W510のベンチマーク結果 高性能マシンのスコアは 【レビュー】
前回の記事「W510のスペック モバイルワークステーションの構成は?」では、
サイトに掲載しているThinkpad W510の主なスペックについて掲載しました。
今回は、そのW510で行った各種ベンチマークの結果を掲載したいと思います。
これまでに掲載したレノボの製品は、デザインは多少違えどかなり構成の似たものが多かった為、
ベンチマークのスコアに多様性がなく、少し面白みに欠ける部分がありました。
ですが、W510はモバイルワークステーションと謳われているだけあって、
これまでのものと比較するとかなり高性能です。
というわけで、以下ベンチマーク結果です。
ベンチマーク結果の前に、まずはWin Exインデックスのスコアです。
Win Exインデックス
W510の各スコアは・・・
プロセッサ 7
メモリ 7
グラフィックス 6.4
ゲーム用グラフィックス 6.4
プライマリ ハードディスク 5.9
どのスコアも比較的高い数値が出ています。
W510の基本スコアは6.4。
プライマリ ハードディスクのスコアですが、
今までに見てきたマシンのスコアから考えて、多分HDDでは6前後のスコアが限界なのではないかと思います。
これ以上にスコアを上げたい場合にはストレージにSSDを選択する必要があるでしょう。
では以下、他モデルとの比較です。
Win Exインデックス | ThinkPad W510 | ThinkPad T510 | ThinkPad SL510 |
プロセッサ | 7 | 6.5 | 5.4 |
メモリ | 7 | 5.5 | 5.4 |
グラフィックス | 6.4 | 3.9 | 4 |
ゲーム用グラフィックス | 6.4 | 4.9 | 3.4 |
プライマリ ハードディスク | 5.9 | 5.6 | 5.8 |
今回は同じディスプレイサイズのThinkpad T510、Thinkpad SL510のスコアを比較として掲載してみました。
各モデルの詳細については、リンク先の記事をご覧下さい。
結果はきれいにスコアが分かれています。
T510とSL510はグラフィックスにチップセット、もしくはCPU内蔵型のものを使用しています。
ですのでグラフィックスのスコアはそれ程高くありません。
一方で、今回のW510には外付けのグラフィックス Quadro FX 880M を搭載。(専用メモリは1GB)
やはり内蔵型のものとは圧倒的に性能が違います。
CrystalMark 2004R3
Mark ・・・ 161245
ALU ・・・ 31079
FPU ・・・ 29017
MEM ・・・ 19845
HDD ・・・ 10670
GDI ・・・ 7781
D2D ・・・ 7563
OGL ・・・ 55290
W510のスコアは上記の通り。
各項目の意味は以下に記載した通りとなります。
では比較です。
CrystalMark 2004R3 | ThinkPad W510 | ThinkPad T510 | ThinkPad SL510 |
Mark | 161245 | 105553 | 80381 |
ALU | 31079 | 33041 | 24988 |
FPU | 29017 | 33382 | 22597 |
MEM | 19845 | 18671 | 12613 |
HDD | 10670 | 7495 | 9011 |
GDI | 7781 | 8917 | 7309 |
D2D | 7563 | 1765 | 1739 |
OGL | 55290 | 2282 | 2124 |
プロセッサのスコアは、Core i7-720QMを搭載したW510と、Core i5を搭載したT510ではそれ程変わりません。
ですが、やはり圧倒的にグラフィックス性能のスコアに開きがあります。
W510では、特に3Dグラフィックスの性能が非常に高いです。
(OGL・・・55290)
3DMark06
3DMark score ・・・ 7008
SM 2.0 Score ・・・ 2844
SM 3.0 Score ・・・ 2742
CPU Score ・・・ 2863
上はW510のスコア。
このベンチマークのスコアもかなり高めです。
3DMark06 | ThinkPad W510 | ThinkPad T510 | ThinkPad SL510 |
3DMark score | 7008 | 1576 | 1014 |
SM 2.0 Score | 2844 | 466 | 322 |
SM 3.0 Score | 2742 | 642 | 387 |
CPU Score | 2863 | 2808 | 2161 |
3DMark06はかなり高い3Dグラフィックス性能を必要としますが、W510では余裕です。
他のモデルのように映像がこま落ちする事は一切なく、最初から最後まできれいに再生されました。
大航海時代 Online
平均 ・・・ 1852~1866
大航海時代 Online | ThinkPad W510 | ThinkPad T510 | ThinkPad SL510 |
平均 | 1852~1866 | 314~319 | 266~271 |
一応、大航海時代 Onlineのベンチマークでは、
300以上のスコアがあれば「非常に快適」にゲームをプレイする事ができるだろうという指標があります。
T510やSL510でも映像は快適に閲覧できたと言う事からも、
大航海時代 Onlineはそれ程高い3D性能を必要としないゲームだという事がわかりますが、
1800強のスコアはすごいと思います。(日本hpの高性能ノートdv7がそれより少し高い位のスコアでした)
デビル メイ クライ 4
平均fps ・・・ 43.47~88.62
RANK ・・・ B
W510のランクはB。
デビル メイ クライ 4 | ThinkPad W510 | ThinkPad T510 | ThinkPad SL510 |
平均fps | 43.47~88.62 | 11.97~18.33 | 5.85~11.06 |
RANK | B | D | D |
T510、SL510がDですから、Bは余り大したことはないのでは?と思ってしまうかもしれませんが、
平均fpsが43.47~88.62と高めです。
映像は非常に滑らかに美しく表示されていました。
(T510、SL510では動作が鈍くなる箇所が見受けられた)
FINAL FANTASY XI
LOW ・・・ 10011
HIGH ・・・ 8136
W510のスコアは上の通り。
FINAL FANTASY XI | ThinkPad W510 | ThinkPad T510 | ThinkPad SL510 |
LOW | 10011 | 3804 | 3951 |
HIGH | 8136 | 2426 | 2540 |
T510、SL510ではまあギリギリ快適にはプレイできるだろうというスコアでしたが、
W510はその約3倍のスコアを出しています。
高解像度モードでもスムーズに、美しく表示されていました。
ベンチマークの結果は以上です。
W510では、上で掲載した他のモデルに比べると、どのスコアもかなり高い数値が出ていました。
3Dゲームなどが問題なくプレイできるにはもちろん、
3D性能を必要とする制作業務などにも十分なパフォーマンスを発揮する事が可能です。
ちなみに記しておかなくてはならないのは、
今回掲載しているW510は同製品の中ではそれ程スペックが高い方ではないという事で、
ベンチマークの結果では現在の構成でも十分に高性能ですが、
最上位の構成ではより高いパフォーマンスを望めると言う事になります。
プロフェッショナル向けと言う事ですが、特に必要なくとも、
予算に余裕があれば是非とも選択したいモデルです。
次の記事ですが、W510には他のモデルにはない独特の機能が搭載されており、
それがWシリーズの大きな特徴のひとつでもあります。
次回はその機能の解説などを簡単に行ってみようと思います。
あと先日の記事でも少し述べましたが、使用期限が20日までとなっていたWシリーズのクーポン、
期限が5月27日まで延長されました。
Wシリーズには複数のクーポンが発行されていますので、
購入を検討されている方はクーポンページのチェックを忘れないようにしてください。
・Thinkpad W510を使ってみました
・W510のメモリスロットやHDDベイ
・W510のスペック モバイルワークステーションの構成は?
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・X201じゃ無いけど・・X200sでベンチマーク その1
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余談ですがまた居眠りしてしまい、アップするのがこんな時間(A.M.4:00)になってしまいました。
というか多分、5回に2回は居眠りしているんですが・・