タッチ機能搭載 IdeaPad S10-3t タブレットも可能な6万円台の10.1型ノート(レビュー)
私は、ネットブックと呼ばれるカテゴリのマシンには余り興味がなく、
IdeaPadでも、ネットブックに当たるSシリーズについてはそれ程興味がありません。
いくら軽量で携帯に適していたとしても、ネットブックのスペックでは仕事になりませんので、
持っていても無駄になる可能性が大きいという理由の他、最近のPC製品の価格を見ていると、
ネットブックはそれ程低価格ではないかも・・なんて事も思います。
ですが、今回ご紹介するモデル IdeaPad S10-3t はネットブックにしては変わっています。
このS10-3tはディスプレイにタッチパネルを搭載しており、
さらにタブレットスタイルでの使用も可能なコンバーチブル型の筐体を採用するなど、
中々面白そうな(使いやすいかそうでないかという事は別にして)モデルです。
気になるお値段の方も、6万円台と非常にお求め安い価格で販売されており、
ネットブックにしてはかなりコストパフォーマンスの高いマシンだと思います。
というわけで以下、IdeaPad S10-3t の詳細です。
IdeaPad S10-3tの全体像と製品ロゴ。
非常にコンパクトです。
IdeaPad S10-3tの概要。
販売想定価格は64000円~69000円台という事で、非常に安価だと思います。
その他にも、デザイン性、タッチ機能、
レノボ独自のソフトウェア「ダイレクト・シェア」等の主な機能や特徴が記載されています。
ちなみにこのダイレクト・シェア(DirectShare)とは、他のマシン間とのデータのやり取りを、
USB等の媒体ではなくネット環境で簡単に行えるというもの。
他にもOneKey Rescue System(バックアップ&リカバリー)やQuickStart(OSを起動せずにアプリを使用できる)、
VeriFace(顔認証機能)他、Thinkpadとはまた違う独自の機能をIdeaPadでは採用しています。
埃だらけの写真ですが・・・
S10-3tのトップパネルの「コズミックナイト」というデザインです。
重量は最大構成で約1.50kgとの事。
先日掲載した11.6型のU160が約1.4kgですので、それに比べるとこの10.1型の S10-3t は重いのかもしれませんが、
コンバーチブル型のマシンでこの重量は軽いです。
S10-3tの左側面。
セキュリティスロット、AC電源、LAN、マイク入力、ヘッドフォン出力。
S10-3tの前面左側にはマイク。
S10-3tの前面右側には6in1メディアカード・リーダー。
S10-3tの右側面には、無線LANのオンオフ、USB2.0が2基、VGA。
トップパネル背面側には、電源やバッテリー、無線の状態表示を行うインジケーターランプ。
S10-3tのキーボード。
アイソレーションタイプのキーボードではありません。
なお、同シリーズのS10-3の方は、アイソレーションタイプのキーボードが採用されています。
パームレストのデザインは、トップパネルと色違い。
凸凹とした感触です。
S10-3tのタッチパッド。
ボタンがパッドと一体になったタイプのタッチパッドです。
このタイプのタッチパッド、私は非常に操作が苦手です。
ボタンとパッドを一緒にしてしまうとかなり使い難いと思うのですが、そう思うのは私だけでしょうか。
クリックしたつもりができていなかったり、ふとした操作でするつもりのないクリックを行ってしまったり・・
このモデルはタッチ操作が可能ですので、タッチパッドの良し悪しはそれ程問題にならないのかもしれませんが、
同シリーズの、タッチ機能を搭載しないS10-3sでもこのタッチパッドが採用されているようです。
このシリーズはパームレストの縦幅が狭いので、ボタンとパッドを分けるのが難しいのかもしれませんが、
マウスが利用できない環境では、操作にかなりストレスが溜まりそうなタッチパッドです。
キーボードベゼルの左上側には、OneKey Rescueボタン。
上でも述べましたが、OneKey Rescueはバックアップ&リカバリーを行う為のソフトウェアです。
S10-3tのディスプレイ。
マルチ・タッチ機能、LEDバックライト搭載 10.1型(1,024×600)液晶を搭載しています。
光沢タイプです。
屋外での使用が想定されるモデルが、なぜ光沢液晶なのかがわからないのですが、
マルチメディア機能重視のIdeaPadですので、映像が美しく見える光沢を採用しているのかもしれません。
液晶の左右のベゼルに張られた、各機能が記載されたシール。
・両面タブレット(画面は左右どちらにでも回転可能)
・ナチュラルタッチパネル
・ダイレクトシェア
・Dolbyヘッドフォン認証
・APS(衝撃からHDDを保護)
・画面方向自動調整
・Lenovoクイックスタート
ダイレクトシェアの機能が具体的にどのようなものなのかが、少し気になります。
どちらにでも回転可能な、S10-3tのスイベルヒンジ。
という事で回転させて見ます。
ディスプレイが完全に半回転しました。
これをこのままキーボード側に倒すと・・
タブレットスタイルになります。
このタイプのマシンは大抵厚みがあって重いものが多いですが、
S10-3tは最大構成でも1.5kgと軽量なモデルですので、非常に扱いやすいです。
S10-3tの液晶ベゼル上には、電源ボタンや電源ボタン・ロックが配置。
写真右側(手前のシールの右側)にはウェブカメラが見えます。
インジケーターランプやミュート、タブレット・ショートカットメニューボタン、
画面の表示向き切り替えボタンなども配置。
以上、IdeaPad S10-3tの外観や簡単な特徴についてはここまでです。
ちなみにこのモデル、これまで触った事のあるタッチ機能搭載ノートの中では特に小さい為、
若干操作に不便を感じる部分がありました。
動作自体は通常のネットブックと同じで、一般的な作業に関しては普通に快適です。
ですがやはり画面が10.1型と狭い為、画面に表示する内容によっては横向きでは使い難く、
特に画面にタッチ式のキーボードを表示させて入力を行う時には、縦向き表示でないと操作し辛かったり、
指での操作時にミスタッチしてしまう事も結構ありました。
男性など、指の大きい方だと少し操作に不便を感じる事もあるかもしれません。
しかし、携帯性の高さはこのサイズならではのものですし、
何よりタッチ式、コンバーチブル型、そして数多くのレノボ独自の機能を搭載しながら、
6万円台という価格は非常に安価だと思います。
ちなみに現時点では、このIdeaPad S10-3tは量販店のみでの販売となります。
(マシンの詳細についてはレノボの直販サイトでも閲覧可能です)
では次の記事では、IdeaPad S10-3tの性能について簡単に触れてみたいと思います。
・タッチパネル搭載 IdeaPad S10-3t タブレットも可能な6万円台の10.1型ノート(現在のページ)
・IdeaPad S10-3t タブレットとしても使えるネットブックの性能は?