



HPE 280jp 有線マウス

こちらは HPE 280jp に標準で付属しているUSBの光学スクロールマウス
ワイヤレスタイプのマウスも選択可能です。



私のマウス

ちなみにこちらは、私が普段使用しているマウス
PCはThinkpadなのに、マウスはHPです。

自分は小さいマウスのほうが使いやすいので、
HPE 280jp に付属しているマウスは大きすぎて使いにくいです。



HPE 280jp 有線キーボード

そしてこちらも標準付属のUSB キーボード



キーボード左半分

キーボード右半分

キーボード横から

キーボード横から2

HPE 280jp ミュートや音量

キーボードの内容は普通な感じです。
オプションでワイヤレスキーボードを選択する事もできます。


ちなみにワイヤレスのマウスとキーボードはセットになっており、
ワイヤレスか、有線タイプのマウスとキーボード、どちらかの選択になります。

以前、ワイヤレスのマウスやキーボードを使用した事がありますが、
コードがないだけで、デスクの上がすっきりとして非常に快適でした。

購入時のカスタマイズでは、¥5,250(税込)でワイヤレスに変更可能となっていますので、
予算に余裕があれば、好みでこちらを選択するのも良いかもしれません。



筐体内部はこのような感じに 各パーツをチェック

HPE 280jp 背面のネジ

HPE 280jp の筐体を開けるには、背面左側にあるネジを外します。



ツールレスで開閉可能

過去に触ったモデルでは、ツールレスで開ける事ができたのですが、
この HPE 280jp に取り付けられているネジは少し小さく、手で開ける事が難しかったのでドライバーを使用しました。



HPE 280jp 筐体を開けました

筐体のカバーは、ネジを緩めて少し右にずらすだけで簡単に外れます。



HPE 280jp 筐体内部・全体図

筐体内部全体です。
主要なパーツを一つずつ見ていきます。



HPE 280jp オプティカルドライブ類

左上側にはオプティカルドライブのスロットがあり、
各スロットにドライブが搭載されています。

このHPE 280jp にはDVDスーパーマルチドライブと、ブルーレイドライブを搭載しています。



HPポケット・メディア・ドライブベイ

ドライブの下には、HPポケット・メディア・ドライブベイが配置。



HPE 280jp 電源ユニット

ドライブの右側、筐体右上側には電源ユニットを搭載。
この HPE 280jp には、大容量 460Wの電源ユニットが採用されています。



TVチューナーカード

電源ユニットの下には拡張スロットが並びます。
この部分は、構成によって内容が異なります。

今回の HPE 280jp は一番上のスロットは空、
そして写真に見えるように、2番目のスロットにはTVチューナーカードが搭載されています。



HPE 280jpに搭載のグラフィックカード

TVチューナーカードの下、3番・4番目の拡張スロットにはグラフィックカードが搭載されています。



HPE 280jp 内蔵電池

グラフィックカードの奥には、HPE 280jp の内蔵電池が見えます。



グラフィックカードの下は・・

次にグラフィックカードの下側。
ちなみにこのモデルのマザーボードは、通常とは異なる逆の倒立でレイアウトされています。

過去のモデルでもそういった配置になっているものがありますが、
これは、エアフローを効率よくする為の配慮です。



HPE 280jp プロセッサ

こちらは HPE 280jp に搭載されているプロセッサ



HPE 280jp メモリスロット

プロセッサの左側にはメモリスロットが配置されています。



メモリスロットは4基

メモリスロットは合計で4基
そのうちの2スロットが使用されています。



HPE 280jp ハードドライブ

メモリスロットの左側には、ハードドライブスロット
最大2TBのドライブを2基搭載できるとあります。

今回の HPE 280jp には、1TBのHDDが2基搭載されています。



HPE 280jp のベンチマーク結果 やはりどのベンチも高スコア

今回使用している HPE 280jp は、HPEシリーズでは最上位のモデルではありません。

HPEのラインアップ内容としては、290jpが最も高性能なモデル(Core i7 EE搭載可能)、260jpはAMDプラットフォームを採用した高性能&低価格モデル、そして今回の280jpはプロセッサにCore i7やCore i5を搭載する事のできる、性能と価格のバランスを重視した高性能モデル、という事になります。

いずれにしても性能がかなり高い事には代わりはないのですが、290jp程の高性能モデルは必要がない・・という方に、今回の 280jp や 260jp は適しています。

というわけで以下、今回使用している HPE 280jp の主な構成と、エクスペリエンスインデックスや各ベンチマークのスコアを掲載してみました。



まず最初に、HPE 280jp の主な構成です。
今回もSpeccyを利用してみました。



HPE 280jp Speccyの実行結果

【HPE 280jp の主な構成】

OS: Windows 7 Ultimate 64bit
プロセッサ: Core i5-750(2.67GHz、TB時最大3.2GHz/L2 1MB + L3 8MB)
メモリ: 4GB(2GB×2/スロット数4/最大16GB)
チップセット: H57 Express(マザーボード:MSI 2A9C)
グラフィックス: Radeon HD 5770
HDD: 1TB × 2(7,200rpm)
光学ドライブ: DVDスーパーマルチドライブ、ブルーレイドライブ(ブルーレイ記録)
TVチューナー: 地上・BS・110度CS対応ダブルチューナー

今回の HPE 280jp はこのような構成となります。

プロセッサがCore i5-750と、HPE 280jp でも最上位の構成ではありませんが、
パフォーマンスの方は非常に高いです。




【エクスペリエンス・インデックス】

HPE 280jp のエクスペリエンス・インデックスのスコアです。

HPE 280jp エクスペリエンス・インデックススコア

プロセッサ  7.3
メモリ  7.5
グラフィックス  7.4
ゲーム用グラフィックス  7.4
プライマリ ハードディスク  5.9

HPE 280jp の基本スコアは、プライマリ ハードディスクの5.9
その他のスコアは全て7以上の数値が出ています。


では他モデルと比較してみます。
今回比較に用いたのは、昨年の冬に発売された HP Pavilion Desktop PC e9290jp という製品。

e9290jp は昨年のモデルではありますが、
プロセッサに Core i7 975EE(エクストリームエディション)を搭載するなど、
現時点の製品と比較しても非常にハイスペックな内容を備えたモデルです。

【e9290jp の主な構成】

OS: Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ: Core i7 975EE(3.33GHz/1MB L2+8MB L3)
メモリ: 12GB(2GB×6/スロット数6/最大12GB)
チップセット: X58 Express
グラフィックス: GeForce GTS250
HDD: 300GB × 2(10000rpm)
光学ドライブ: DVDスーパーマルチドライブ、ブルーレイドライブ(ブルーレイ記録)
TVチューナー: 地上デジタルTVチューナーカード


HDDは容量こそ HPE 280jp よりも少ないですが、10000rpmと高速回転、
メモリも最大容量の12GBを搭載するなど、かなりハイスペックな構成です。

なおこのモデルは、当時のHPの個人向けデスクトップでは最上位となるe9000シリーズのラインアップの一つで、
現在のHPEシリーズはいわゆるe9000シリーズの後継です。

ですので、名前こそ違いますが同シリーズだと見てよいでしょう。


Win Exインデックス HP Pavilion Desktop PC HPE 280jp HP Pavilion Desktop PC e9290jp
プロセッサ 7.3 7.6
メモリ 7.5 7.6
グラフィックス 7.4 7
ゲーム用グラフィックス 7.4 7
プライマリ ハードディスク 5.9 6.2

やはりHDDのスコアは、e9290jp の方が高速なストレージを使用しているだけあって僅かに上です。
その他のスコアは両者とも7以上

一般的な3Dゲームから負荷の高い3Dゲームまで、幅広くこなす事が可能です。


【CrystalMark 2004R3】

次に HPE 280jp で実行したCrystalMark 2004R3のスコアです。

HPE 280jp CrystalMark 2004R3スコア

Mark ・・・ 210664
ALU ・・・ 51373
FPU ・・・ 48206
MEM ・・・ 41915
HDD ・・・ 16003
GDI ・・・ 14496
D2D ・・・ 3955
OGL ・・・ 34716

各項目の意味は以下を参照して下さい。

CrystalMark 2004R3 各項目の意味

D2D(2Dグラフィックス)のスコアのみ少し低めではありますが、
プロセッサも3Dグラフィックス性能も非常に高いです。


では以下、e9290jp との比較。

CrystalMark 2004R3 HP Pavilion Desktop PC HPE 280jp HP Pavilion Desktop PC e9290jp
Mark 210664 246774
ALU 51373 57233
FPU 48206 53546
MEM 41915 46819
HDD 16003 21466
GDI 14496 17709
D2D 3955 11728
OGL 34716 38273

どのスコアも e9290jp の方が高いという結果になりました。

ですが、e9290jpは最上位モデル、HPE 280jp はHPEシリーズでは中間程度の構成だという事を考えると、
やはり今期のモデルは、旧モデルよりも全体的に高性能化しているのだという事が伺えます。

あと最後の方にも記載しますが、価格が全く異なります
やはり HPE 280jp は新しい分、e9290jpと比較してコストパフォーマンスがかなり良いです。


【3DMark06】

HPE 280jp で実行した3DMark06のスコアです。

HPE 280jp 3DMark06のスコア

3DMark score ・・・ 16875
SM 2.0 Score ・・・ 6927
SM 3.0 Score ・・・ 8209
CPU Score ・・・ 4186

3DMark06 HP Pavilion Desktop PC HPE 280jp HP Pavilion Desktop PC e9290jp
3DMark score 16875 18419
SM 2.0 Score 6927 7604
SM 3.0 Score 8209 7846
CPU Score 4186 5838

やや e9290jp の方が高スコアですが、両モデルとも3D性能に関しては申し分ありません。


【デビル メイ クライ 4】

3Dゲーム系のベンチマーク「デビル メイ クライ 4」での HPE 280jp のスコアです。

HPE 280jp デビル メイ クライ 4のスコア

平均fps ・・・ 174.01~343.49
RANK ・・・ S

下でも174.01fps、上は343.49fpsという高速描画。
ランクは当然 S ランクでした。


では以下、比較。

デビル メイ クライ 4 HP Pavilion Desktop PC HPE 280jp HP Pavilion Desktop PC e9290jp
平均fps 174.01~343.49 139~265
RANK S S

こちらのベンチマークでは、HPE 280jp と e9290jp のランクは同じですが、
平均fpsでは HPE 280jp の方が勝っています。

ただ、このベンチマークはランダムに敵が出現したりなど、
その時によって必要とされる処理能力が上下しますので、上記の平均fps値にも多少影響していると思います。


【モンスターハンター フロンティア】

26日公開の新しい方ではありませんが、
HPE 280jp で行ったモンスターハンター フロンティアのベンチマーク結果です。

HPE 280jp モンスターハンター フロンティアのスコア

平均 ・・・ 16492~16632

モンスターハンターフロンティア HP Pavilion Desktop PC HPE 280jp HP Pavilion Desktop PC e9290jp
平均 16492~16632 13000~14000

こちらのベンチマークも、e9290jp よりも HPE 280jp の方が若干スコアが上です。
見た目には全然違いはわかりません、どちらも非常に映像が美しいです。


【FINAL FANTASY XI】

そしてFINAL FANTASY XIのスコア。

HPE 280jp FINAL FANTASY XIのスコア

LOW ・・・ 10306
HIGH ・・・ 7944

FINAL FANTASY XI HP Pavilion Desktop PC HPE 280jp HP Pavilion Desktop PC e9290jp
LOW 10306 12828
HIGH 7944 11438

FINAL FANTASY XI は e9290jp の方が若干スコアが上となりました。

ちなみにFINAL FANTASY XIV のベンチマークをするのを忘れてしまったのですが、
このマシンでしたら低解像度モードで「普通(2500~2999)」以上はいくでしょうか?




というわけで、今回 HPE 280jp で行ったベンチマークの結果は以上となります。
HPE 280jp も、比較に用いた e9290jp も非常に高性能なモデルだという事が良くわかる結果でした。

なお、上でも少し記載したのですが、2010年夏モデルの HPE 280jp と昨年の冬モデル e9290jp は、
性能や構成に関しては似たような感じ(少しe9290jpの方が性能は上かもしれません)でしたが、
価格が全く異なります

構成から大まかに見積もってみると、e9290jp は HPE 280jp の倍はします。
(HPE 280jp は構成だけを見ると15~20万位、e9290jpは30万以上)

e9290jp は昨年のモデルですので当然といえば当然ですが、
HPE 280jp と性能がさほど大きく変わらない事を考えると、
より HPE 280jp のコストパフォーマンスの高さを実感します。

しかも HPE 280jp はHPEシリーズでは最上位のモデルではありませんので、
今回のマシンよりも上位のモデルだと、更に高いパフォーマンスが得られるという事になります。

高い処理性能を必要とするソフトウェアでの作業は勿論、ゲーミングPCとしても余裕のマシンです。



HPE 280jp をリカバリ システムトラブル時の最終手段

HPE 280jp に搭載されている、システムのリカバリを行うソフトウェア「リカバリマネージャ」には、完全なシステムリカバリの他、元々マシンに搭載されているソフトウェアやハードウェアドライバの再インストールや、システムの設定を以前の状態まで戻す「システムの復元」等の機能が搭載されています。

ですので、万が一システムに不具合などが起こった際に完全なリカバリを行わずとも、システムの設定を以前の状態まで戻す事で簡単にトラブルを解決できる場合もあります。

しかしウイルスに感染してしまいどうしようもなくなった、又はシステムファイルを誤って削除してしまった・・等、システムの復元などでは取り返しのつかないトラブルが発生した場合には、今回のようなシステムリカバリ(工場出荷時の状態に戻す)が手っ取り早い解決法となります。

というわけで以下、HPE 280jp のシステムリカバリ工程です。

HPE 280jp プログラムを起動

スタートメニューより、リカバリマネージャーを起動します。

なお、冒頭に掲載した画像にも記載されているように、
マシンの起動直後にF11キーを押す事でも、リカバリプログラムを起動させる事が可能です。



リカバリマネージャー起動画面

リカバリマネージャーが起動しました。

なお、Windows上で起動するリカバリマネージャー(上の画像)と、
マシン起動直後に起動するリカバリマネージャーは機能がほんの少し異なります。



HPE 280jp システムリカバリを開始

システムリカバリを選択して・・



HPE 280jp システムリカバリの確認

工場出荷時の状態に復元するかを尋ねられるので、「はい」を選択して「次へ」をクリックします。

なお、「次へ」をクリックすると一旦OSがシャットダウンされるので、
リカバリ前にマシンでやっておきたい事があれば、「次へ」をクリックする前にやっておきます。



ファイルを読み込んでいます

一旦Windowsがシャットダウンされ、マシンが再起動しました。



HPE 280jp リカバリマネージャーが起動

この時に起動するのはWindowsではなく、リカバリマネージャーです。



リカバリ開始ボタン

システムリカバリを選択します。



ファイルバックアップの確認

ファイルバックアップの確認2

コンピュータを工場出荷時の状態に復元する前に、
ここでファイルのバックアップを行えます。



HPE 280jp リカバリ前の警告

復元前の警告。
警告通り、キーボード・モニター・マウス以外のデバイスは外しておきます。



リカバリ前の警告その2

HPE 280jp 出荷時のイメージ復元

リカバリが開始しました。
なお、リカバリ作業時には絶対電源を落とさないようにしてください。

今回の HPE 280jp はデスクトップで、ノートのようにバッテリ駆動させる事はないので、
そのような心配は余りないとは思います。
(ノートでバッテリ駆動時にリカバリを開始させようとしたら、警告ダイアログが出ます)



HPE 280jp リカバリー完了画面

あっという間にリカバリが完了しました。
しかし作業はまだしばらく続きます。



Windowsの起動

リカバリが完了すると、Windowsが起動します。



初期起動時の準備

起動時のビデオ確認

このようなメッセージが流れ・・・



HPE 280jp Windowsのセットアップ開始

Windowsのセットアップを開始します。

なお dv6a では、視覚的に分かりやすいセットアップ画面(HP独自の)を利用し、
様々な設定を行う事が出来たのですが、HPE 280jp では通常のWindowsのセットアップ画面でした。



Windows 設定の最終処理を実行

HPE 280jp デスクトップの準備

Windowsの設定終了です。



HPE 280jp リカバリ完了

デスクトップ画面が表示されました。

リカバリ前にインストールしていたソフトウェアや、作成したファイルなどは全て消えていますが、
リカバリ前に存在していた不具合なども全て消えているはずです。

もしもバックアップデータや、ソフトウェアがあるならばインストールします。

このように、マシンを初期状態に戻しても特に問題のない場合には、
システムリカバリはトラブルの解決策として非常に手軽で便利な機能です。



高性能デスクトップPCシリーズ HPE 280jp のレビューまとめ

最後にもう一度、HPEシリーズの中での HPE 280jp の位置づけを確認してみると、HPEシリーズの夏モデルには現在、290jpと今回の280jp、そして260jpがラインアップされています。

まず 290jp ですが、こちらは誰が見ても文句なしの超高性能モデルで、プロセッサにもCore i7のエクストリームエディションを搭載できるなど、より性能の高い構成のマシンを組む事ができるようになっています。

3Dゲームや負荷の高いアプリケーション等を用いての作業など、どちらかというと特定の目的に使用されるような内容のモデルで、構成内容によってはやはりそれなりの価格になりますが、通常のマシンでは得られないパフォーマンスを得る事が出来るでしょう。

そして 260jp ですが、こちらはAMDアーキテクチャをベースにした低価格なモデル

インテルのCore iシリーズ搭載マシンとは、また少し違った癖のあるモデルで、パーツの価格が安い事もあり、非常に高い性能と価格の低さを両立しています。

とにかくこのモデルはコストパフォーマンスが良いと思います。

インテル製、AMD製には拘らないが、コストを出来るだけ低く、しかし性能にも妥協はしたくない・・という方に最適です。


最後に今回の 280jp ですが、こちらは 290jp と同じCore iプロセッサを搭載しています。

290jp が最上位のパーツで固められていたのに対し、280jp ではやや性能を落とした下位のパーツも搭載できるようになっており、程々の構成から高いパフォーマンスを得られる構成まで、幅広く対応できるようになっています。

構成内容によっては価格も低く抑える事ができ、価格と性能のバランスを重視するユーザーには最適です。

なお、ラインアップ内では程々の構成だとはいっても、HPの個人向けデスクトップでは最高峰シリーズとして販売されているモデルですから、一般的なマシンと比べて、より優れたパフォーマンスを発揮する事が可能です。

というわけで前置きが長くなりましたが、以下、今回のモデル 280jp を簡単にまとめてみました。


【HPE 280jpの性能の目安】

エクスペリエンス・インデックスで測定した基本スコアはHDDの 5.9 となりましたが、他のスコアは全て7以上。

非常にパフォーマンスが高いです。

実際に3Dゲームのベンチ等では、簡単なものから負荷の高いものまで総じてスコアが高く、ゲームは勿論、処理能力を必要とするソフトウェア等も全く問題ないでしょう。

最上位でない HPE 280jp がこのようなスコアなのですから、上位のモデルは一体どのようなスコアが出るのかと思います。


【HPE 280jpの価格】

HPE 280jp の価格に関してですが、このモデルは構成の選択肢の幅が広いだけあり、価格は内容によって大きくかわります。

掲載しているモデルの価格は、構成だけを見ると大体15~16万位(正確ではない)となるのですが、現在公式サイトに出ている最小構成モデル(カスタムモデル)は¥75,810(税込)~。

最小構成とはいってもプロセッサがCore i5 -750(記事内に掲載しているモデルと同じ)、グラフィックスにGeForce GT320を搭載するなど、パフォーマンスに関しては高い部類に入ります。

構成の割には安価ですので、細かなオプションは必要はないという方に、カスタムモデルは打ってつけかもしれません。

パフォーマンスを重視される方には、やはり上位パーツを搭載したモデルがおすすめですが、それでも大抵の場合は10万円台で収まるのではないかと思います。


【HPE 280jpの操作感】

HPE 280jpの実際の操作感ですが、やはり高性能を謳ったシリーズのモデルですので、あらゆる作業が高速で快適です。

付属しているマウスについては、個人的には大きすぎて使い難いのですが、大した問題ではないでしょう。

付属マウス

その他使用中に気づいた点として、非常に静かだという事があげられます。

私は夜中に性能等の検証を行う事が多いのですが、静音性の高さにまず驚きました。(過去のモデルでは、もう少しうるさかったのでないかと思います)

昼間であれば小さく聞こえる音でも、夜中に聞くと意外に大きく感じる事が多いのですが、このモデルは夜中でも非常に静かです。

起動時には一瞬うるさく感じますが、すぐに音はおさまり、ベンチ等を行っている最中でも特別うるさいと感じる事はありませんでした。(特に今は夏ですので、筐体内の温度上昇によってファンの音が気になるかと思ったのですが)


ちなみにこのHPE 280jp の筐体、拡張性の高いモデルが必要ではないという方には、少々無駄が多いので、その場合はs5000などのスリムなシリーズが良いかもしれません。

マシンで色々されるという方には、操作感や構成に関しては特に何も問題にはならないと思われます。




【HPE 280jpの長所と短所】

最後に、HPE 280jp の長所と短所を簡単にまとめてみます。
あくまでも自分の主観的な意見ですので、参考までにお願い致します。

【長所】

・拡張性も性能もとにかく高い
・構成によっては価格をそこそこ抑える事ができる
・マルチメディア関連の機能が充実
・ハイスペックな構成であるにも関わらず、静音性が高い

【短所】

・ライトユーザーには筐体の構造に無駄が多い
・筐体前面の光沢パネルが指紋等で汚れやすい

以上のようなものが上げられます。
特に問題となるような致命的な箇所はありません。

使用に適していると思われるユーザーは中級~ヘビーユーザーで、
テレビをマシンで見られるという方にも最適です。




というわけで、HPE 280jp のレビューは以上です。

冒頭でも述べましたが、HPEシリーズでは今回の 280jp を含め、290jp や 260jp といった3種類のモデルがラインアップされています。

そのうち、290jp は量販店でも販売280jp や 260jp は今の所、ウェブ限定のモデルです。

特徴こそ異なりますが、どのモデルも非常に構成の幅が広く拡張性の高いシリーズですので、自分的には細かくカスタマイズの行えるウェブモデルがおすすめだと思います。

※ウェブではキャンペーンなどで購入条件が良い場合も多いので、 購入を検討中の方は、公式サイトのキャンペーン情報も要チェックです。

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
販売中の製品、およびキャンペーン&セール情報については以下でご確認ください。

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