超高性能ノート ThinkPad W701ds の実際の構成とパフォーマンスは?(レビュー)
前回の記事「ThinkPad W701ds 2ndディスプレイを持つ最上位ノートの外観や特徴」に引き続き、
今回の記事では ThinkPad W701ds の性能面について色々触れてみたいと思います。
RAID可能な構成やデュアル・スクリーンの搭載、デジタイザ、カラーキャリブレーターなど、
他のThinkpadにはない機能を多数備えた Thinkpad W701ds。
デスクトップに迫る高性能モバイルワークステーションと謳うだけあり、
機能や拡張性だけではなく、性能の方も中々のものです。
記事では Thinkpad W701ds の構成やエクスペリエンスインデックスのスコアを掲載すると共に、
同シリーズのW510のスコアとも比較して見ました。
まず最初に、掲載しているW701dsの主な構成を掲載します。
【ThinkPad W701dsの主な構成】
プロセッサ: Core i7-920XM エクストリーム・エディション(2GHz、TB時最大3.20GHz/L3 8MB)
チップセット: QM57 Express
グラフィックス: Quadro FX 3800M(VRAM:1GB DDR3)
メモリ: 4GB(2GB×2/最大16GB/スロット数4)
ディスプレイ: 17型WUXGA(1900×1200)、光沢なし
サブディスプレイ: 10.6型WXGA(768×1280)、光沢なし・開閉式
無線機能: Centrino Ultimate-N 6300、Bluetoothは不明
バッテリー: 9セル
サイズ: 410 × 310 × 40.6~41.4(mm) 2nd ディスプレイ含まず
重量: 約5.2kg(9セルバッテリー搭載時)
見ての通り、非常にハイスペックな構成です。
このW701dsの構成でどの程度の性能になるのか、エクスペリエンスインデックスのスコアを見てみます。
プロセッサ 7.3
メモリ 5.9
グラフィックス 6.9
ゲーム用グラフィックス 6.9
プライマリ ハードディスク 4.7
掲載のThinkPad W701dsの基本スコアは、プライマリ ハードディスクの4.7。
その他のスコアはどれも非常に高いです。
ちなみにプライマリ ハードディスクのスコアは、搭載しているストレージがHDDの場合だと、
性能が良いものでも5後半程度のスコアが多分限界ではないかと思います。
(HDDは物理的な回転数に限界があるため)
このスコアはSSDを搭載する事で、もう少し改善されるかもしれません。
(W701dsでは搭載可能です)
では次に、冒頭でも述べていたThinkpad W510とのスコア比較を掲載します。
Win Exインデックス | ThinkPad W701ds | Thinkpad W510 |
プロセッサ | 7.3 | 7 |
メモリ | 5.9 | 7 |
グラフィックス | 6.9 | 6.4 |
ゲーム用グラフィックス | 6.9 | 6.4 |
プライマリ ハードディスク | 4.7 | 5.9 |
上記のような感じになりました。
この比較に用いたThinkpad W510の主要な構成は以下の通りです。
【ThinkPad W510の主な構成】
プロセッサ: Core i7-720QM(1.60GHz/L3 6MB)
チップセット: QM57 Express
グラフィックス: Quadro FX 880M(VRAM:最大1GB)
メモリ: 4GB(2GB×2)
スコアから見る全体的な性能としてはW701dsの方が少し上ですが、
W510はなぜかメモリ性能がとてもよいです。
ちなみに・・701dsに搭載されているプロセッサ(Core i7-920XM EE)は、
Core i7 エクストリーム・エディションという、Core i7の最上位プロセッサ。
Core i7-920XM EEは、負荷の高い最新の3Dゲームやアプリケーションなども余裕でこなす事のできる、
非常に高いパフォーマンスを実現する事のできるプロセッサです。
一方でW510に搭載されているプロセッサは、Core i7-720QMという標準電圧版のプロセッサ。
最上位ではありませんが、やはりこちらもW701dsのプロセッサには適わないまでも、
非常に高性能なプロセッサです。(W510もCore i7 エクストリーム・エディション選択可能)
これらのプロセッサを搭載した W701ds や W510 の、エクスペリエンスインデックスでのプロセッサスコアは
W701dsが「7.3」、W510が「7」とやはりW701dsが上です。
※スコアの差が思ったほどは大きくありませんでしたが、
エクスペリエンスインデックス自体がかなり大まかな数値ですので、
スコアは大体の目安としてみた方が良いでしょう。
あとグラフィックスですが、
W701dsに搭載されているQuadro FX 3800Mはハイエンドクラスのグラフィックス、
W510のQuadro FX 880Mはエントリークラスのグラフィックスで、スコアがW701dsでは「6.9」、W510は「6.4」。
通常、チップセットやCPU内蔵のグラフィックスだと3後半~4前半位のスコアになる事が多いので、
やはり専用のグラフィックスを搭載したWシリーズは、非常にグラフィックス性能が高いという事がわかります。
以下、W701dsのデバイスマネージャの画面です。
最後に・・W701ds は内容が内容ですので、やはり価格の方も構成なりに高くなってしまいます。
機能も、一般的な作業ならば使用しないようなプロフェッショナルな仕様となっていますので、
利用の対象となるユーザもかなり限定されると思います。
ただ、日常的にデジタルコンテンツ制作やCAD等のソフトウェアを扱われている方ならば、
W701ds一つあれば他に色々と機器を揃える必要がなく、非常に便利である事に間違いありません。
高い性能は魅力だけれど、デジタイザやカラーキャリブレーター、セカンドディスプレイなどの機器は不必要、
という方には、W701dsと同サイズの W701、もしくは15.6型の W510 が適しているかと思います。
いずれも、Thinkpadの中では構成的に高額になってしまう製品ですので
週末の特別限定クーポン(週末になるとクーポンページに登場)を組み合わせて購入されるとかなりお得です。
というわけで、W701dsのレビューは以上となります。
購入を検討されている方は、割引クーポンのチェックを忘れないようにしてください。
・ThinkPad W701ds 2ndディスプレイを持つ最上位ノートの外観や特徴
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【Thinkpad W701ds 関連記事】
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