Thinkpad L412 の各インターフェース写真と SLシリーズとの性能比較(レビュー)
4月末に、Thinkpadの新シリーズとして登場した Thinkpad L412 と L512。
これらは低価格な企業向けPCとして、必要な機能は搭載しつつも低価格を実現したシリーズで、
14型~15.6型の液晶、最新のプロセッサCore iシリーズを搭載しつつも最小構成価格が6万をきるなど、
非常にコストパフォーマンスの高いモデルです。
今回の記事では、同シリーズ Thinkpad L412 の各インターフェースの配置写真や機能、
エクスペリエンスインデックスのスコア、評価などの簡単なレビューを掲載してみました。
なお、このLシリーズはSLシリーズの後継だといわれていますが、
今回掲載しているL412との比較として、以前掲載した SL510 のスコアなども同時に掲載しています。
Thinkpad L412の概要。
高度なオフィス業務もパワフルに処理するスタンダード・ノートブック、
という事で中小企業向けのモデルという位置づけです。
ちなみに以前、企業向けPCは個人の利用には向いていないのかという質問を知人から受けた事があるのですが、
私的には、使うか使わないかよくわからないソフトウェアが沢山入った大衆向けのモデルよりも、
無駄を省いて実用的な機能だけを搭載した、企業向けモデルの方がコストパフォーマンスは高いと思います。
冒頭でも述べましたがこのL412、最小構成(Core i3-350M)の状態だと6万をきりますので、
低価格で最新のパーツを搭載したモデルが欲しい方などに最適です。
ディスプレイの右下にはL412の刻印。
L412の左側面のインターフェース。
左からVGA、USB2.0/eSATAのコンボ、LAN、Displayポート、
ExpressCard、マイク・ヘッドフォンコンボジャック。
L412の前面右側には、HDDとスリープの状態表示を行うインジケーターランプを配置。
L412の右側面のインターフェース。
無線LANのオンオフ、7in1メディアカードリーダー、
USB2.0ポートが2基、光学ドライブ、セキュリティケーブルスロット。
あと、写真がないのですが、背面左側にはPoweredUSB(電源供給が行えるUSBポート)を1基搭載しています。
Thinkpad L412のキーボードを上部から。
このLシリーズは、キーボードレイアウトなどが、
従来のThinkpadに搭載されているものとは少し異なります。
L412のキーボード左半分を拡大。
左側のベゼル上には音量やミュートボタンが配置されています。
トラックポイントも中央に配置。
L412のキーボード右半分を拡大。
右側のキーボードベゼル上には、電源やThinkVantageボタン、
各種機能の状態表示を行うインジケーターランプが配置されています。
このキーボードとキーボード周りのレイアウトは、SLシリーズと同じです。
という事で、SL510のキーボードを上部から見てみます。
Thinkpad SL510のキーボードです。
6段配列、ベゼル上の各種ボタン等、そっくり同じです。
次にL412のキーボードの写真と並べて載せてみます。
左がL412、右がSL510のキーボードです。
見ての通り、SLとLは同じキーボードを使用しています。
なお、SL510の方はベゼルに対してキーボードが小さく見えますが、
これはSL510が15.6型の液晶を搭載しているからです。
(今回掲載しているL412は14型、L512が15.6型の液晶を搭載します)
では次に、エクスペリエンスインデックスのスコアですが、
その前に今回掲載しているL412の主なスペックを記載しておきます。
プロセッサ: Core i5-520M(2.4GHz、TB利用時最大2.93GHz)
チップセット: HM55 Express
グラフィックス: HD グラフィックス
メモリ: 2GB(2GB×1/最大8GB/スロット数2)
ディスプレイ: 14.0型HD(1366×768)、光沢なし
無線機能: WiFi Link 6200AGN、Bluetooth
光学ドライブ: DVDスーパーマルチドライブ
バッテリー: 6セル(バッテリー駆動時間は約5.25時間)
サイズ: 344 × 233 × 32~36(mm)
重量: 約2.37kg
指紋センサーあり
※掲載のL412のメモリ容量と無線機能、バッテリーの種類については、
もしかすると上記の構成とは異なるかもしれません。
上記の構成でのエクスペリエンスインデックスのスコアは・・・
プロセッサ 6.5
メモリ 5.5
グラフィックス 4
ゲーム用グラフィックス 4.9
プライマリ ハードディスク 5.6
Thinkpad L412の基本スコアは、グラフィックスの4。
各システムの中では、グラフィックス、ゲーム用グラフィックスの値が他に比べて低めですが、
内蔵グラフィックス(HD グラフィックス)の割りには高いスコアだと思います。
では次に、旧モデルのSL510(Core 2 Duo P8700、動作周波数2.53GHz)、
さらにL412と同じくCore i5-520Mを搭載する ThinkPad T510 のスコアも並べて掲載してみます。
Win Exインデックス | ThinkPad L412 | ThinkPad SL510 | ThinkPad T510 |
プロセッサ | 6.5 | 5.4 | 6.5 |
メモリ | 5.5 | 5.4 | 5.5 |
グラフィックス | 4 | 4 | 3.9 |
ゲーム用グラフィックス | 4.9 | 3.4 | 4.9 |
プライマリ ハードディスク | 5.6 | 5.8 | 5.6 |
並べてみると歴然としていますが、やはりSL510とL412ではプロセッサのスコアに大きな差があります。
グラフィックスは上記3台とも内蔵型のものを利用しています。
ちなみにSL510とL412のスコアの差は予想通りという感じですが、
L412と同じプロセッサを搭載したT510とのスコア比較も中々面白いです。
チップセットが多少異なるものの、L412とT510の構成はかなり似ていますので、
スコアもほぼ同じような感じの数値となっています。
なお上でも少し述べましたが、LシリーズはSLシリーズと同じように、
他のThinkpadシリーズとはキーボードや各種ボタン、筐体のデザイン等が少し異なります。
(X100eやEdgeほどではないですが)
従来からのThinkpadユーザーには、その違いに拒否反応を示される方もおられるようですが、
従来からのThinkpadのキーボードに特に拘りのない方、コスト重視の方にとっては、
非常にコストパフォーマンスの高いモデルです。
というわけで最後に、L412のデバイスマネージャの画面を掲載しておきます。
画質が荒く、上に掲載した写真よりもさらに見辛い写真となってしまいましたが、ご容赦下さい。
ちなみに新モデルのThinkpad Lシリーズよりも、旧製品であるSLの方が当然低価格(最小4万円台)なのですが、
現在ウェブで購入できるSLは、デュアルコアのCeleron T3000 や T3100 を搭載したモデルのみ。
光学ドライブなどは搭載されていますし、日常的な作業(ネットやメールなど)に使用するのであれば、
デュアルコアのCeleronを搭載したSLでも全く不足はないと思いますが、
自分であれば仕事で使用するというのでなくても、Core iプロセッサを搭載したLシリーズを購入すると思います。
その理由として、LとSLは、最小構成で大体1万前後価格が異なるのですが(Lが約1万高い)、
たった1万で最新構成の、よりパフォーマンスの高いモデルが手に入るという事、
そして一番の理由にSLシリーズは光沢液晶、Lシリーズは非光沢液晶だという事が挙げられます。
好みにもよると思いますが、私にはLシリーズの方が魅力的です。
というわけで、L412については以上となります。
なお、レノボ製品の購入をご検討の方は、クーポンのチェックを忘れないようにしてください。